媚中派
中国の言いなりになっている代議士や経営者に対して右翼は非難する。どんなに中国側の言いなりになっても日本の利益にならないからだと言うのだ。確かに私も歴史を振り返れば中国が日本を対等に扱うとは思えない。中国側は日本に生理的嫌悪を持っているはずだ。
日本に利用価値が有ると判断すれば仲の良い振りは出来るだろうが、本当に信頼するわけではない。
媚中派には何通りか有ると思う。一つ目は本当に中国と日本が仲良くなれると思い込んでいる場合だ。二つ目は中国を利用してやろうと傲慢になっている場合だ。三つ目は他の日本人や中国人の尊厳を踏みにじってまで自分の利益を得たい場合だ。確かに短絡的だし愚かではある。そんな人達に対して中国側が対等になるとは思えない。
むしろ中国を警戒しながらも共通の利害を真摯に調整し、緊張感を持った人物に対してはそれなりの対応をするだろう。アジア人差別への対応や国境を越えた環境問題や貿易問題を慎重に議論するのは避けられない。領土問題でも中国に遠慮するより動かない根拠を何度も提示するしかない。
媚中派がそれなりに多い理由はいくつか有るだろう。中国は昔から隣国で文明大国だった。中国人も日本人もアジア人で人種差別される可能性が有る。アメリカは二発も原爆を投下したが中国はまだ投下してない。この三つの要因は無視できない。
日本はスパイ防止法が無いから中国共産党に一部の権力者達が操られている。そんな事が右翼から指摘されている。それ以上にアメリカのCIAに日本政府の中枢が牛耳られている。と、左翼から指摘されている。
アメリカ依存に嫌気が差して媚中派になるのは、ある意味仕方ないのかもしれない。しかし限度が有るし、米中が大国だからといって日本が両国に依存しない方が良いのだ。日本は日本の国家戦略と国家観を持つべきだ。
日本がアジアを侵略して敗戦国になったけれども、日本人が日本に責任を持たないのは極めて幼稚だ。よく、冷笑主義者が「日本には自浄作用がないからさっさと滅びれば良い」「ジャップランド、クソ国家」「日本を捨てて外国に逃げてやる」と騒ぐけれど、それはただの甘えだ。自国を大事にしない者は外国人から大事にされない。自国に問題が有るならば少しずつ是正するしか無いのだ。
ホロコーストを経験したユダヤ人が建国したイスラエルは「世界に否定されても自分達はあらゆる手段を使って生き延びる」と宣言しているそうだ。日本もそれを見倣ってみたらどうだろう。パレスチナへの攻撃はやり過ぎだけれども。
日本が戦略を建てた上でアメリカと中国と程良い距離感を保つ。鎖国は現実的ではないけれど、両国に依存するのも不健全だ。




