11 ルシファー王から認められ堂々と、ダンジョン攻略へ!冒険者を目指す
トモルシードは、自由な冒険者への道に進めるのか?
ダンジョン攻略は?
色んな意味で急成長した
トモルシードはこの先………
スペイ王国の内乱も治まり
セバースの家族と
ジンの家族を
母上の別荘地から
連れ戻した。
住み家は、アレキサンドリア側で謀反を働いた大臣達の城下街の無人化した邸宅を
俺が、1軒購入した。
初めは、二人して遠慮していたが、元大臣の屋敷は派手な大豪邸だったのを
全て破壊して…
俺自身で、新しい設計図を説明しながらセバースとジンに見せた。
ある意味プレゼンテーションをすれば、二人の意識も変わった。
俺の城の自室にある設備は、当然設計図に入っているし、わざわざ歩いて城に通わなくていい様に
母上の別荘地からドアを取り外しセバース家とジン家をつなぐ一室にドアを設置した。
隣同士にした事で、
セバースとジンが
揃って出勤出来る
また、ジンの家族の教育も
セバースの奥さんに引き続き
任せやすいからだ。
新しい年に、入ってから1ヶ月
イタリ王国の宰相である祖父から、
呪術関連の書き写した本が
8冊届き伝言が
添えられていた。
トモルシード王子へ
その後、我が孫
第1王子 ルシファード
の病状は変わりはないか?
約束通りこの国に有った
呪術関連の本の内容を
書き写して贈った。
大変だと思うが
何とか ルシファードを
助けてやって欲しい。
俺は、ルシファード兄上の現状を慌てて書き記し
ルシファード兄上の衰弱死は
何とか防げたけれども
現在は下半身不随で車椅子
で生活している。
また、本の書き写しへの
御礼の一言を添えて
祖父に手紙を送ってから
並列存在魔法で8人になり
送られてきた8冊の本を読み込んだ。
並列存在の良い処は
その経験や知識も
元に戻れば、自分のモノになるので時間短縮に成るのだ。
読み終え並列存在を解除すれば、一瞬で理解したので
祖父からの手紙とセバースを連れルシファード兄上の部屋に向かった。
ルシファード兄上は、
俺が祖父に相談していた事に驚きながら……
「トモルシードは、私が知らない所で色々と
手を尽くしていて
くれていたのだなぁ……」
感心する兄上をセバースに託し
俺はルシファード兄上の寝室にある魔法陣に
収納魔法から大きな筆を
取り出して魔力を籠めて
魔法陣の解除に努めたが
結果から言えば完全には
呪術の魔法陣を消し切れなかった。
成果としては
ルシファード兄上の膝までが
自由を取り戻した。
「これも御爺様のお陰だな!
御礼をしなければな!」
嬉しそうに、俺に語りかける。
俺もそれが何よりだろうと
頷き返してから
「礼状は、先程自分が出して置きました。
総てが完治した時は、兄上
自らお会いに行かれれば
お喜び成されるでしょう。」
後は、俺に出来る事は今は無い。
セバースと共に自室に戻った。
並列存在魔法は、とても便利であると確証し総魔力の10パーセントの俺を自室に残し
俺は、闘技場へ鍛冶職で剣を
作り出す為にもう一人
10パーセントの俺を残し
俺自身は、サグラダ・ファミリアのダンジョン4階層へ
低位瞬間移動魔法で向かった。
地下4階層の三分の一は、
普通に魔物達と遭遇し
倒しながらインゴットや魔石
金塊を収納して来たが?
その先には、
敵の気配は無く
歩きだすと
突然足場に魔法陣が現れた。
俺は素早く魔法陣から距離を取りその手に剣を構え
敵を待てば
「お前か?
低級魔人共が騒いで居た
見た目はただのガキらしいが!?
信じられんな!
本当に弱そうでは無いか………」
そういう訳か!
成程 あの妖艶な女魔人か!?
「次は、覚えておけ!」
と捨て台詞を言っていた意味を理解した。
魔獣や魔人は、このダンジョン内で死んでは居なかった。
その証拠に 俺の噂が魔人達にある時点で
別の次元では生きていることになる。
奴らが死んでは居ない事に
少しばかりホッとしながら
思考加速で魔人を観察する。
魔人といえど感情を持った者達を抹殺する事自体には
少々抵抗があったが……
理屈までは分かりかねるが
別次元で復活するのであれば
心置き無く討伐出来る。
「俺様のパワーに驚愕するだろうが、貴様が相手して来た魔人が、
只々弱かっただけの話だ!」
いかにも筋肉バカな発想の魔人が俺に話すが………
あの女魔人よりも強者だと思えず
「奇遇だな!
俺もお前の事をパワーだけで大した相手ではないと云うのが、
俺の貴様への印象だょ!」
あの女魔人よりも簡単に安い挑発に筋肉バカ魔人は乗り
「馬鹿な奴め!
俺様の一撃で吹っ飛べ」
大きな槍の1打で俺に飛び掛かるが…
大きすぎる槍は、そのモーション迄が技量の無さを露呈していた。
槍の攻撃を、インゴット製の剣で受け止めれば
その威力に2 3歩下がらされたが、脅威を感じる事は無かった。
この程度ならば、身体強化と思考加速で相手すれば
オレの剣技の練習相手として
丁度いい。
10分程度、付き合った稽古的な対戦で納得した俺は
パワーだけの魔人を倒し
魔石とインゴットと金塊を手に入れて
その先へ…
今度も足を踏み入れれば
魔法陣が現れ魔獣が現れた。
フロアボスクラスの魔獣が行手を阻む。
ダンジョン地下4階層の魔法陣から現れる敵は
今の俺の実力と経験値アップ
には、欠かせない場所だった。
魔法の杖を持ち最低限の技名だけで魔法の攻撃してきた魔人や
短剣だけを投擲しその中の10刀だけを自在に両手の指で追尾してくる厄介な、紳士風な魔人
このダンジョンの中で
始めて苦戦を強いられる羽目になったが、
思考加速と身体強化で
何とか様になる闘いが出来て
魔石やインゴットや金塊を
稼げていた。
俺は、一度自室に低位瞬間移動魔法で戻り
並列存在魔法を解除し策略的に自分自身の強化の手段を模索した。
並列存在魔法で1人残してダンジョンに籠もって修行が可能に成った。
其の為には、ダンジョン内で生活可能なドアの部屋それも結界付が必要不可欠である。
思考加速で設計図を作り終えた時に、セバースが
「そろそろ夕食会の御時間です。
トモルシード王子。」
と寝室の扉をノックし声が聞こえた。
寝室から出てセバースと共に
ルシーシアの部屋へ向かいながらも
必要な物を脳内で纏めて居れば、ルシーシアの部屋に着いた。
食事中も思考加速をしながら
ソフィーシア様やルシーシアとの会話をこなす。
ソフィーシア様は、父上ルシファー王との仲が良好になり
フラン学園都市から
第3王子ジルルシーク兄上を
連休中はスペイ王国に
一時帰国させるとの事だった。
ソフィーシア様は、第1王子ルシファード兄上が寝た切りの状態に成ってからは
第3王子ジルルシーク兄上の帰国を一切禁止していたそうだ。
ソフィーシア様は、俺のお陰で、ジルルシーク兄上にやっと会える事を喜ばれていたが…
第1王子ルシファード兄上の病状が第1王妃と同じ症状だといち早く気付き
フラン学園都市から第3王子ジルルシークの帰国を止めた
考察力に、俺は驚きながら
感心する他無かった…
やはりその感覚の鋭さは
警戒するに値いする価値がある。
夕食会を終えセバースを返して、俺は闘技場へ続くドアに入り
魔石とインゴットで
先程の設計図面から
闘技場と竈だけでなく、リビングや寝室シャワー室とトイレを完備し
尚且つ料理が出来るキッチンと冷凍冷蔵庫を完備し
長期間滞在出来る携行用ドアを完成させた。
翌日、セバースとジンに
食料品の買い出しを頼み
俺は、ルシーシアとの朝食会に出ながら、今後の方針を思考加速でワクワクしながら考えていた。
大量の食材を衛兵達にも手伝わせ、俺の自室に運び込んだセバースが
「こんなに大量に食料を
どうするお積もりですか?」
と問うセバースの前の壁に新しいドアを貼りドアの中を見せながら
「暫くの間、ダンジョンに籠もることにした!
留守中誰にも心配されぬ様に、
俺自身の並行存在魔法の1人を残していくから
心配無用だよ。」
そんな俺の答えに
セバースもジンも不信顔で
俺を見ていたので……
その場で並行存在魔法で
俺を出現させれば
「一体全体??
どういう事なのですか!?」
目を見開きながら問う2人に、
軽く説明する。
「俺の総魔力の5パーセントの俺であるのは確かだよ。
俺がダンジョンで死ぬか
並行存在魔法を解除すれば
元に戻るし、この俺が経験した全ての出来事は統一されるから、状況把握一瞬だ!」
「「そんな事が出来るのですか?」」
二人の声がハモる………
すぐに理解しろと言うのには
無理があるだろうが…
並行存在魔法は俺の一部であるため、記憶も発言さえ俺なのだ。
不在の間には、嫌でも理解するだろう。
「さぁ早いとこ食材をこの部屋の中に入れてくれ!」
まだ信じきれない2人だが
俺の命令に従い大量の食材を
新しいドアの中へと
運び込んだ。
俺は、ドアを収納魔法にしまい
「後の事は頼んだ!!」
と並行存在の俺に頼み寝室の扉を開け闘技場へ直行し
後2人並行存在魔法で出現させ1人に鍛冶職で剣の製作を頼み。
もう一人には、重量の異る練習用の50キログムから100キログラムの剣で剣技を修得して欲しいと頼んだ。
身体強化より上の金剛と剛脚を使用許可を出して
直ぐに、ダンジョン地下4階層へと低位瞬移動魔法で
向えば
同じ場所から出た魔法陣から
別の個体の上位魔人が出現
したのには、驚いた!!
俺は、これだけの上位魔人と魔獣が魔法陣から現れるのだから………このダンジョンの
最終地点だろうと予想し
食料が尽きる迄
サグラダ・ファミリアのダンジョン地下4階層で修行と実戦を兼ね続けた。
この過程を4度繰り返せば
あっと言う間に半年の月日が流れた。
これまでの個々の活躍により
並行存在魔法を解除した俺は
明らかに自分自身全においてのレベルアップが
異常な数値に達している事に気付いた。
昼食会の時間が迫る中
「これまで以上の食材を確保してきて欲しい。」
とセバースに頼むと
「又、直ぐにダンジョン攻略に行かれる御積りですか?
第1王子ルシファード様が先程トモルシード王子に面会したいと連絡があったのですが……」
俺は、昼食会にも出るつもりだし、ルシファード兄上とも話し合うつもりだから
「食材の調達は、ゆっくりで良い。
昼食会後に城内の教会で確認する事もある。
その後にルシファード兄上と話し合ってくる予定だよ。」
一安心しているセバースに
金塊2つを渡しながら……
ジンにも協力させるよう告げ
セバースと共にルシーシアの部屋へと向かった。
ルシーシアの部屋には
ルシファー王と第3王子ジルルシーク兄上も参加しており
今日でなく明日戻って来れば良かったかも………
と思考加速で考慮したが
明日帰還したとしても
同じだった可能性もあるので
「お久し振りです。
第3王子ジルルシーク兄上。」
と話せば
「聞いているよ。
何でもトモルシードが、第2王妃アレキサンドリアと第2王子ギルザルシーの計略を潰して、
ルシファード兄上と父上を助
けたらしいではないか!!」
母君であるソフィーシア様と同じ薄いグリーンの瞳に
笑顔を浮かべながら問われれば
「自分は、運良くルシファード兄上を衰弱死から救えただけですょ。
後は勝手に第2王妃アレキサンドリアが、自滅しただけです。」
この言葉にルシファー王から
「全て、トモルシードの活躍あっての事では無いか!」
ルシファー王が俺に語りかけながら………
「見返りには……驚かされたがな!!」
としたり顔で言われれば
ルシーシアから
「トモルシード兄上は、
一体何を父上に求めたのですか?」
ソフィーシア様までもが
ルシファー王の隣で頷いている。
「トモルシードが王たる自分に求めたのはなぁ~
自由と冒険者の2つだ!
スペイ王国の要職は、第1王子ルシファードと第3王子ジルルシークに任せるらしい…」
とルシファー王が呟いて
昼食会が始まった。
家族団欒的な微笑ましい
食事会だったが
「そう言えば、トモルシードさんは、ダンジョンへの挑戦は成されていない様ですけど………
これから始める御積りですか?」
ソフィーシア様から問われ
何時までも騙し通せ無いし
本当の事を話した。
「毎晩ダンジョンへの挑戦は、していますよ。」
実にアッサリと俺は答えたのだが
「「「エッ」」」
と3人から疑問視された
勿論、夜に冒険者達でさえ
ダンジョンへは入らないからだ。
俺の場合は低位瞬間魔法で
ダンジョン内に移動出来る為可能であるのだが………
その事実を知らない者にとっては、驚愕するしか無いのだろう。
「夜には、ダンジョンへの入口は塞いであるのだから…
行けない筈だが?」
疑惑の目で、第3王子ジルルシーク兄上に問われたので
「瞬間移動魔法を使用すれば、誰の邪魔もされずにダンジョン内へ行けるのですよ。」
その一言で固まったルシファー王から
「トモルシードは、その瞬間移動魔法を利用可能ならば、
一体何本の柱から加護を受けていて、
何色の属性なのだ!!」
ルシファー王が顔色を変えながら、真剣な眼差しで俺に問う。
第3王子ジルルシーク兄上は
スプーンを落としながら
俺に注目していた。
「其れは、家族内でも教えてはいけないとルシーシアに聞いてるのですけど………」
「スペイ王国の王として問うので、関係ない言ってみなさい。トモルシード!」
「最初にルシーシアと城内の教会で属性測定した時は
12柱が虹色に輝きましたが、レベルが全て1 から3でしたょ。」
………………
「12柱が全て?
しかも虹色だと……………」
固まった3人は互いに
その目を瞬かせながら
「剣王の逸材だったとは………」
俺の記憶の中でも剣聖と噂される者の事はあったが
剣王に付いては無いので
「剣王とは、どんな存在なのですか?父上?」
と訪ねてみた?
するとソフィーシア様が答えた。
「この区画された国々に、
たった3人しか居ない
剣聖達を総べる御方が
剣王と呼ばれ、
その力はたった一人で国を滅ぼせると伝え聞いています。」
そんな人物と俺がどんな関わりがあるのだろうか?
「自分とどんな関係があるのですか!?」
と聞けば
「スペイ王国の王の自分でさえ12柱中11柱で黄金の輝きだし、
トモルシードの兄のルシファードも11柱で紅く輝いた。
ジルルシークはどうだ?」
ルシファー王に問われ
「私の場合は、10柱でブルーに輝きました。」
「12柱総てが輝いたなんて事柄は数百年に一度とまで
伝わる
伝説的な事例なのだ!!」
思考加速で熟考したが
俺は既に冒険者に成ると決めているから…
「12柱が全て輝いた者は、
必ず剣王に成らなければならないのですか?」
「そういう事では無い。
トモルシードは、冒険者に成りたいと申していたな。
ならば、この事は誰にも知られる訳にはいかない。
もし他人に知られれば、御前を剣王に担ぎ出そうとする
輩が出てくるだろうからな!!」
3人しか居ない剣王という
存在は気にはなるが………
俺は、自由な冒険者の方が気楽で良いので
「ソレならば、自分の事は
内密にしておいて下さい。」
そうして、波乱だった昼食会が終わり直ぐに城内の教会へと足を運び
今の状況を把握する為に
鑑定部屋へと入り台の上に両手を置けば
12柱が大樹の様に成っているのは、変わらなかったが
12柱の奥に新たな柱が3柱増えているではないか???
これは、聞いていない!
柱が増える?
何で?
軽いパニックになったが
他にも異常があった。
12柱のレベルが3000を超えていた。
使用可能な魔法の種類と特徴が、異常だと感じる程に………
取り敢えず、素早くスマホを取り出し連写して後で
考えようとした。
教会を後にし
ルシファード兄上の部屋に行けば
「お待ちしておりました。
トモルシード王子。
それからセバース。」
護衛兵が扉を開けば
「待っておったぞ。
トモルシード。」
ルシファード兄上自らリビングに招き入れ
「イタリ王国の御爺様から
手紙が来て自分とトモルシードの事をとても心配なされていたのだょ。」
嬉しそうに語るルシファード兄上に対して
そんな事か?
と考えたが…
兄上は、御爺様に会ったことが無かったと思い出し
「セバースはジンと一緒に
食材の方を頼む!
俺はこれからルシファード兄上と一緒にイタリ王国の御爺様に会いに行く!」
とセバースに命じた。
ルシファード兄上は、呆気にとられた顔で…
「今からイタリ王国へ行くのならば、馬車で行くつもりなら10日はかかるし
事前にイタリ王国へ使者を遣わせなければ成らないだろう?」
と何も知らない子供を見る目で、俺に言い聞かせたのだが
「大丈夫ですよ 兄上。
魔法で行き来出来ますから
2人で御爺様を驚かせましょう。」
納得していない兄上の手を繋ぐと俺は、低位瞬間移動魔法でイタリ王国の城門の前に
移動した。
驚いた顔で
「此処は、何処だ?」
ルシファード兄上が俺に問う。
が俺は 見知った門番を見つけて
「宰相への面会要請を頼まれてくれるかい。」
と門番に声をかけた。
急に姿を現した俺とルシファード兄上に警戒したが
俺の顔を思い出したのだろう。
「あぁ確かスペイ王国第4王子のトモルシード様?
本日は、どういうご要件でしょうか?
宰相様から何も聞かされていませんが?」
門番も不審者を通すわけにもいかないが俺の事は覚えていたので
「イタリ王国の宰相である御爺様を、ちょっと驚かせたくてなぁ。
こちらがスペイ王国第1王子ルシファード兄上だよ。
此処で追い返したと
なれば……」
そこまで話すと門番が慌てながら
「直ぐに、連絡しますので
暫しお待ち下さい。」
と慌てて城内へと駆け込んで行った。
そして、ルシファード兄上へ
向き直り
「やっと御爺様に
会えますよ。」
ルシファード兄上は、
周りを見渡しながら………
「本当に、イタリ王国なのか? トモルシードが只者では無いとは、予想してはいたが………
これ程凄い魔法を使いこなすとは、想像以上だったなぁ………」
そんな話題の途中で
「なんの連絡も無しに突然の御訪問とは?
もしかして第1王子に何か合ったのですか?」
血相を変えながら走り寄ってきたのは
御爺様の事を叔父上と呼んでいた彼であったが………
俺の直ぐ後ろに居た、車椅子に乗っている人物に気が付くと
「貴方様は、第1王子ルシファード様では…………」
と一瞬固まったが
「私は、貴方様方の御母様の従弟で名はジョルジュ
と申します。
さぁどうぞ城内の叔父上の部屋へと御案内致します。」
前回合った時は、聴いていなかった親族の名はジョルジュ
俺は、門番に礼をしながら
ルシファード兄上の魔力自動車椅子を押しながら
ジョルジュの後に
続いて歩く。
驚きと嬉しさで受け入れてくれた御爺様とジョルジュ
と母上の話やルシファード兄上の状態等を1時間程度話し合って………
ルシファード兄上が完全に呪術の解除に成功し健康になったらまた合う約束を交わし
城内から出て城門をくぐり抜けてから低位瞬間移動魔法でルシファード兄上の寝室に
戻った。
嬉しそうに笑いながら、ルシファード兄上から
軽いお説教を受けたが
軽く受け流しながら
自室へ戻れば
準備を頼んでいた食材が
部屋中に置かれた状況に
俺は、収納魔法からダンジョン用のドアを壁に貼り付け
次々と食材を冷蔵庫と冷凍庫に入れていった。
全ての食材をドアに入れ終われば、夕食会間際であった。
2人に、報奨としてインゴット製の色違いの短剣を渡し
夕食会に向かった。
何気ない会話で、食事会を終えれば
自室に戻り、並行存在魔法で
5パーセントの俺を2人に
1人は普段通りの生活をしながら、魔法書の勉強を
もう1人には、鍛冶職で今持っているインゴット全て収納魔法から出して、剣や武器の開発と武術や体術の強化
を任せて低位瞬間移動魔法で
サグラダ・ファミリアのダンジョン地下4階層へ移動した。
5回目の地下4階層は
もう慣れた物で
戦う時間よりも、魔石やインゴットや金塊を収納する方が時間を費やした。
フロアボス部屋に迷いなく入れば、中央に魔法陣が浮かび上がり
漆黒の3対の翼を持った魔人が出現し
「俺様の前に現れたのが、こんな小僧1人とはな!
特級魔人の俺様の相手が果たして………
イヤ此処まで来れたのだから、遊び相手位は?」
随分な物言いに対して
「その余裕が、何処まで持つのか?
俺も楽しみだ!」
上級魔人のインゴットで創り上げた日本刀を構え笑みをこぼせば
自分の事を特級魔人と言った魔人が両手に翼と同じ色の
漆黒の双剣を手にしながら
高笑いし
「では…楽しませて貰うとしよう!」
瞬時に俺との距離を詰め
斬り掛かって来たが、
俺は既に先見の明と思考加速を併用して居るので、
軽々とその双剣の攻撃を捌く
身体強化のレベルも上がっているので、一歩も下がらずに
日本刀で逆に斬り返した。
俺の一撃で特級魔人の顔色が変わった。
「その体の何処にそんなパワーがあるのだ!!」
これで形勢逆転し、俺の日本刀の連撃が始まれば
特級魔人は総ての攻撃を防げずに傷を負う。
「小僧等に使う気は無かったが……
仕方無い。
受けれる物ならばな!
分裂魔法―」
と叫べば
特級魔人の身体が4つに成った。
「驚いて声も出無いであろうよ!
此れで4対1だ!楽に死ねると思うなよ。フッハハハ」
と勝ちを確信した笑いに
「貴様に出来る事が、
俺に出来ないと思うのか?」
俺は、10パーセントの並行存在魔法で4人出し
俺は自身は後退して
俯瞰して見ることにした。
余裕が無くなった特級魔人は
焦りと苛立ちから剣筋が鈍り
呆気なく、俺に殺された。
死体が消え
インゴットが5個
魔石は10個それも今迄で1番の大きさだ
金塊も5個
特級魔人だけはあったのだろう。
サグラダ・ファミリアのダンジョンの最終ボスだけの事は
あったのだろう。
収納魔法に全てを収納し
帰ろうとすれば
いきなり地震と轟音が響き
ゴゴゴッゴ―ンと成り
俺はその場で、しゃがみ込み
様子を覗った。
10秒程で轟音も地震も無くなったが……………
最奥の壁の前にエレベーター
らしき物が、開いたまま
出来上がっていた。
この世界に、エレベーターなど無いはずだが??
不審に思いながらも、中を覗けば
下行きのボタンしか無かった。
ここで出直すか?
それとも、
このエレベーターに乗るのか?
まだ、1日も過ぎていない。
食材もたっぷり残っている。
俺は、自分の好奇心を止められなかった。
業務用エレベーター位はある
中に入り下行きのボタンを
押すと
スーと音も無くドアが締まり
振動も何も無く
果たして下層に降りているのかさえ分からぬまま
10分以上は乗っていたが?
急にスーとドアが開いた。
恐る恐るエレベーターから出て、周りを伺えば
高さは500メートルは在りそうな両翼も同じ以上在りそうな巨大な入り組んだ地底だった。
暫くの間、呆然としてしまって居たら奥の方で火花と怪獣でも叫んでいる様な声がした
最大限の危機管理をしながら
新たな魔法をフライで飛び
岩場の陰から様子を覗ったら
……………
本当に怪獣達が殺し合っているではないか……………
流石にあれに参戦出来ない
俺は、低位瞬間移動魔法で一度戻ろうとしたが
戻れなかった???
一応中位と高位の瞬間移動魔法も試したが???
何故だ?
怪獣大戦争の中を突き進むしか無いのか?
エレベーターに戻ったが
下行きのボタンしか無い。
押しても何も変わらなかった。
俺は、
今できる最強の併用魔法
思念共有
思考超加速
身体強化 金剛と剛脚
視力 聴力 の最上クラス
スピード 超加速
フライ 音速
先見の明から未来視
そして並行存在魔法で残りの魔力90パーセントで
8人出し、総勢9人で
別行動をとりながら前に進む
決心をした。
ダンジョンの攻略かと思われた4階層だったが?
まさか、この世界にエレベーターが存在するとは………
怪獣大戦争の中
トモルシードはこの先どう足掻くのか?