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はやく、幸せになれーと思って書いております♪

公爵様の様子がおかしい。公爵家で執事として従事する中で今日のような公爵は一度も見たことがない。

重ねて言うが、かつて一度も見たことない。絶えず顔がにやけだらしない表情。本人は気づいていないだろうが鼻歌を歌っている。歩く姿はまさにスキップしそうな軽やかなステップ。極めつけは従事する者全てに対し口調が柔らかいこと。


誰が見ても歴然。


あぁプロポーズうまくいったんですね。


煌々と光る噴水の前に膝まづいてプロポーズ。一度のプロポーズで返事は頂けないだろうと覚悟をしつつ窓から二人を見守っていると。次にはお嬢様を抱きしめるお姿。


あぁアイリーン様に承諾をいただいたんですね。


貴族というのは不思議なもので、他者の目など全く気にしてしない。幼いころから常に人の目がある、召使がいる生活を送っていれば当然だろうが、振られた場合のことも全く気にならないのだろか。

貴族と言っても爵位の低い自分には到底恥ずかしくて、公開プロポーズは無理だなと執事は内心思っていた。


「おめでとうございます」


「あぁ、ありがとう。結婚するとはいいものだな。お前も早く結婚をしたほうがいいぞ。早く婚約式をし、周囲に知らしめねば。有象無象ばかりだからな貴族どもは」


有象無象・・・・世にたくさんある、くだらないもの・・・・

公爵様、あなた様もその有象無象の貴族のお一人でいらっしゃることをお忘れで?

いえ、何も申し上げません。その溢れまくる笑顔を見れば何も申し上げられませんよ。


「ご婚約となりますと、アイリーン様のご実家であるスタール家はどうなさいますか?公爵家と縁故ができたと吹聴することは必至。公爵家が気づかぬ間に、アイリーン様を利用し貶めることも容易に想定できます。アイリーンを伯爵家から嫁がせると、何としても連れ戻そうとするでしょう」


夜着の着替えを手伝いながら公爵に言った。


「だろうな。あの者どもに二度とアイリーンは渡さない。屋敷の警護をさらに厳重に、アイリーンには専属の騎士を。スタール家は、今どうなっている」


「現在、スコットと二名が監視しています。此度の件、スタール伯爵は知らなかったようですが、アイリーン様をどこまでも貶めたいようございます」


「なぜだ、実の娘をなぜそこまで」


「真偽は定かではございませんが、噂では不義で出来たお子だと」


「ふざけるなっ!」


アイリーンとルードベキアの顔立ちが酷似しているのに、自分の子供ではないというのか。それを利用し、ルードベキアの尻ぬぐいをさせられ、あまつさえ男に襲われそうになったというのに。


「仰る通りでございます。ここは公爵家の力でお嬢様を屋敷の者一同 全力でお守り致します」




―――――――――――


窓の外を眺めていたスタール伯爵は、治安警備隊一行が門からこちらにやってくるのを見ていた。馬車が一台、馬上の騎士が十数名。通常はこのように一行で来ることはない。誰が見ても大仰である。


町の治安隊は、そこを統治する家紋の色を征服に纏うのがルールとなっている。隣接する領地境界は特にトラブルが多発するため、他者が一目でわかるよう決められていた。

こちらに向かっている部隊の制服はブルー、ルクセンハイム公爵家の人員だった。


スタール家は公爵領の中心にほど近い場所に建っている。本来であれば自領の中心にほど近い場所に建てるものだが、公爵領の中心にほど近い場所に建設されていた。


――なぜ公爵家の治安隊が我が家に・・・ルードベキアはまだ戻らず、サファイアに聞いてものらりくらりと言葉を濁してばかりだ。嫌な予感しかしないな。人数が多すぎる・・・


じきに呼びにくるであろう執事を待ちながらタバコをくゆらせた。

苛立ちを抑えきれず右足が小刻みに揺れている。

ほどなくしてノックが聞こえ、慌てた様子の執事が入ってきた。


「公爵領の治安隊の皆様がお越しでございます。・・・ルードベキア様と一緒に」


「なぜ、ルードベキアと?」


「ただいまエントランス前で伯爵様をお待ちでございます」


「全く次々と、、、トラブル続きだ!」


スタール伯爵の姿を見つけると治安隊の長である男が頭を下げた。


「いったい、何ようかな?こんな大勢で押し掛けてくるとは」


ルードベキアの姿を探すも、すでに自室へ戻ったのかいなかった。


「突然申し訳ございません、伯爵様。公爵領の廃屋で遺体が見つかりまして。その傍におられたお嬢様を見つけ、こちらにお送りした次第です。伯爵様はなぜあの場にお嬢さんがいらしたかご存じでしょうか?」


「私が知るはずがないだろう。ともかく、用が済んだのだから帰れ!」


伯爵は高圧的に言い放った。玄関ホールは吹き抜けになっているので声が良く響く。


「少し落ち着いてください。他殺事件として捜査するにあたりお嬢様にもご協力いただきたいのです。廃屋で女性が一人、何か事件に巻き込まれている可能性もございますので。遺体はプロの仕業を見て間違いないかと」


「ともかく!今日は一度お引き取り願おう。娘も動揺しているだろう。後日だ、後日!」


踵を返しその場を後にする。治安部隊は執事に促され、しぶしぶといった感じで伯爵家を後にした。

なかなか、お話が進まなくてすみません。頑張って時間を作って書いてますので、評価頂けますと嬉しいです!

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