プロローグ
初投稿なので変な所があったらすみません
授業の終わりのチャイムが鳴り響く
休み時間になったので
僕こと流川氷鬼は
本を取り出し早速読もうとしたのだが
誰かに本を掴み取られてしまう
「本ばっか読んでねーで駄弁ろうぜ!」
「またかよ…少しは女性の扱いを覚えろ」
「お前は男みてーなもんだろ?
性格とか喋り方とかよー」
そう言いながら本を掲げている男子は
僕の数少ない友人神楽秀である
秀はこうして読書の邪魔をしてくるのだか
いつもの事なので特に気にしない
それにもうすぐ…
「こら!勝手にアイの物をとるんじゃないの」
「げっ名奈!」
あ〜あやっぱり怒られてる
秀を叱った女子はまたしても僕の友人
巫名奈である
名奈はロングヘアーを珍しくハーフアップに
しておりとても似合っている
「はいこれ」
そう言いながら名奈は本を返してくれた
「ありがとう」
「気にしないで」
「そーだそーだ、アイ気にすんな」
「いやお前が言うな」
僕は秀と名奈にはアイと呼ばれている
理由は単純、名前が言いづらいとの事だ
ちなみに氷鬼→氷→アイス→アイ
という感じで決められたあだ名だ
「はぁ…んで?何の用なんだよ秀」
「お前んち泊めてくれ」
「別にいいけど親の許可とったか?」
「おう、問題なし、名奈も一緒に遊ぼうぜ」
「いいね、私も連休空いてて暇だったし」
「お前ら俺の家なんだと思ってんだ」
「「別荘」」
「ふざけてんだろ」
はぁ…と
もう何度目かわからないため息をつく
まったく僕が一人暮らしだからって
普通の家庭だったら困るであろう
頻度で泊まりに来るんだよこいつら
「ちゃんとゲームとか漫画持ってこいよ」
「そりゃあ・・・
「もちろん・・・
「「抜かり無し!」」
「息ピッタリすぎだろ」
右手を胸の前に持ってきてピースしながら
ドヤ顔するのまで一緒とかどうなってんだ
と…そんな風にいつもと同じ様に話していた時、いきなり教室の床が光り
ある模様を描いていた
それは…ファンタジーによくある魔法陣だった
「はぁ⁉︎どうなってんだこれ」
「え?何これ」
「ドッキリかなんか?」
そんな声が教室のあちこちから聞こえてくる
するといきなり魔法陣がカッと音を立てて
一際明るい光を放ち目の前が真っ白に染まる
――――――――――――――――――――――――
視界が再び色を取り戻した時そこは見知らぬ場所だった
まるでファンタジーによく出てくる王城
そんな印象を覚えた
周りからはクラスメイト達の慌てた声が
聞こえる
そんな中僕は1つの可能性を思い浮かべたが
そんなまさかという感情と
ありえるかもしれないという感情に分かれる
すると突然
「静粛に!」
そう声が響く
それは部屋のやけに豪華な椅子に
腰掛けている人から放たれた声だった
その人は言葉を続ける
「この世界の名は『テネブラ』貴方達のいた
世界とは別の世界です」
その言葉を聞いて僕は驚きながらも
あぁやっぱりか、と思ったのだった
のんびりマイペースで投稿していきたいと思います!