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かくれんぼで、取り残された僕のその後......。

作者: 七瀬
掲載日:2022/01/17







僕は20年前に、友達とかくれんぼをして取り残されてしまう。

僕だけ最後まで、鬼になった男の子に見つからなかった。

友達は皆で、僕を一生懸命に探してくれたけど見つからない!

僕の両親や友達の親や警察まで出てきて僕を必死で探してくれたけど?

結局、僕を見つける事は出来なかった。




・・・僕はあの時、知らないおじさんに声をかけられて

おじさんの車で何処かに連れて行かれていたからだ。

今でも僕は、おじさんの家で一緒に暮らしている。

おじさんは凄くいい人だよ。



あの時のおじさんは、僕にこう言ったけどね。


『今からおじさんが君を誘拐するよ、身代金は要らない!

お金が目的じゃないからだ、君は今日から“おじさんの家族になるんだ”』

『えぇ!? 僕はもうお家には帰れないの?』

『あぁ、済まない! でもこれからは、おじさんが君を大事に育てるから

大丈夫だからね!』

『・・・・・・』






 *




何度か? おじさんの家から逃げようと考えたけど...。

おじさんは僕にこう約束させた。


『もし? 君がここから逃げるような事があれば、君の家族がどうなって

もいいのか? だから逃げない事をおすすめするよ。』

『・・・そ、そんな、』

『君は頭のいい子だ! おじさんが言った意味が分かるだろう?』

『・・・ううん。』

『本当に、君はいい子だ!』

『・・・・・・』






・・・おじさんは僕が勝手に逃げたら? “僕の家族を皆殺しにする”

とやんわり言ったんだ。

僕は優しくあんな酷い事を言うおじさんが怖かった。

今までに、僕みたいに誘拐してきた男の子が何人かいたらしい。

皆、おじさんの言った事を守らなかったから殺したとおじさんは言った。

その家族も皆、殺したとね。

ニコニコ笑いながら、おじさんは僕に話してくれた。

死体は? この家の庭に埋めているらしい。

何十体モノ死体を、この庭に埋めてるんだ!

僕はその話をおじさんから聞いて、怖くなってしまった。

それからというもの、僕はここから逃げる考えをやめた。

僕の家族を守る為に、僕は逃げない選択をする。

おじさんの思うつぼなのは分かっているけど、それでも仕方がないと

僕は諦める事にした。





 

 *




・・・あれから20年という月日が流れて。

もう誰も僕の事を探してはくれてないと思っていた。

でも? 僕の両親だけは、僕が今でも何処かで生きていると信じて

今でも探してくれていた。

それを、僕はネットのサイトで知ったんだ。

両親が僕の為にと、僕が当時6歳だった写真と僕の事を書いてくれた

記事を僕は目にした。

僕は嬉しさと寂しさが一気に込み上げてきて涙した。

その頃、おじさんは自分のベットでぐっすりと眠っている。

おじさんは、僕を自由にさせてくれている。

僕はおじさんから、“見えない鎖で心を繋がれている”から逃げられない。

僕の家族をおじさんが傷つけるという恐怖が僕とおじさんを繋ぎとめていた。

僕の事は、どうなってもいい!

でも? 家族を傷つけられるのは絶対に嫌だ!





僕はこうやって、逃げようとする考えもわかなくなっていた。

おじさんも、僕が絶対に逃げないという自信があったから今はこうして

僕を自由にさせてくれている。

僕はこの家にいる間は、テレビやラジオ、パソコンも自由に僕に見せて

使わせてくれた。







・・・ただ、いつか? 僕は家族の元へ帰りたいと願っている。

おじさんも随分と歳を取った。

おじさんが亡くなったその時は、僕は家に帰ろうと決めている。

それまでは、このままずっと僕はおじさんと暮らそうと思っている。

生きて帰りたいから、仕方がない事だと諦めて。




今頃、あの時の友達は? どうしてるのかな?

結婚して子供がいるのか? 幸せでいるのか? 

僕はあの時のまま、子供の心を持ったまま大人になってしまったから...。

せめて、皆には幸せであってほしいんだ!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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