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とある職人の日記  作者: 東之鷹
プロローグ
16/33

第四話 リンゲル砦&転章

「では」

「ええ、また会えることを願っています」


 馬車にお世話になった彼らとはここで別れる。後はリンゲル砦まで歩いていく。






 しばらく歩き、そろそろお昼という時。


ヒュン


(矢か)


 銃弾より遥かに遅い矢など、見てから弾くなどお手のものである。


「おらっ死ねぇつ!」


 斬りかかって来るが、隙だらけの足下を蹴り跳ばす。


「ぐあっ」


 倒れた所の頭を蹴って意識を飛ばす。


「ひっ」


 仲間があっという間に無力化されたのに怖気付いて足が止まった奴を持ち上げて矢を射った奴にぶん投げる。


「「がっ」」


 両方とも打撲で動けなくなった。


「うーん、どうしよう」


 馬車がないのでロープで縛って引き摺る事にした。少しやり過ぎたようで、歩けないやつがいるため仕方がない。許しを乞いながら擦り傷まみれになる奴らが居るが、どうでも良いので無視する。



(おおーここが、リンゲル砦か)


 歩哨が声をかけてきた。


「おい、所属と階級、名前は?」

「ギリショペクチェの、新兵、フリッシュです」

「了解した。悪いが、連れてきた木偶の坊は食わせるつもりが無いそうだ。その辺に切り捨てて置け。とのことだ。ああ、丁度あそこに穴があるだろう?あれはゴミ捨ての穴だからそこに入れとけ」

「承知しました」


 ガタガタ震える犯罪者共が命乞いをしているが、戦力になるわけでも無い、これから戦場になるのに備蓄食糧を食わせるのも勿体無いとの判断であろう。しかも1人は歩けない。治療するのも資材が勿体無いしな。


 腰に刺していた刀を抜く。


「おい。穴まで歩け。お前は引き摺ってやる」

「なぁ、なんでだよ!?俺たちは奴隷になるんじゃ無いのかよ!?」

「悪いが定員オーバーだそうだ。わかったらとっとと歩け」

「せ、せめて殺すのはやめてくれよ!」

「そうだそうだ!」

「穴の中で生き埋めになりながら空腹と水分不足と悪臭と闘いながら死ぬのと、くたばってから放り込まれるの、どっちが良い?」

「だ、だったら、」


 詰め寄ってくるので、少々切り付けながら歩かせ、穴に落ちるように切り捨てた。後はゴミに埋もれ、最後は土が被される事だろう。そして歩哨のところへ戻る。


「処分致しました」


 少し驚いたような視線を向けてくる。


「すまない、君は、戦は初めてであるよな?」

「新兵ですので」

「・・・いや、初めてやったとは思えなくてな」

「ただの人語を話す動物であります。気に留めることなどないかと」

「そうか。よし。所属と階級、当砦に来た理由を述べよ」

「ギリショペクチェの、新兵、フリッシュで・・・」


 話ながら、俺は考え事をしていた。


(戦争。か、··全ては、あの時から、なんだろうな)


 俺は、あの時のことを、思い返していた。









■■■■■■■■■■


「起きなさい」

「びえっっっっっっくし、おお、朝かの」

「否定。ここには時間はありません」

「なら、お迎えかの?」

「否定。私は送り出す者です」

「?」

「覚えておられませんか?先程···


 とある人知の及ばぬ地にて、三十年に一回の魂の整理整頓が行われた。そして別の世界と魂の交換も、慣例行事になっている。


「では!ルーレットスタート!」


 司会が盛り上げる。


『デケテケデケテケダラダラダラダラトトトラトトトラ···デテテテーーン』

「えーと、···おっ人だ!giec21443276!おめでとうございます!」








 と、言ったことがありました。ああ、面倒なので、これくらいで」

「はい?」

「行ってらっしゃいませ」

「いやまつのじゃ、ワシの子供は?AIは?」

「認められません」

「せめて何処へ送り出されるのか教えてくれ」

「さようなら」


 視界がだんだんと白くなっていく。同時に声が聴こえる。


「まてーーーーーーーーー!!」


あれは、なんだったのだろう?






「まてーーーーーーーーー!!(間に合え!)」

「リョル様!?」


 光が消えた。


「はぁ、はぁ、はぁ、···」ドサッ

「大丈夫ですか?」

「いや、全然だめ」

「何かあったんですか?」

「後で、報告書、渡す、から、それ、みて」

「はい?」

「それより、後始末、しないと!」



 リョル様は転がるようにして部屋を出ていった。



作者メモ

 大分前の、■■■様は、リョル様です。

戦争の話は後でにします。

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