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とある職人の日記  作者: 東之鷹
プロローグ
12/33

第三話 教官の話

パソコンの調子が悪いのが悪い。

 食堂から、教官の部屋へ来た。ノックをする。


「失礼します。フリッツ新兵です。」

「入れ。そこに掛けろ。・・・さて。食堂で話していた通り、お前はリンゲル砦だ。ま、自分のついてなさは諦めな。」

「今ほど神を呪った事はありませんよ。」


 畳んだ紙を唇に人差し指に添えながら差し出してきた。とりあえず音を立てないように受け取り、目立たない所へ仕舞った。


「だが、ちょうどいい機会でもある。あそこは精鋭が揃っているからな。訓練も厳しくシゴがれるぞ。」

「今やっているメニューが腕立て千回、腹筋七百回、背筋七百回、懸垂六百回、ストレッチ三十分、タイム走三十分、持久走二時間、素振り三百回のこれらを朝晩二回とプラスで皆とやる訓練ですね。」

「ちょっといいか、まさかだが近衛騎士の手本ようなあの理想的なフォームでそれをやってるんじゃないよな?それならおそらく近衛騎士でも音を上げるぞ。」

「時間があればもっとやりますが。証拠に両足を開くと地面に付きますし。」

「すまん。こんな事言った俺がバカだった。」

「は?」

「ま。この際だから言っておく。生きて帰ってこいよ。」

「了解。」

「お前こういう時でも真面目だな。ま。いい加減就寝時刻過ぎてるしな。」

「失礼しました。」


 ドアを閉めた。


「さて。寝るか。」


 廊下を歩き、宿舎の部屋に戻る。


「さて、吉と出るか凶と出るか。」


 さっき教官からもらった紙を広げる。




 いいか、リンゲル砦のカナリアが鳴いた。そして、ある作戦が進行中と俺の伝で聞いた。本当に気を引き締めて行ってこい。


「…」


 カナリアとはおそらく哨戒員のことだろう。それが鳴いた?…つまり、…完全に凶じゃないか。もう笑うしかない。アハハハハ…あれ、この紙…透かし?




 我らが師の手を握れば道は開く。




なんだこれ?我らが師って誰だ?

…考えても仕方ない。ねよ。






 よ·く·じ·つ·でーす





 起きる。着替えて、身だしなみを整えて、荷物をもって集合場所へgo!



「お、早いな。一番乗りだ。ええと、その荷物はなんだ?かなり多いみたいだが。」

「皆と違って一人旅ですからね。これくらいはないと。私物も含めたら百キロくらいになりました。」

「途中で潰れるなよ。ほい。ブツ」


 ここでもらっているブツとは兵士などが異動の時に使う判子だ。サインとフリーパス(判子)が押された紙で支払い、後に商人が役所で相場の1,5倍で換金できる。


「行ってきます。」

「昨日の言葉は忘れてねえよな?」

「もちろんです。」


 でっかいところ(それで通じる)から、城下町へ。そして、通行ギルド(商人などが通る道や、冒険者ギルドへの手続きをやってくれるギルド。あまりに盗賊への被害が大きいため、まとまって移動する事が容易になるように作られた。国営。)へ。ここはいつも賑わっている。


「すいません。今日リンゲル砦へ行くのですが。」

「はいはい。えーとーブルッサンブルク(リンゲル砦に最も近い街)へならありますね。二件だけですが。出発時刻は七の鐘(7時)です。西門で集合で番号は2です。遅れることのないように。お気をつけて。」

「ありがとう。」


 今が六の鐘だから、ちょうど良い時間か。





西門。


 集合場所の二番広場へ。七の鐘まで十五分くらいか。


「二番です。」

「ほいよ。あと一組か。あんたは兵士か?」

「はい、新兵なのに最前線へ行くことになった不幸な新兵です。」

「ハッハッハ、頑張れよ。」

「護衛は?」

「もうすぐのはずだ。」

「とりあえず自己紹介でもしませんか?」

「そうするか。お前ら、来い。」




今回のみの登場のため、…










カッッッットォォォォー!!!!!!!!!!

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