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13/19

prima prima:13 彩香

--------------------


──あったかい…

からだがふわふわする…


「ん…んん…」


朝、かぁ…久しぶりにこんなあったかいところで目が覚めた…前のアパートは最低だった…


外見からしてぼろぼろで…安いからという理由で入ったのだが、すきまからくる風は冷たいし…

壁も結構薄いみたいで、早朝はもう最悪…


頬に伝わる空気の冷たさに何度目が覚めたことか…


でもここは気持ちいい…顔に当たるこのふわふわがもう…


……ふわふわ…………?


───パチ──────


目を開けたが朝日が入ってしまい──近くにある枕をぐっと寄せた──


……ふわふわだぁ………



────くすくす───

どこかから忍び笑いが聞こえた…

おそらく久木さんだろう…



起きなきゃ…って呟いて目を再度あけると…そこには…



「きゃぁ────────────!!!!」


久木さんの胸が──私─

あぁ──────!!!!!

なんてこと……!!

恥ずかしい……………!!


久木さんまだ笑ってる…


このひとは…!!わかってて!!

「久木さん!!」


起きようとしても話してくれず…結局まだ久木さんの腕の中にいる…


「汐里ちゃんの…」

「あ───!!!」

「えっち…」


だいたい予想していたが…

耳元で呟かれて、きっと今凄い赤面しているだろう…



「だって…だって…ふかふかで…柔らかくて───」


──その声はそのまま久木さんのまた熱い抱擁によってかき消された─────


────────────────────────────────────────────────────────────

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