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Remind Story  作者: 如月 渚
本格的ないじめ、自殺未遂。
6/19

自殺未遂

初めてカミソリを手に取った。

リストカットだ。切ると気持ちいいらしい。


スッ


ポタポタと、血が流れた。

快感というより、開放感が凄いと思えた。こんな発散があったとは思わなかったのだ。

暇があれば、腕や足を切っていたが、バレない場所を切っていたので、母親は知らない。


しかし、死にたい気持ちは止まらない。死ねば楽になれる。生き地獄なんて耐えられない。

私は決行した、首を吊れば楽になれると。

用意したのは、母親が使っていたジーンズのベルトだった。

家にある洗濯物を干すポールにベルトをかける。遺書?そんなものどうでもいい。楽になりたいだけだった。

ベルトを首にかける、その時だった。

「何してんだよ!どうしたの!」

バレてしまった。死ねなかった。楽になれたはずなのに。

私は崩れるように泣いた。叫んだ。

「ママ、辛いんだ。死にたいんだ。

私ね、いじめられてるんだ。ネットに書かれてるんだ。

皆して避ける、喋ってもくれないんだ。

楽になりたい。でも…助けて。」


焦っているのか、冷静なのかわからなかったが、母親は身体が悪いのに私を抱えて車へ運んでくれた。すぐに市立病院へ車を走らせた。

まず内科へ受診することになったのだが、どうしてこうなったのか、と言われた時に「いじめられてて」と答えると、すぐに言われたのが

「ここでは診察出来ないので精神科を紹介します。」

精神科…?母親のところ…?


もう、助けてください。




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