表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Remind Story  作者: 如月 渚
本格的ないじめ、自殺未遂。
2/19

崩壊と、それから

母親はストレスからかうつ病とパニック障害になってしまい、酷い時はパブロンを1瓶飲み、頭を掻きむしりながら暴れたり、妹の首を絞め殺そうとしたり、私には「殺されたいのか」と包丁を振り回してきたり、あまりにも酷い為、強制的に精神科に入院する事になった。


お爺ちゃんお祖母ちゃん、母親の兄には大変お世話になりながら、妹はとても環境の整った施設に預ける事になり、母親は退院し、回復は徐々にしていき、暴れる事もなくなった。

2人での生活にはあまり最初は慣れないままだった。


そんな中、私は小学6年くらいの時だろうか、小さないじめを受けた。

よくある手紙が回ってきて「渚ちゃんの事嫌いになったから、話しかけないで!」等といった内容だ。


当時泣き虫だった私は、担任の先生に相談したのをよく覚えている。些細ないじめだったが、最後は何事もなく小学校を卒業した。


妹は現在、成人施設に入り、ごく普通の生活をしている。

環境の良い施設で育ったからなのか、6歳程度の知的指数だが1つの事をこなすのが得意だという。我ながら自慢の妹だ。


実の父親はというと、離婚して今年で15年になるが、1度も会っていない。会いたい気持ちなど、今更になっては無いのだけれど。


母親と私は仲がいい。そんな母親も、9年お付き合いしている彼氏がいる。

その人の事を私は父親だと思っている。

同棲してもう6年になるのだから、そのまま籍を入れればいいのにと、会うたびに言っている。


母親は「脊柱側弯症」という、背骨の曲がる病気で手術をし、身体障碍の手帳を持っているが、相変わらず元気に車に乗ったり、彼氏と旅行を楽しんでいる。

そんな母親を見て私は微笑ましく思う。

過去に色々されては来たが、過去は変えられない。

だから、今更責めるつもりもない。


私の一人の母親として、長生きしてほしいと願う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ