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初めての風俗
「聞いて、職失った」
「今年19の歳の18だよね?」
「そうだけど」
「ならお前、市役所で住民基本台帳カードっていう顔写真付きの身分証作ってこい。何とかしてやるから。」
桜井の作戦だった。仲良くして、信用させ、風俗へ入れさせる目的で私と仲良くしていたのだ。
そんなことも知らずに、言われた通りにカードを発行する。
繁華街で待ち合わせをした。
「渚!こっち!」
初めて桜井と会ったが、見るからにホストの様だった。怖い、というのが第一印象だ。
「とりあえず歩くよ」
テクテクとついて行った先は、少し古い3階建てくらいの建物だった。
「ここ入って、桜井の紹介って言ってこい」
「わかったー」
信用しきっていた私は、言われるがままにお店へ入った。
初めての風俗、初めてのソープランドへの入り口だった。