家庭と小さないじめ
「風俗嬢なんて結婚する資格も子供産む資格もねぇんだよ!」
当時言われたDVの男のセリフは、今でも忘れない。
『私はずっとこのままなんだ。死ぬしかない。』
7階のマンションから飛び降りようとした、18の夏だった。
※全てノンフィクションですが、出てくる名前や店舗名は仮名です。
① 家庭崩壊と小さないじめ
② 本格的ないじめ、自殺未遂。
③ 恋愛依存
④ 風俗の道へ
⑤ DV 恩人
⑥ 裏切り、暴走
⑦ 最悪な人生
⑧ 祖父の死、親友の死
⑨ 今、大事な人
平成4年8月、私は早産としてこの世に生まれた。
名前は「渚」という、母親がずっとつけたいと言っていた名前だ。
健康的な女の子だ。よく母親に付きまとって、よく吐く子供だったらしい。
そんな私には大事な妹がいる。しかし健康的ではなく、所謂「障碍者」として生まれてきた。
「ターナー症候群」という染色体の病気だ。
今年21歳になるが、知的指数は6歳くらいらしい。
だからなのだろうか、小学4年、私が10歳の時に「疲れた」と父親が出て行った。
なんて身勝手なのだろう。
障害者というのを受け入れられない、無理だという理由で離婚をしてしまい、3人での生活。
障害のある妹には勿論手がかかる。