専業主婦の詩
卵の黄身が嫌いだから。
あえて命を救いとる。
透明な生き血が指を孕ます。
ゆくゆくは花魁道中膝栗毛。リュックサックはもうないの。
どうせあたしはかくれんぼ抱かれんぼ。
恋慕の春はいざきたらん。
俎板にどぶシチュー。ドビュッシーは聞き飽きた。
パンジー共は夢の跡。洗濯は乾かず。厚化粧。
三日月は頬を蹴る。ホオジロザメが夢に出る。
らぢおが泣いてる。耐えがたきを偲ぶ。
しとねしくしくアタマくるくる。
保湿しようね。玉手箱。
ワイパー挟んで、君を見る。
光りものは好きですか?