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そして私はこういった。「・・・どうしてこうなった」

お久しぶりです。

マガツのお話は最後は×××になるのが決まってるので、またぼちぼちと進みますよ。

間を空けてすみません。

あと、文章変わってたらすみません。







私にもようやく、平穏な日々が戻ってきた。

・・・うん、戻ってきたんだ。


「あるじ・・・」


だからウロボロスがしょんぼりしてるのなんか、気にしない、気にしないんだ。


「主、俺は精一杯やっています!」


でもその手の中の卵はつぶれているのは気のせいかな?なんて思う私である。

まあ確かにウロボロスは頑張っていた。

片手で持って割らないのを維持したら、両手で持ってみて、潰す。

それの繰り返しである。

なんとか片手なら割らなくなってきたのに・・・両手が揃うと割ってしまうのだ。

その辺りはどうにもならないらしく、まだダメですね、とウロボロスが肩を落とした。


ここ二、三日ほどまったりとしているお陰で、私はいたって元気だ。


レストランで食べるような煌びやかさは無いけど美味しいご飯をたっぷり食べて栄養補給もしたし、普通の人間が近寄れない不帰の森という場所柄、イヤな奴らも現れない。

ヒマかと訊ねられれば、魔法や妖精さん(笑)任せだった畑や牧場の手入れで充実していると答えられるほどだ。

夜は夜で街をうろついた最中に入手したこの世界の本をのんびりと解読してみたり、森に生えている食材が金になるかもと保存してみたりと、充実した引きこもりライフを満喫中である。


対照的に元気が無いのがウロボロスだ。


持った卵は右手OK、左手でもOK。

でも両手が揃うとアウト。

そんなことの繰り返しだ。

片手だけでも力加減が出来るならいいかな、と思いかけた私だったけれど、主に怪我を負わせるわけにはいきません!と意気込んだウロボロスにより特訓は継続中である。

俺一人で成し遂げて見せます、と凛々しい面持ちは眩しいほどだ。


しかし。


私はウロボロスが卵を握れない理由が分かってしまった。

ぼへーっと見ていて、気付いてしまった。

これ、多分私のせいだ。

私っていうか、【ウロボロス】のせいだ。


元々、騎士さんは左半身が損傷して動かなくなっていた。


だから私に頼んで半身を補うモノとして【ウロボロス】を得たわけで、人間側である右側と、戦闘に関しては完璧でも日常生活なんて考慮していない【寄生防具】が管理する左側では、物凄い誤差があるんだと思う。

それこそ、爪楊枝でゴマをつつくのは簡単でも、刀でゴマをつつこうとするっていうような、ものすごーい無謀な誤差が。

人間である騎士さんの感覚と、あくまで装着者の能力を上げる防具である【ウロボロス】の感覚の差は、優秀すぎる自動補佐のお陰で騎士さんに誤差を感じさせず、そうやって意識していないせいで益々ズレの差がつかみきれていないんだろう。

日常生活の感覚は元々騎士さんが持っていたそれを【ウロボロス】が汲み取って加減してくれるんだろうけれど、流石に手を握る、とかっていう戦闘には全く関係ない微妙な力加減は【ウロボロス】には難しい。

だってそんな機能、つけてないから。

あくまでも【ウロボロス】は寄生タイプの防具でしかないのだ。

それでこうもちぐはぐなことになっているんだと思う、多分。


「・・・どうしたものかなぁ」


騎士さんは生きてるわけで。

ウロボロスは無機物なわけで。

混ぜるわけにはいかない。

いや、もう半分くらい混ざっちゃってるし、騎士さんがOKだしてくれたら改造しちゃおうか?

今のところ半人半造魔なんだから、ちゃんとした契約して、本格的に改造っていうのも・・・。


「俺は主が望むのでしたら、如何様にも」

「・・・口に出してた?」

「独り言でしたが、聞こえました」


そうだった・・・大体ウロボロスは私の傍にいる。

幾つかのお約束として私から離れないこと、と言ったせいだ。

だから、今の私にはソファ代わりに丁度良いベッド(それでもちょっと足が出るが)の横、あんまり視界に入らないようにと物陰になっているところにウロボロスがいた。


oh・・・忘れてた。


一人暮らしの弊害は、こんなところにも出るらしい。

むぎゅぎゅっと相変わらず卵を潰してしまっていたウロボロスが晴れやかな顔で私を見上げた。


「俺は主からこの身体を頂いた際に、既に誓っています。俺は貴方の剣であり盾であると。主に害成すこの不都合がその改造とやらで直るんでしたら、喜んでお受けします」

「・・・ソリュート、君は人間に戻れる。まだ今なら引き返せるんだぞ。秘薬とか魔法とか、私が他の手段を使えばその鎧に頼らなくとも左半身だって治せるんだ。私が【ウロボロス】を与えたのは君がそのとき不帰の森であろうと動き回れるだけの力を望んだからであって、偶々手元に【ウロボロス】があったからであって、人間を辞めさせるためじゃない」


なんというか、そうあっさり頷いていいの?とこっちが聞きたくなってしまうお言葉である。

これでもっと力に飢えてガツガツしたやつだったら罪悪感なんてものを覚えず、さっくりと逆らえないよう服従の呪文とか組み込んでうきうきと魔改造しちゃうんだろうが、騎士さんはあくまでまっすぐだ。


お役に立てますか?

その方がいいですか?


元一般人として、そこまで無条件に慕われると不安になってくる。

何らかの重要ポジションにいそうな騎士さんを、勝手に弄繰り回しちゃうのはちょっと・・・と気が引けるのだ。

まあ、ちょっとだけ改造してみたい、とは思ったけど。

マッドな血が騒いじゃったけど。


「俺は、主のお役に立てるほうがいいです」


そしてトドメにイケメンスマイル。

あーもう・・・そうきっぱり言われても、あとでやっぱナシ、とかは出来ないんだってばーーー!!


ゲームならリセットが出来ても、今の私に出来ることなんて限られている。


騎士さんの記憶をちょっと弄って、私と出会う前の人間に戻すか。

魔改造で完全に「こちら側」にしてしまうか。


当然、一番安全なのは前者だ。


私はちょーっぴり寂しくなるが、ハッピーで終わる。

魔改造は一度手を出しちゃうと取り返しがつかない。

後日、実は王子様でしたーとか、なんとかの末裔でしたーとかっていわれても、黒い水に入れた白い水が取り出せないよう、もうどうにもならないのだ。

最悪、私の人生(蟲生?)が積む。

あうあうと頭を抱える私をウロボロスが心配そうに見つめてくる。


「主?」

「・・・そ、ソリュート。私はお前を隷属化したいわけじゃない。弄くりまわしたいわけでもない。ただ、傍に居るならその方が私が楽だっていう単なる我侭だ。私はお前の人生を全て支配したい訳じゃない・・・」

「主。主の我侭でもいいんです。元より俺の願いこの姿になったんですから、唯一無二の存在である主に対して俺自身が害成すならば、俺は喜んで改造とやらをしてほしいくらいです」

「う」

「取り返しがつかない、とおっしゃいますが、俺の全ては主のものですからね。何が起ころうと、主のせいになんてしません。絶対に」

「うううう」


頭の中で天秤ががしゃんがしゃんと揺れ動いている。

改造しちゃう?

いやいや、改造なんてダメダメ。

けど本人がいいっていってるし・・・とはいえ「だからって改造なんてしちゃダメでしょ!!」と私の中に残された最後の人間らしさが声を張り上げている。

ぐるぐると回る頭の中のせいで、このままだと取り返しがつかないことをしでかしそうだった。


そこをぐっと、なんとか踏ん張る。


まずは落ち着こう!

がしがしとかきむしった頭は酷い鳥の巣状態だが、唸りながらごちゃごちゃになった頭の中を平坦にするようイメージすると、なんとなく落ち着いてきた。


まず・・・一番に考えなきゃいけないのは大きく荒らした街のことだ。


なにせ被害状況によっては私の行動ががらっと大きく変わる。

バケモノが出たり、凍っちゃったり、大きく混乱しているだろう街が落ち着くには、遠見の術で窺った限りまだ時間がかかりそうだった。

なにせ解けた氷が水になったせいであちこち修繕の手が足りないらしくて、しっちゃかめっちゃかだ。

何が起こるかわからないから、と街に出入りする人間も制限しているらしくて、それが緩和するまではちょっと近づけない。


勿論、騎士さんのことは大事だ。


でも騎士さんのことを改造するにしても、手放すにしても、考えるには情報が少なすぎる。

というかどうなったとしても冒険者として有名な騎士さんがあの街に近づいただけで、さらに揉め事は増えるだろう。

私の生死に関しては・・・まあお家からやり直し、程度で特にペナルティもないみたいだし、やっぱりまだまだ保留で良いかな。


「ソリュート、私の答えが決まるまでは接触禁止だ」

「!?」

「うん、そうしよう。・・・ソリュートが私に触れるのを禁ずる」


そうだよ、ウロボロスは単純に力が強すぎて、接触するだけでダメージを受けるわけで。

それ以外に関しては完璧なんだから、極力頭を撫でられたり、手を繋いだりしなきゃいいってだけの話だ。

手を握るにしても、片手程度なら問題ないんだから大丈夫。

基本的には接触禁止でなんら問題ないだろう。

なんだか物凄くショックを受けているが、そんなにしょげなくても・・・見なかったことにしよう。


「そうしようそうしよう。改造とかは保留。次に何かあったら、考えよう」


頭がパーンとなる前に気分転換をしなければ、私の精神面的に色々厳しい。

この状態じゃ、掃除、調理、魔具制作、そのどれをしたって失敗してしまうだろう。

気を紛らわせるためにぐるりと部屋の中を見渡す。


ごちゃごちゃと物が積み重なった部屋は、やはりどう見ても手狭だ。


それは、別のところに物を移動させれば良いのを面倒くさがって一階だけで生活しているからだったりする。

家の中で転移するほど、私は無精者ではない。

が、ここにつんどけばいっかー、で放置しているものも多かった。

私は別にベッドがなくても床の上でごろ寝をしたっていいから、あっちこっちで好きに本を積み上げて、床で力尽きるなんてのでもよかった。


でも、流石に騎士さんにそうさせるのは申し訳ない。


ちゃんと一室は空けてウロボロスにあげたけど、空けた部屋は元和室で、騎士さんにとってなじみが無くて、使いづらいんじゃないかなというのに今更ながら思い当たった。

この世界、畳なんてなさそうじゃね?と。

・・・改装、かあ。


そうだ。


折角だから我が家の改造をしよう!!

なんだかしばらく引きこもりになることだけは決定だし、ちゃんとしたウロボロスのお部屋、もといフロアをつくってあげようっと。

外のほとぼりが冷めるまでまだ時間は掛かるだろうし、改装し終わった頃には多少落ち着いてるとイイな。

いろんな意味で。

とまあ気分を切り替えて・・・。




さて、不帰の森にある我が家は、見た目は極平凡な一軒家である。




置いてある場所が不帰の森という物騒極まりないことをのぞけば、街中にあっても何ら違和感のない地味なつくりだ。

なんだか一大農園状態になりつつある広い庭(?)があることに目を瞑れば、家の周りをちょっとした木製の柵がとりかこんでいるだけの、こぢんまりとした赤い瓦屋根の白いお家なのだから。

見た目だけは普通だ。


「一階層目」は外から見たまんまの内装で、大まかに分けると四部屋に分けられている。


一部屋目は、ありふれた家庭用のキッチンのある小さなダイニングルーム。

キッチン周りは特に変わった仕掛けをしておらず、置いてあるコンロだって普通の物だ。

この部屋で変わったものといえば精々置いてある冷蔵庫の中身がありえない許容量であることと、腐敗防止、中身共有、といった機能がついている以外は、なんてことない台所だ。

ちゃんとたまには使っているので、さほど汚れても居ないし。


二部屋目は水場だ。


ゆとりを持って作ってある、お一人様用にしてはちょっと豪勢なお風呂場と、ココでは明らかにオーバーテクノロジーとやらになってしまうだろう水洗トイレ完備に、ボタン一つでお洗濯をしてくれる洗濯機。

なんだかんだでココが一番オーバーテクノロジーに溢れていると思う。


三部屋目は書庫。


というか書庫という名の実験室だ。

一番広く間取りを取ってあるにもかかわらず、なんとか歩ける程度の床が見えているだけで(それだって触手とか虫の足でようやく歩けるわけであって、騎士さんだと歩けないだろう狭さだ)あちらこちらにうず高く積まれた本、本、本、そしてソファの置いてある一角には錬金に使うものが無造作に並べられている散らかりっぷり。

天井に届くよう本が積み上げられているので、私以外が手を出したら大惨事だろう。

ちなみに、一度崩すとなし崩し的に大掃除が始まるので、ある一定ラインから散らかることはない。

逆を言えば常にこの状態という事だ。

この部屋のソファ側に程近い場所には窓があって、一応これで時間を判断して生活していた。


・・・まあこの森の中は常に霧が立ち込めているせいで時間間隔は微妙なんだけれどね。


そして残った最後の一部屋が、一応ウロボロスに割り当てている部屋である。

・・・え、なんか最初のときと間取りが違うって?

そりゃ当然。


なにせ改装して、見た目はただの一軒家でも、実際には地下五階建て、地上二階建てのお家に進化してるからね!


だんだんとたまっていく魔具、本、その他もろもろ、に私は魔法を行使して空間の拡張を行ったのだ。

外から見れば単なる一階建て。


その実態は、結構なお屋敷だったのです!


どやぁ・・・としてみたかったりするが、なんというか、下はうっかり呼び出した魔物やら、うっかり瘴気があふれてたりとか、うっかり発動したは良いけど命の危険を感じる魔法とか罠とかのせいで、あんまり踏み込めないという残念使用です。

・・・うっかりが多いのはそれだけ気が抜けてたってことで許して欲しい。

今のところ被害もないし。


・・・まあそんなわけで、悠々と暮らすために作ったはずの地下は基本的に立ち入り禁止で、生活の基準は一層目ということだ。


で、上の二階・・・というか屋上部分はというと、洗濯物を干すためだけに拡張した場所だ。

あとお昼寝用。

洗濯機がボタン一つで乾燥までしてくれるとはいえ、シーツなどは流石に天日干ししたいという欲求が抑えきれず、結界をはり、常に晴天状態(夜は星空が広がる素敵な空間だ)を保った、無駄に手を掛けた空間になっている。

多分とくに使い道がないのに一番手がかかっていると思う。

・・・どうしてこうなったんだ、屋上。


とまあ、そんな状態だったんだけど、こうしてちゃんと引きこもり(?)をするなら、ウロボロスのための階層を作ろうと思い至ったのだ。


今は階段を上ると自動的に屋上へと接続されて居るのを、まず、間に別の空間を繋げることからはじめる。

魔力さえあればこれはさっくりと成功する。

本来ならひっじょーーーに高価で特別な使いきりアイテムが必要だけれど、空間湾曲(結構レア)やフロア改装(ゲーム内では誰でも使えた)の魔法を覚えているから元手はゼロ。

どれだけ階層を増やしても作るときに魔力が居るだけで、一度繋げて固定してしまえばそれ以上の消費もない。


そして、階段を上れば何にもない空間が待っている。


なにもない、というには語弊があるかもしれない。

目の前には岩盤。

右を見ても左を見ても上を見ても岩盤。

どれだけ広いのか、は作るときに込める魔力の量によって異なるが、一応このフロアは体育館並みの広さをとったのでそれなりの広さだろう、そんな空間一杯が岩盤で埋められている。

そしてこれを掘り進んで初めて部屋作りに着工できるのだ。

まあフロア改装の魔法でさくっと作り変えることも出来るのだけれど、何をやっても経験値になるのだし、折角だから体を動かそうと思う。


さて、と気分を上げるためにヘルメットをかぶり、ピッケルを手にする。


持ったピッケルは三本。

両手と、両手と、両手だ!

これで三倍速だ!と、トンカントンカン、土を掘る音を響かせていく。


「どれぐらいのお部屋が良いかなー。やっぱトレーニングルームとかは必須だよね、騎士だし!なんてったって騎士だし!!」


騎士なのは大事なことなので二回言いました。


「・・・あと色彩的に冬をモチーフにしたほうが、いや、ここはむしろ爽やかさアップのために森をイメージしてみたり・・・」


うふふふふ、と笑いながらもせっせとピッケルを振る私は、とても上機嫌だった。

残念ながらこの半人状態であっても、超がつくほど魔法特化に育てちゃったマガツの体力と持久力はやっぱり低めなので、休憩中に体力の要らない魔具作成(トレーニング器具)を作ったりと、やっていることはひたすら地道な作業だったりするのだが、やっぱり改装はものすごく楽しかったのでした、まる。






結果。

ウロボロスのためと作った階層は、一面森になりました。

・・・あるぇ?

室内だというのに天井があるはずの場所には抜ける様な青空が広がっていた。

日中は太陽が空を照らし、夜には星が煌くという明らかに室内ではない作りだが、驚くのはこれだけではない。

それにあわせて床は柔らかな芝生に植え替え済み。

試しに素足で歩いたらどうなるのか、と三対の足で踏みしめてみたところ、ふかふかとした質感と、ちょっとしっとりした感じになんだか凄く癒された。


・・・元が蟲っぽいから落ち着くんだろうか?


で、ここには壁なんていう無粋なものを取り付けたりはしていないのだ!

壁代わりになっているのは室内(?)だというのに見上げるほどに背の高い木で、その木があるところを無理やり通り抜けると元居た場所に戻ってくる謎仕様である。

私でも気付かぬうちにこんなことになっちゃってました。


ま、まあ、特に支障もないし、大丈夫!


完成したウロボロスのためのフロアは、一面木々に覆われた、室内だというのに明らかに森の中という不思議空間になりました。


・・・どうしてこうなった。


ちなみに、掘りながらせっせと作ったトレーニング器具はどこぞのフィットネスクラブ的な感じな素敵な品揃えで、青空の下、まだかまだかと使い手を待ちわびているのでした。




調子に乗って改装しちゃったの巻。

ちなみに、この後・・・。



「あ、主、これは・・・!!」

「・・・ウロボロスの部屋、だ」

「え」

「・・・その、まあなんだ、気に入らないなら作り直すが」

(やりすぎた、とは感じているマガツ)

「いえ、故郷に似た場所に、心が休まる思いです。しかも、この空。この風。確かに、この空気は俺の居たアヴァロに相違ありません。主自らが俺の為に用意なさってくれるとは・・・!主のそのお力に、改めて感服させて頂きました」

「え(いいの?っていうか故郷?ここエルフっぽくなっちゃったけど、もしかして騎士さんエルフなの?確かに超イケメンだけど。納得できるけど。あれ、なんかいろんな意味でフラグがたってる気がする!?)」

「・・・主、俺はやはり主と共に在れるのが誇らしいです」

「(なんか忠誠度が天元突破!?)」




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