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225話

「その後、まったく連絡がありません。連絡も取れず、あちこち手を尽くして探しましたが、見たという人もいなくて……」


チョン・サンウォンは口ごもり、言葉を濁した。人の良い性格のせいで、最後まで言えないのが明らかだ。


チュ・ロミがため息をつきながら付け加えた。


「正直、今の状況では、あの子が一番怪しいんです。」


「ロミさん……」


「私も同じチームの仲間同士でこんなことをしたくありません。でも、チーム全員が共通の呪いにかかっている状況で、一人だけ能力値が爆発的に上昇したのもそうですし。呪いと関係なくても、おかしい点が一つや二つじゃないでしょう。」


みんな、ストレスが半端ないようだった。


それもそうだろう。目の前で能力を奪われる状況で、どんな覚醒者がまともでいられるだろうか?


ジオは倒れたヨ・ウィジュをじっと見下ろした。


また、あいつだ。


一緒に視線が向かったユン・ウィソが片手を挙げる。質問があるように。


「皆さんの話を聞いていると、能力だけが消えるようですが、ここのこの方はなぜ意識まで失っているんですか?何か事故でも……」


「それは……」


「強くなったんだろう。」


「え?」


答えは別のところから出た。何でもない顔でジオが言った。


「もともと呪いは時間が経つほど強くなる。基本じゃないか。」


「ああ……」


「グミ、実体を見たんだな?」


視線が集まる。しきりに顔を洗っていたキョン・グミが小さく答えた。


「うん。」


「ちょっと体をほぐそうとしただけなのに、うっかり……思わず魔力を運用してしまった。」


ぎゅっと唇を噛み締めた。


「ク、グミ!」


「影の中からだった。壁の方……。特にどんな形があったわけではないけど、歯がものすごくたくさんあって……本当に、本当に一瞬で。」


遅れて我に返った時には、もともと自分が立っていた場所にヨ・ウィジュが倒れていた。下の影が完全に消えた状態で。


「私のせいだ。」


キョン・グミが額を押さえた。


ヨ・ウィジュは彼女にとって、かなり特別な友達だった。


同い年、同期。同じハンター、似たような家族関係、そして目標。


多くの共通点のせいか、お互いに共感する部分が多く、親しくなるスピードが格段に速かった。


戦闘系の自分とは違い、補助系の友達なので、ずっと小さくて弱く、守ってあげなければならなかったのに……。


かえってその逆になってしまった。


「私は本当にどうして……いつも。」


「ウィジュ!」


ちょうどその時、勢いよく開くドア。


すでに気配を感じていたジオを除いた全員がびくっとする。


しかし、急いで入ってきた客は、彼らを気にしなかった。今、目に見えるのは一つだけだ。


「ウィ、ウィジュ、あの子どうしたの!しっかりして、ウィジュ!」


意識のないヨ・ウィジュを揺さぶっていたヨ・ガンヒが、衝撃で蒼白になった。妹から魔力が一握りも感じられなかった。


「私の妹……うちのウィジュ、どうしてこうなったの?誰がやったの?」


「あの、お姉さん。落ち着いて……」


「落ち着いてなんていられないわ!倒れた子を病院に連れて行かずに、これは一体どういうことなの!そちらがやったの?」


「誰のせいというより、不意の事故でした。少しだけ私たちの話を聞いていただければ……」


「どんな事故があったらこうなるの?一体誰が……」


わめき散らしていたヨ・ガンヒの視界に、ようやく周囲の風景が入ってきた。


目を合わせることもできずに、うなだれているキョン・グミ、防御するようにその前に立つチーム員たち。そして、こちらを無表情で見ている……ランキング1位。


「ハ……!」


「……だいたい分かったわ。どういう状況なのか。」




弱者の諦めは早い。


あの顔を見たら、さらに問い詰める気力さえ湧かなかった。言ってみてもどうなるだろうか?ヨ・ガンヒは妹を抱き上げて立ち上がった。


「どいて。」


バタン!



キョン・グミの肩を強く叩いて通り過ぎるなど。


あれは何だ。狂ったのか?


ジオが眉間にしわを寄せる。


「やめて……」


「グミ、あなたのせいじゃないじゃない。何が問題なの?」


「それでもやめて……お姉さんも、もし私がそうなったら、誰が何を言ってもまともに聞けただろうか?」


ほとんどデチドンの人気講師並みの伝達力。すぐに納得したシスコンが、おとなしい羊のように目から力を抜いた。


しかし、ジオの腕を掴んだグミの手には、まだ力がこもっている。


ぶるぶる、伝わってくる震え。


ジオはじっと末の妹を見つめた。


弟のキョン・ジロクが強がってでもいれば、末っ子のグミは幼くて弱く、強がることさえまともにできない子だった。だからこそ、もっと申し訳なく、もっと気にかかる。


「私が解決すると言っただろう。」


「顔を上げて。何を間違ったと。」


似合わないその優しさに、床に涙がぽたぽたと落ちた。


姉の腕にしがみつき、静かにすすり泣いていた末っ子が、とても小さな、だからキョン・ジオにしか聞こえない声でつぶやいた。


「助けて、お姉ちゃん……」


ジオはその手の上に自分の手を重ねた。指を絡めると感じられる妹の手が熱い。その涙の温度のように。


「当然だ。」


お前の頼みなら、私は神も殺す。


人を探す時に一番早い方法は、ランカー1番チャンネル。


全国各地で最も威力的な勢力を形成中のファーストラインランカーたちは、おそらくジオが尋ねるや否や、王に答えを差し出すだろうから。


しかし。


「1番チャンネルには、もうグミがいる。」


目の前で友達が自分の代わりに倒れた衝撃が、まだ消えない状態だった。騒がしくアラームを鳴らすのは、ちょっと気が引ける。


ジオは次善の策を選んだ。










[「……誰だ?知らない番号だけど。」]


朝鮮八道で人探しをするのに、暴力団ほど専門家がいるだろうか。


「人を探してくれ。オ・ローズ。41期生、トリプルC級魔法使い。」


[「狂ったんじゃないか。お前、今誰に電話しているのか分かって、こんな冗談……質……え?でも声が聞き覚えがあるな?お前、も、もしかして!」]


「1分あげる。」


[「マジか!マジじゃん!お前、どうして俺の番号を知ってるんだ?何だ、俺今夢見てるのか?」]


「費用は番号代でいい。」


[「ちょ、ちょっと待ってくれ……!」]





ちょろちょろ、ちょろちょろ。


トレーニングセンターの屋上。


電話を切ったジオが(センターを出る時にファンが押し付けてきた)メロン味牛乳をのんびりと飲み干した。


隣でユン・ウィソが言葉を失った顔で見ている。


いくら天上天下唯我独尊だとしても、そうだとしても。あんな傍若無人だなんて。


「こんなことできるんですか?」




ピロン。


「できるね……」


[ストーカー豆腐:37°4‘1*1” N 126°47’2*. *“E]


[ストーカー豆腐:京畿道高陽市一山東区**番地102棟3**号]


[ストーカー豆腐:でもこれ、もしかして俺に送るグリーンライトか?]





「うん。違うよ。」


[星位、「運命を読む者」様が、男主人公株もない奴が夢も大きいと嘲笑っています。]


「おっ、笑うのか?何が偉いんだ。」


[……。]


とにかく、ファン・ホンが送ってきた住所は


無駄なく詳細だった。さすがにソウルの街では、なかなか見つけられなかっただろう住所だ。


「オッケー。行ってみるか。」


「え?どこに……」


何を聞くんだ。ジオはユン・ウィソの後ろ襟を掴み、そのまま空間移動した。


「ヒューウ。」


大韓民国財閥家の孫娘クラス、ちょっと見てみな。


大事故を起こして隠れ込んだ隠れ家まで、高級タウンハウスだ。豪華絢爛なのがヨーロッパ風大邸宅そのものだった。


その大理石の柱に寄りかかり、ヨレヨレのユン・ウィソは空間移動でひどくむかむかする胃を押さえているところ。


しばらくぜえぜえ言った後、後ろ手に組んで見物しているジオを振り返って尋ねる。


「でも、ふう、ここまで来たのはいいけど。どうやって入るんですか?開けてくれそうにない……」


「エイッ。開け、ゴマ!」


ガチャ。ギイイ。


「……この際、聞いた私がバカだった。」


21世紀法治国家の不法速度、適応できなくておかしくなりそうだ。


ユン・ウィソはため息をつきながら、家の中について入った。


明かりの消えた家の中は静かだった。整理されていないまま、あちこちに散らばっている荷物が、家の主のメンタル状態を見せているようだ。


ジオは口笛を吹きながら、のしのしと入っていった。


「あっちを見ても、こっちを見ても。分からないローズ、ローズ。」


「それ、ドラマで見たことあります。」


「静かにしてろ。先制攻撃だから。」


さすが、有名なサイコパスが使う方法は格別だった。効果が即効性だ。


すすり泣き、隅から聞こえてくる幽霊の泣き声のようなすすり泣き。


びくっとする臆病者のユン・ウィソを後に、ジオがずんずんと直進した。


「わ、私がそ、そんなこと、あ、あ、じゃないって。ひっく、わ、私のせいじゃ……」


この広くて大きな家で探すのも難しいほど、小さくて狭い隙間。


引き出しとクローゼットの間、消息不明だったオ・ローズは、まさにそこにうずくまって隠れていた。


ガリガリに痩せた腕、めちゃくちゃに絡まっている髪、くぼんだ目元。


予想外の惨めさに、遅れてついてきたユン・ウィソが息を呑んだ。




ジオはじっと見下ろした。


アメリカに滞在した4日間、水車に刺されて眠った期間、約6日間、合わせて10日間に過ぎない短い時間だったが。


「人が一人、ダメになるには十分だったな。」












「お前。オ・ローズ。」


「……私ですか?」


「魔法使いだろ?適当に魔塔とかに連れて行け。あいつら、すごく喜ぶぞ。実績を上げると。」


何気なく投げた石だった。


どんなカエルが当たって死ぬとは、考えもしなかった。










[あなたの聖約星、「運命を読む者」様が、人間の欲望がどこへ跳ね返るかは、創造主も分からないことではないかと囁いています。]


「誰が何だって?」


原因提供がこちらだったとか、今更になって良い子ぶるつもりはない。


どうせ違うし……。


それでも、周りにうじゃうじゃいる秩序善良な奴らの更生化努力のせいだろうか?


この一件の締めくくりはしてあげなければならないと、ジオはそう思った。必ずしもグミの要請でなくても、だ。


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