202話
ハロー、ワールド!
「パスワードを忘れちゃったんですが、どうすればいいですか?」
「お名前と生年月日を教えてください。初期化します。」
「キョン・バンビ。xx 1231です。」
「なんだ、また、キョン・ジロクのファンか?」
背も低く、帽子を深くかぶって顔は見えないが、女の子であることは確かだった。PC房のアルバイトはそっけなく言った。
「次回からは本名でお願いします。」
「はい。」
平日の正午なので、中は人があまりいない。隅に座った指が、タタッとマウスをクリックした。
[イシュー] [3ch] 正体を表した魔術師王「キョン・ジオ」生中継、日本の反応
ついに!!!キング再臨!!!!
とんでもないビジュアルの王が誕生した。漫画は嘘じゃなかったんだ。
ネット右翼滅亡の日。日本のハンターたちは「やっぱり顔が可愛い!」と必死に慰めていたが、もっとすごいアイドル電撃登場してしまいました。(笑)
ジョーの完勝。圧倒的で、上手くて、
美しくて…悔しいけど認めざるを得ないな。
一体何が「悔しい」んだ?
その意味が全く分からないし、恥ずかしいからやめない?
韓国は傲慢で嫌いだけど、ジョー様は応援します
くそ、じゃあ「ジョー」は韓国政権主導のプロパガンダじゃなかったのか?朝鮮人の捏造だと言ってくれ。
こんな馬鹿しか残ってないから、日本の未来が悲惨なのも当然だ。
アジアの誇り!同じアジア人として誇らしいです。
残念ながら、日韓ライバル構図は昔の話になったね。日本を敵対する国が世界トップレベルになったのは悲しいけど、大勢は覆せない。
自国のハンター界が危機感を感じて刺激されることを願うしかない。
タダッ。タク。
[ベスト]バベリアン6月号 チョン・ヒド インタビュー スキャン本.jpg
/Hello, World. 若いどころか幼い王の挨拶で新時代の幕開けを告げる
初夏。
世の中のスピードが速くて、不満を言う暇もない。
長い間私たちのそばを守ってきた英雄たちが歴史の中に退場した寂しさの上に、もう新しい顔が立っているから。
チョン・ヒドの今日はここから始まる。/ エディター:ユ・イリム
Q. まず、ランキング15位おめでとうございます。変動の少ない最上位圏で半年で2段階上昇とは、天才の成長は皆こんな感じですか?
A. 天才だなんて。(失笑)
Q. 笑みが意味深ですね。
A. 井戸の外の世界を見てしまった蛙の自嘲みたいなものですね。
Q. 私たちが前に会ったチョン・ヒドは井の中の蛙だったということですね。何がその自信満々だった次期マタプジュ(魔塔の主)の鼻をへし折ったのですか?やはり、《ゼロベース》?
A. ゼロベースの話はチェ・ダビデとイ・テヨプがうんざりするほど騒ぎ立てたと思うんですが、まだそんなに気になることがあるんですか。
Q. 歴代級のラインナップだったと言っても決して過言ではないですから。10人の《ゼロベース》英雄たち。世間では先王の遠征隊とも呼ばれていますが、気分はいかがですか?
A. 王の足手まといじゃないですか?
Q. え?
A. 最近、眠れません。
毎晩、噛み締めるほど、全ての確率を回しても、私が実際に選んだ選択肢だけが全部最悪だから。
なぜ気づけなかったんだろう?あんなにヒントをくれたのに。
野蛮人チェ氏の空ぼけに騙された私の愚鈍さのせいだから仕方ないですが。(ため息)
今後は私が直接判断した真実だけを断固として信じなければならないという悟りのきっかけにもなったので、それなりに収穫があったと満足するしかないでしょう。
Q. あ……チェ・ダビデハンターと感情があまり良くないようですね?
A. 野蛮人に関する回答は丁重にお断りします。下手をすると人種差別に見えかねないので。
Q. あ、そうなんですね。
A. ところで、数日前、ギルド〈バビロン〉特集のインタビューをしたそのエディターさんで間違いないでしょうか?
Q. おお、まだインタビューが出版もされていないのに、どうしてご存知なんですか!さすがハンター界は噂が広まるのが早いですね。
A. 若様は何と言っていますか?
Q. え?
A. 私の話はありませんでしたか?確かにうまく話してくれると合意した記憶があるんですが、ふう……。催促ではないですが、気のせいか、チャンネルでキングが私の話だけ無視しているようで……。
(録音機とカメラを確認しながら)これ、映像も流れますよね?(カメラ正面)絶対に催促ではありません、キョン・ジロクさん。絶対に。(歯を食いしばった声)
Q. あ、ははは……。
(中略)
Q. 魔術師王、「キョン・ジオ」の登場で世間が騒がしいですが。少数ですが、一部ではランキング1位が幼い年齢の女性であるという事実に、少し違う視線を送る人もいますが、どう思いますか?
A. 逆賊です。
Q. え?あ、その、ヒドさん。私が包装して書き直すのにも限界があるので、少し言葉を……。
A. 包装?まさか今、私のインタビューを歪曲するという言葉を私の目の前で堂々と言っているんですか?
Q. い、いえ、それが……
A. 一言一句、そのまま載せてください。
逆賊ども、夜道に気をつけろ。
魔塔 処罰部に名前を載せられたくなければ、指も気をつけろ。
Q. は、はは……魔術師王に対する愛情が格別なようですね。
A. 愛情だなんて。(うんざり)
そんな実体のない不確実な言葉でごまかすことを拒否します。これは明確に、尊敬です。
10年以上も怪物たちと闘ってきた「仲間」を、止まることなく、より高い場所を見せてくれる「先輩」を、また、この全てを背負ってもまだ人間性を保っている一人の「人間」に。
仲間であり、後輩であり、一人の人間として当然持つべき尊敬であり、敬意です。お分かりですか?
Q. はは、「ジョー」がぜひこのインタビューを見てくれるといいですね。
A. 望むことを望んでください。
Q. ひどいですね、本当に。それでは、ええと、最後の質問。今長く話していただきましたが、まとめとして。
それで、チョン・ヒドが近い距離で実際に経験した人「キョン・ジオ」はどんな人でしたか?短く定義してください。
A. (しばらく沈黙してから)面白い人ですよ。
Q. 面白い人ですか……。全く予想外の言葉ですね。
A. 私が経験した感じはそうでした。笑って、ふざけて、意地悪で、まさに韓国の二十歳のような人でした……。偉大ですが、そんな魔法使いです、彼女は。
A 上記記事:[ベスト]ネイトパンで今しがた削除された魔術師王の友達と推定される、暴露話
……タ、タダッ、タダダッ!
[必ずアドバイスお願いします]追加)浪人生だと馬鹿にしていた友達が実はすごいお嬢様…謝るべきでしょうか?
こんにちは、21歳の男です。
板違いですみません。ここに上げれば多くの方が見てくれるそうで、悩んだ末に上げてみます。
真剣なアドバイスをお願いします。
まず、どんな状況かというと、
私には幼い頃から仲良くしてきた女友達が3人います(私一人男です)
便宜上、J、S、Zと呼びます
みんな幼稚園の時に出会って、今まで同じ町に住む幼馴染です…家族同士も知っていて、私にとっては一番親しくて大切な友達です..
大学もみんな似たような所に行きましたが
友達Zだけ運が悪くて、浪人をしていました…
入試勉強を長くしているので、ストレスもひどそうで、Zが幼い頃から背も低く、体も弱い友達なので、私たち3人は心配していました
ところが(☆ここから重要…!)
先日、Zが実はすごいお嬢様でハンターだったということを偶然知りました。
身上のせいで詳しくは申し上げられませんが、ランキングも高く、ちょっとすごいです。
あまりにも突然に明かされたことなので、戸惑いましたが、その友達はどれほどそうだったでしょう。
Zがあんなにすごいハンターなのが、すごいなと思ったり、誇らしかったりもして…
とにかく、それでも彼 彼女が私の友達であることは変わらないから、普段通りに接すればいいだろうと思ったんですが、
JとSは少し考えが違うようです
普段、Zがあのまま人生破滅した廃人のように生きれば(言葉が少しひどいですが、私が言ったのではなく、Jが言ったんです)自分が面倒を見ると言っていたのに、
本気だったみたいです。
急に独居老人になることになったと言って、猫の分譲を探しに行ったり…裏切られた気持ちで眠れないと言って、ボクシングを習いに行きます。
でも、Jはもともとこうやって終わる子なので、あまり気になりません。
問題はSが言ったことです
カカオトークの会話をそのまま移してみます
S:率直に言って、これまで大学のストレスを与えるのが少しひどかった?毎日勉強しろと背中を叩いて…実は一生懸命、怪物たちと戦っていた子に。
Y:喧嘩しないで、みんな
J:ああ、うるさい!知っててやったのか?
S:謝るべきでしょ、友達なら当然じゃない?Zも私たちに言えなくてごめんって謝ったじゃん。
J: ?? いつ??
Y:カカオトークで来てた
J: マジか…
S:ごめんって思うようになったでしょ?
J:うんうん
Y:でも…ぎこちなくなったら?
私はZと離れたくないのに…
お互いに謝って打ち明けるべきだというSの言葉も一理あるけど、
私はもしかしたら、このことでZとぎこちなくなるのではないかと心配です。Zが友達が急に態度を変えたと思うのではないかと?
Zにとっても私たちは絶対に失いたくない大切な友達のはずなのに…
実はZが本当にすごいハンターなのに、私たち4人は本当に本当に..本当に
仲がいいんです
みんな知ってるでしょ、強い人たちを見ると一つずつあるじゃないですか、弱点になる一般人の友達…間違えると黒化して、
私たちなしではZも生きていけないほど?
とにかく、私たち同士でずっと話してみても結論が出ないので…アドバイスを求めてみます。
1034件のコメント
何…このホグ質(騙されやすさ)と自慢質の混合は…サツマイモで始まって自慢質で終わる結論一体何?
書き込み主さん、私の言葉を誤解しないで聞いて。今、書き込み主さんと友達みんな彼女に洗脳されているみたい。早く絶交して脱出して。
でもこれ、私だけが陛下の話みたいに思う?
L 書き込み主です コメント削除お願い
します〒〒
Lネット小説また始まったね。幼馴染がめっちゃ売れてるハンターなのに何年も気づかない?何のキョン・ジオだよ?ククク、嘘もほどほどに。
[先払い時間が終了しました。]
「あ、私……
終了案内とともに容赦なく消えるコンピューター画面。韓国の人情はケチだ…….
PC房から出てきたエレベーターの前。
学校が終わったのか、疾走する小学生の群れがわっと通り過ぎる。
タアッ!そのうちこちらとぶつかりそうになる一人の肩をつかんで止めるのに。
「あ……ジ、ジ……!」
「シー」
黙れ、ガキ。人差し指で口を覆いながら振り返った。しかし、無駄なこと。すぐに背後から叫ぶ。
「キョン・ジオだ!!キョン・ジオだ!」
「静かにしろって言ってるだろ。死にてえのか。」
今日は気分がいいから今回だけは見逃してやる。ジオは軽く笑ってドアを開けて消えた。




