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友情って何?

[前回の話]

 やさしくないお値段

[今回の話]

 厳しい友情

 やさしさって何だろう。

『やさしい』は漢字では『優しい』とも『易しい』とも書くわけであるがその意味は似て非なるものである。

【優しい】人を憂う気持ち

【易しい】問題にならないこと

 語彙力の貧困な私なのでGeminiに問うてみたところこれで間違ってはいないようだ。

 つまり優しい人間とは与し易い残念な人間のことではなく人格の優れた人間のことをいうようだ。


 実は優れたという意味を持つ漢字には、意外なことに『悪』という字が含まれていたことがあったようだ。

 古典等にそういう異名を冠する英雄がちらほらと見られるのがその証拠といえるであろう。

 悪という漢字は『亜』と『心』で成り立っており、この亜という漢字には物事に準ずるという意味の他に、埋葬するという意味合いもあるようで、詰まるところ『悪』とは心を葬った『非情』ということであり、情に流されない公正な強さを表す言葉であったと思われる。

 ただ、やはり衆に抜き出でていたりする存在は世間からは妬まれ疎まれるようで、秩序を乱すもの異端視された結果現在の悪を意味する言葉となったようである。

 ──というのは私流の嘘っぱちな蘊蓄であり、本来は『憎く妬ましいほどに優れた』という意味合いらしい。


 で、こんな(たと)えを持ち出していったい何が言いたいかといえば、『悪』という概念でさえもときとして相手へのリスペクトが秘められている(自覚があるかどうかは不明だが)ということで、必ずしも悪意があるとは限らないということである。

 それに対して『易しい』はといえば、明らかに対象を下に見ており、これならばまだ『悪』の方が好ましいといえるであろう。


 さて、それではそろそろタイトルの回収をしよう。

 友情におけるやさしさとは何か?

 善なる優しいに越したことはないが、易しいであるくらいならば、厳しい悪として嫌われる方がマシな場合もあるのではないだろうか?

 私が思うに結局のところ友情とは『易しさ』よりも『厳しさ』の方が本当の優しさであることもあるということで。

 つまり馴れ合いばかりが友情ではなく、対等に切磋琢磨し合える関係もまた友情といえるのかも知れません。

 某漫画なんて強敵と書いて『とも』と読むなんて言っていますしね。(笑)

 一応は塾なんて冠している作品ですし、偶にはこういう話も書きませんとね。(笑)

 実は『秋の文芸展2025』にと思ってたりしたのですけど、エッセイは含まれていなかったみたいなんですよね。なのでここでの投稿となっております。

 チクショー!(笑)

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― 新着の感想 ―
難しい考え方や言語化が苦手なのでフワッとした考え方しか書けませんが、『周りが喜ぶこと=優しい』と思っていました(過去形)。 厳しさも優しさの一つですね。否定されると凹みますが、『人として間違ってる(…
おぉ!これはなんとなく僕も思うことと少し似ているかも!と感じました。 悪の定義も、もしかしたら受け手によって変わるかもしれませんが。優しい人なんだよ、いい人なんだよ、っていう評価って、結局はその人が自…
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