ハイファンタジー作品
あまり真面目な話ばかりしていても面白くないので、今回は話題を変えて私の作品の失敗談をしてみたいと思います。
【ハイ・ファンタジー】
ハイ・ファンタジー(英語: high fantasy)とはファンタジー(幻想、幻想的作品)の一種であり、架空の神話的世界で英雄が活躍する大作。J.R.R.トールキンの『指輪物語 ロード・オブ・ザ・リング』をはじめ、アーサー王伝説やニーベルンゲン物語を現代に蘇らせたような大作が多く、ヒロイック・ファンタジー(heroic fantasy)とも呼ばれる。
これはGoogleで検索したウィキペディアに記載されていたもの。
例に挙げられていた作品を見て思う。
あれ? ハイファンタジー作品って異世界もののことじゃなかったの?
確かに現実世界の話ではあるけど、それでもそこから隔絶された架空の舞台である以上、それは成り立つということなのでしょう。
まあ、ハイファンタジーというジャンルがどういうものかは取り敢えずおいておくこととして。
実は私もそのジャンルに挑んでみて……そして見事に失敗しました。
ありがたいことにその失敗した作品はお気に入り登録してくれた方からなぜか評価されているみたいなのですが、やはり殆ど知名度のないということに変わりはなく、失敗作であることは事実です。
こんなことを言えば、「なんでそんなチョロいジャンルで転けてんの? あんなの適当にチートなキャラ作って、無双させてハーレムでウッフキャハハな展開にすればいいだけでしょ?」と、きっとこんな風に思われることでしょう。
確かにそれはそのとおりなのでしょう。読む者の夢想を無理なく叶えられるのがこの手の作品の魅力ですから。
そしてそれは架空世界だけあって全てが自由であり、全てが作者に委ねられている。なので読者の望むことの全てに応えることが可能。それで売れないわけがない。
でもね、実際に作ってみないと解らないことはあるのです。それを理解させられてしまいました。
一から創り上げる世界観。それは確かに自由です。だって何も無いんですから。
そう、何も無いんです。基盤となるものも何もかも。全てを一から創らないとならないのです。
世界の地理やその歴史。それくらいならまだ、時間さえかければまだなんとかなることでしょう。
ですがその世界の理についてはさすがに無理。仮に現実世界のそれを参考にするにしても、それが理解できていなければ結局説得力をもたないわけで、いずれどこかで破綻します。
なるほど世界を創ったという神様は本当に偉大だと思い知らされました。
で、私が失敗作と言った作品は何も考えず見切り発車で始めたこともあり、すぐに後悔することに。
「いや、プロットくらい作っておけよ」と言われれば正しくそれはそのとおりなのですが、正直そんなの書いているうちになんとかなるだろうなんて軽いことを考えていたので。
一応なんとか完結させましたが、無理やりだったため回収できなかった伏線がもうゴロゴロと転がっている状態。本当、評価をしてくれた方々はいったいどこが良かったというのか。とはいえ彼らの意見は客観的な意見ではあるので、そこは素直に受け取らせていただいております。
というわけで、ハイファンタジー作品というのは自由ではあるけれど、それに応じて苦労も大きいというのが私の結論。
ただ、架空の世界なので、破綻もまた理の一部という開き直った設定も可能なわけで、それ故の自由さが魅力なのも確かでしょう。
正直、私には荷が勝ち過ぎているのですが、それでも機会があれば再び無謀に挑んでみようかとも思います。




