Brain shrinker
[前回の話……って割り込みがあるんだった……]
マジで読んだの?
[今回の話]
病んでます
世の中には反吐が出るものが多々とある。
見にくいほどに醜いものが。
そしてそれを目にしたとき、脳が激しく拒絶する。
理屈じゃない。本能なんだから仕方がない。
それは直観という経験からくる潜在的価値観に基づくものなのだから自らの偏見による自業自得。
故に神はそんな他者を見下す者に対する当然の天罰を与える。
精神的ダメージだ。
重度の者になると本当に嘔吐するほどに情緒を揺さぶる。
そして精神を病むことになる。
病み落ちならぬ闇堕ち。
要するに不快なるものに対する破壊衝動に囚われてしまうってことだ。
まあ、それはいい。本人だけで完結するのなら勝手に発狂して死ねばよい。
自傷行為? 知るものか。
死ぬなら独りで、他人を捲き込むことなしでやってくれ。
ご自由に。
さあ、早くやれよ、臆病者。
人知れず惨めに死ぬがいいさ。誰も嗤う者もいないけどな。
抑々だ、この世は選ばれし者のために存在するのだ。カルヴァンもそうだと言っている。
名もなきモブの一人や二人消えたところで世界には何の影響もない。
いや、無駄なゴミが消え失せてスッキリするのかも知れない。
掃除の手間も必要としない世界の自浄作用。
さすがは神様だ、解ってる。
そんな奴らの抱える病。
卑屈に嘆く鬱。
開き直って錯乱する躁。
いわゆる双極性障害。
端から見れば滑稽な道化師。
最上の娯楽的見世物。
さすがは神様だ、解ってる。
ああ、世界はなんて楽しいんだ。
よし、病院行こ。
ごめんなさい。思いっきりふざけました。
でも、病んだ人間ってこんな思考なんじゃないかなぁ……。




