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天国への怪談

[前回の話]

 黒い歴史

[今回の話]

 白い世界

 世の中には様々な人間がいる。


 善なる者がいれば悪なる者が。

 賢き者がいれば愚かなる者が。

 美しき者がいれば醜き者が。


 これらの前者は実に素晴らしい。

 誰もが認める理想的存在だ。


 では後者は?

 誰もが否定し排除しなければならない存在なのか?


 完璧を愛する西洋思想に気振(かぶ)れた人間にこの種の者は多い。

 そんな彼らに歪さを許容する東洋思想はどう映るのだろう。


 ああそう言えば、理想の楽園に受け入れられなかった者たちは東の地へと追放されたんだっけ?

 ならばその最果てに住む日本人こそが世界最大の異端者だ。


 人の住む世界は拡がる。

 最果てを越えたその先までも。



 近年神が降臨しつつあるらしい。

 決して過ちを犯さぬ完璧なる者が。

 人の手によって造られた物が。


 神の統治する完璧なる世界。

 人類を超えた何かが支配する人類の世界。


 いつまで経っても人類が完璧に到れぬなら──。



 行く宛の無き迷い人。

 過ちの中から見つけ出す真理。

 それは仮初めの絵に過ぎないのか。

 ならば一層のこと、そんな世界にとけ込んで誰も知らない色に染まりたい?


 白い軌跡、歪な天国への怪談。

 冗談じゃない。 

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