死神くんとの出会い
はじめまして。青りんごです。
初めてオリジナルの小説を投稿しました。
お手柔らかに見て頂けると嬉しいです。
桜が咲き誇った4月、新しい環境や新学期が始まったりして喜びと不安が入り交じる季節
私は、病院の診察室で両親と一緒に余命宣告を受けた。
余命宣告をお医者さん伝えられてから、私は病院のベットで毎日憂鬱な日々を過ごしていた。
そんなある日、私のベットの周りで黒い影が見えるようになった。
その影は日に日に人の形になって、まるで全身黒い服を着た青年の姿になった。
毎日、憂鬱な私は、その青年に話しかけてみた
「あなたはだれなの?」
「俺は死神だ」と低い声で青年は答えた。
「やっぱり私は死ぬのね」
「あぁ」と死神は素っ気なく返事した。
「私ね〜、死ぬまでにやりたい事や行きたい所があるの!」
死神は沈黙していたが、私は話し始めた。
「ねぇ、死神くん
私をこの病室から連れ出してくれない?
もし、連れ出せて私のお願いを聞いてくれたら死後の私の魂は貴方が好きにしてくれていいよ」冗談半分で死神くん言ってみたけど、そんな面倒くさそうな事をしなさそうな人だから多分連れ出してくれないと思っていたが、
「その約束本当だな」
「えっ?うん、絶対に守る」
私は死神くんの返答に驚いた。
「で、どこに行きたいんだ?」
「そうだな〜まず、1つ目は遊園地に行きたい!」
「わかった」
死神くんはすんなり了承した。
「私の名前はね」
「知ってる」
「立石 恵美、歳は16歳、性別は女、両親と妹の4人家族、好きな食べ物はいちご、嫌いな食べ物は辛いもの、好きなタイプは」と死神くんはストーカかと思うぐらい私の事を淡々と話し始めた。
「ちょっと待って!もういいよ、もうわかったから!」と慌てて止めた。
「死神くんの事はなんて呼んだらいい?」
「別に、なんでもいい」
「じゃ、全身黒いから名前はクロにしよう!」
「好きに呼べ」
「じゃあ、クロ、私を遊園地に連れ出して」
「あぁ」
私はこの日から死ぬまでにやりたい事を死神くん(クロ)と一緒に行っていく事を決めた。
最後まで読んでくださりありがとうございます。