一、翡翠家
未来に行きたいと思ったことはありますか?
1時間後や2時間後?それとも1年後か10年後?
この話は平安の世に生まれたとある少女が1000年後の未来、私達のいる現代に飛ばされてしまうちょっと変わったお話。
さぁ、まずは少女の方からのぞいてみましょう
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「この、厄病神が!」
「お姉さまったらな〜んにもできないんだから!アハハハ!」
「あら!いたの?汚らわしい鼠かと思ったわ!」
「ほら、あれが京家の長女の...」
「あれが?噂通り汚いわね〜、あれじゃ性格もきっと...」
ふぅ
バカどもの戯言というのは本当につまらないわね。
あらやだ。私ったらまた汚い言葉を、
あ、申し遅れましたわ。
コホン
ごきげんよう。
名を京水琴と申しますわ。
年齢は16ですわ。
冒頭の罵言は、もちろん私に向けられたものよ。
辛いかって?
フフフ、あんなバカどもの言葉にいちいち反応していては体が保ちませんもの。相手にしないのが一番ですわよ。
私は京家の長女。しかし、義父以外血の繋がりはありませんわ。
私の父様は京家の次男に生まれました
京家は名門の貴族、働かなくてもお金がジャンジャンはいってくるほどでありましたが父様は頭の回転が早かったため、役人としても働き政財界に大きな影響を与えておりました。
母様は都の商店の娘として生まれました。母様は商業の才能が飛び抜けていて母が一声かければ品は飛ぶように売れていきました。
あくる日、仕事で父様が母様の店を訪ねたとき母様の様子を見た父様は母様を気に入り何度か通ううちにお互い惹かれていき結婚まで至ったんだとか。
しかし、京家のような名門の貴族と商店の娘が結婚するなど普通ありえません。
親族は大いに反対しました。それでも反発し大恋愛の末結婚をしたのです。
◇ ◇ ◇
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まだまだ初心者なので、アドバイスいただけると嬉しいです!