#52 TS美少女と親友は混乱する。
本当にお待たせしてしまいすみません。
中間テストの勉強で死んでました。
今後はもう少し早く投稿できるよう頑張ります……!
4月27日。
今日は土曜日で高校の授業は午前中だけだった。
家に帰って適当にお昼を済ませ、自室のベッドに寝っ転がりながらスマホを弄る。
RAINの通知が溜まってたのでアプリを開き、クラストークのくだらない内容をざーっと流し見て、トーク画面を閉じる。
なんとなくホームを押すと、通知が光っている。
【今日お誕生日の友達がいます】
そう表示される画面に、俺は切なさを感じた。
「そうか。今日はあいつの誕生日だったな……」
俺はそう呟きながら、数ヶ月ぶりにあいつとのトーク画面を開く。
最終履歴は去年の秋。あの日の、ちょうど前日の夜を最後にトークはぷっつりと途切れていた。
「ていうかあいつのアカウントまだ残ってるんだ……」
俺はてっきりもう削除されたのかと思っていたんだが。
俺は戻るを押そうとして、あることを思いつく。
折角の誕生日なのだ。祝ってやろう。
俺はあいつに向けた手紙のような文章を打ちこみ、
そして送信した。
俺はスマホを投げ出すと、ベッドの上で仰向けになり天井を見上げる。
これがあいつに届くこともなければ、返事が帰ってくることはないだろう。
これがただの自己満だってことはわかってる。
それでも……
少しして、俺はスマホの画面がつきっぱなしだったことに気がついた。
急いで消そうと画面を覗き込ん刹那
俺は戦慄した。
「……ど、どういうことだ……!?」
俺はスマホを握り締めたまま上半身だけをガバッと起こす。
脳が混乱する。
だって、まさか、ありえないはずなのに。
俺の送ったメッセージの右下にはバッチリと
「既読」の2文字が着いていたのだ。
俺は震える手で文字を打つ。
混乱でまともな思考などできず、送信したメッセージは至ってシンプルなものだった。
『■■、なのか……?』
◆
「どどど……どうしよう……!?!?」
私は「既読」の言い訳について頭を悩ませていた。
親だって言うのは?……うーん……もし親に聞かれたら困るし……
改変魔法……もあんまり使いたくない。
最悪の場合、「私に親友なんていなかった」ってことになりかねないからね。
……やっぱり正直に言った方がいいかもしれない。
「と、とりあえず、一旦トーク画面閉じなきゃ……」
私がそう思って、画面をタップしようとしたその瞬間
シュポッ♪
メッセージの受信音が鳴る。
しかも今回はトーク画面を開いたままだったから一瞬で既読がついてしまった。あーあ。
『■■、なのか……?』
■■とは、私の前世の名前。
そして、たったこれだけのシンプルなメッセージ。
いつも長文を送ってくる彼がここまで短いメッセージを送ってきたということは、向こうもそれなりに混乱してるということなんだろう。
……ここで誤魔化すのは、親友として失格だよね。
私は意を決して再び画面を開くと、メッセージを打ち込みはじめた。
◆
『■■、なのか……?』14:32
「うん。そうだよ、レイ」14:39既読
『そんな……まさか。
……■■は半年前に死んだんだ。
悪質ないたずらならやめてくれ』14:40
「半年前に1回死んだんだけどなんか手違いだったらしくて、神様が異世界に転生させてくれた」14:40既読
『……異世界転生?本当にあるのか……?
というかそもそも異世界ならどうやって今会話してるんだよ!?』14:41
「魔法でいろいろ繋げてるんだよ。マジで便利ぞ?」14:42既読
『……本当に■■なんだな……?にわかには信じられないな……。本当に異世界転生したというなら証拠を見せてくれ』14:44
◆
「証拠かぁ……」
私は1人つぶやく。あの様子だとまだ半信半疑、かなりの確率で信じていないだろう。
なにか異世界っぽいもの……と思って周りを見渡してみるも、すぐにここではダメなことに気がつく。
……私が生活水準を上げるべく様々なものを創りまくった結果、この家は地球と全く変わらなくなっているのだ。これじゃあダメだ。
家を出ても外は森ばかりで、異世界っぽいかって言われたら微妙なところ。
なにか魔法を実演しようかな……と思ったところで、真っ先にCGを疑われるだろう。
実際、ようつべや2525に上げた魔法の動画のコメントは「CGパねぇ」が大半を占めている。
もちろん中には「本当に異世界で魔法を使ってる」って信じてくれている人もいるけど、ごく少数だ。
ていうかそういえば最近全然投稿してないじゃん。……今度ちゃんとやろう。
「あー……もうなんかめんどくさくなってきたなぁ」
そのとき、私は名案(迷案?)を思いついた。
「いっそのこと会ってここに連れてきちゃえばいいんだ!(?)」
◆
「証拠を用意するから、30分後に○○公園に来て」14:50既読
次回、再開。
出来るだけ早く書きます。




