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#50 TS美少女は親友を思い出す。

大変長らくお待たせして本当にすみません。

リアルが忙しすぎました。


「親友編」開始です!

この章は幼女編と同じかそれ以下ぐらいの長さになる予定であまり長くはやらないつもり。

誕生日。


 それは誰もに1年に1回訪れ、その度に1つ歳を重ねる日。家族や友人に無条件で祝われる特別な日。



 そして来たる4月27日。

 私は今日、16歳になった。









「私誕生日おめでとう。はっぴーばーすでーとぅーみー。」


 私はソファーに寝そべりながら小さく呟いた。


 家族や友達が祝ってくれた前世とは違って、誕生日だからと言ってもここには私しか住んでないし、わざわざ会いに来てくれる知り合いもいない。

 ……というか、この世界で会った人に誕生日教えてないし。


……


……


 ……そうだ。折角だからついたーで呟こ。

 私は青い鳥のアイコンをタップしてついたーを開くと、「誕生日なのにぼっちなので祝ってください」と打ち込んでプロフィール画面に飛ぶ風船の画像と共に送信する。


 しばらくすると、いつもふぁぼしてくれる数人のFFさんが「おめでとう!」と祝ってくれた。


 やっぱり、誰かから祝われると嬉しくなるよね。

そう思ってひとつひとつリプ返をしていく。


 リプ返がひと通り終わったのでスマホを閉じようとした時、私はRAINの通知が光っていることに気がついた。


 少し気になった私は徐に緑色のアイコンをタップする。


「まだアカウント残ってたんだ……」


 私のRAINの友だちは10人もいなかったはずだけど誰からだろうか。うぅ……自分で言ってて悲しくなってきた。


「っ……!」


 メッセージの送り主は、前世の私にとってたった1人の親友、レイからだった。


 私とレイは趣味や性癖が同じで、よく気があった。

だから学校ではいつもレイとばかり話していたっけ。


 レイと最後に会ったのはトラックが突っ込んでくる前日の夕方。……ということは、


「……もう半年以上も会ってないんだ……」


 そう私はふとそう呟いた。


「そっかぁ……。レイ、今、何してるのかぁ……あっ、あれ……?」


 その時、私は顔をなにかが伝っていくのに気がついた。


「あれ……私……」


 ……今日まで忘れといて、思い出した途端悲しくなるなんて、私ったら薄情だなぁ。そう自身を嘲笑する。


 開きっぱなしになっていたRAINの画面を閉じようとして、私はスマホを持ち上げようとする。



 かつての友人のことを思い出したからなのか、私は無意識にかつての感覚でスマホを持ってしまった。


 案の定女の子になったことで小さくなった私の手では到底掴みきれず滑り空中を舞うスマホ。


 それを落とすまいとする私の手。



「とどけぇー!!」



パシッ!



 私は見事、スマホをキャッチすることに成功した。


 ふぅ……あぶなかった。

床に落ちなかったことにひと安心して、私は画面を覗き込み―――――――――そして青ざめる。



 そこには、レイとのトーク画面がバッチリ表示されていた。






そ こ に は 、レ イ と の ト ー ク 画 面 が バ ッ チ リ 表 示 さ れ て い た 。










 ご存知の通り、RAINには「既読」というものがある。これは相手がメッセージを見たかどうか送った側がわかる便利な機能だ。


 そして今私はトーク画面を開いてしまった。


 つまりレイのトーク画面には「既読」がついた、という訳だ。


 私はレイの送ってきた文章を読む。


 「誕生日おめでとう」から始まり、私が死んだ後のことや、それらをどう思ったのか、高校生活についてなど、かなりの長文がそこには書いてあった。


 「君がこのメッセージを見ることはないだろうけど」と書いてあることから、多分自己満足のために書いて送ったのかもしれない。


 それなのに「既読」が着いたのだ。


 「既読」など着くはずのない、死んだ友人からの。



「どどど……どうしよう……!?!?」







 完全なるやらかし。

この時の私は完全に焦ってしまっていた。


 なにかイレギュラーが発生した時に焦って正常な判断が出来なくなるのは私の悪いクセだと思う。







 俺の名前は鵡川(むかわ)(れい)。ただの高校1年生だ。


 ……ただの、って言うとちょっと語弊があるかな。

俺はほぼ毎週末秋葉原に通っていたほど重度のオタクだ。


 高校に入ってからも、俺の中身はオタクのままだった。


 でも学校でオタクを出すことはめっきり減った。

 それは何故か。


 あいつがいないからだ。


 俺の唯一無二の大親友だった、あいつが。







 小学校の頃からよく遊んでいた俺たちは、お互いのことをかなり詳細まで知っていると言っていいだろう。

 そして中学生になるとお互いに自然とオタクとなり、アニメやラノベの話を良くするようになった。


 そして趣味嗜好がほぼ同じな俺たちは、性癖についても暴露していた。

 ……これは相手があいつだったから良かったんだ。

 ……だって普通他人に言えるか?百合TSF女装男の娘モノが好きとか。まぁ百歩譲って百合はいいだろうがTSFはマイナーすぎる。


 中学校3年間で俺たちはずっと同じクラスになり、特に3年生のときは俺たちは前後の席だったから、休み時間などはほぼ毎回だべってたし、家に帰ってからもほぼ毎日RAINで会話をしていた。


 我ながらよくそんなに話すことがあったよな……と思う。いや、特になくてもただなんとなくだべっているのが楽しかったのだ。

 俺たちは学力もほぼ同じだったから、高校も同じところを受けようと話していて。


 平凡な日常の繰り返し。

それがいつまでも、少なくともあと3年は続くと思ってた。


 そう。あの日までは……




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新作連載始めました!こちらもよろしくお願いします!! TSして女の子になったけどいつでも戻れる僕の日常
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