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#49? TS美少女は異世界に行くっ!(番外編)

作者の大好きな小説「TS賢者は今日も逝くっ!」の1000話記念として書いた話になります。めちゃくちゃ内輪ネタです。「TS賢者は今日も逝くっ!」は超絶面白いので読者さんでまだ読んだことない人は是非読んでみてください。


追記:現在当該作品は非公開となっており、読むことが出来なくなっています。その作品が存在した証明としてこの話はそのまま残しますが、なんのことか全くわからない、という方は読み飛ばしていただいても特に差し支えありません。



 その日私はめちゃくちゃ暇を持て余していた。


 ここ数日また吹雪いてるせいで外に出られず、溜まっていた家事もあらかたやり尽くしてしまった。

だからいよいよ暇になってしまったのだ。


「あー、なんか面白いことないかなぁー」


 ソファーでぐでーとした体勢のまま私は呟く。


「あっそうだ」


 私はスマホを取り出してなろうを開くと、連載初期からずっと追っているとある小説を読む。

 やっぱり今日の話もめちゃくちゃ面白いなぁ。

私は画面をスクロールしながら、ふと呟いた。


「あ、日本には行けるんだし、「この小説の世界に」「転移」とかって出来ないのかな……まぁ、流石にそんなことはないk」



パシュ









 気がつくと私はどこかの街の中に立っていた。


……


……


 えぇ……マジで行けちゃうの……?

というかあれだけで転移しちゃうとか流石にガバガバすぎでは……?


 多分前はこんなことはなかったから、多分この前神様の調整が入った時にバグが起きるようになってしまったのだろう。あとで修正してもらわないと。


 そこまで考えたところで、私は今の自分の格好がめちゃくちゃ部屋着なことに気がつく。……やべっ☆


 ……この世界でも果たして私の魔法が使えるのかな。

まぁ試してみればいっか、


「アイテムボックス」


 私がそう唱えると、普通にアイテムボックスが開いた。私はまず安堵すると、とりあえず着る服を選ぶ。


「ショートカット:着替え、魔女!」


 ショートカット魔法により一瞬で着替えを終わらせた私はほっと息をついた。


 ……最悪私の魔法が一切使えない可能性も考えてたから、これでとりあえずはひと安心だね。







 私は改めて周りの景色を見渡す。


 建物の感じは近世ヨーロッパっぽいけど、意外と文明的なものも結構ある(語彙力)

 そして微かに漂う温泉の香り。


 たぶん間違いない。ここはフシの町だ。


「本当に来ちゃった……」


私はそう呟く。


 いくら地球↔異世界に転移できるからってまさか異世界↔異世界でもできるとは思わなんだ。

 異世界から見れば地球だって異世界だし私がしてこなかっただけで今までもできたのかもしれないけどね。


 まぁ折角来たんだし、帰る前に観光でもしようかな?


 それでもどこから回ったらいいんだろう……っいうかそもそもここはどこなんだろう……

 私が次の行動を決めあぐねていた。


「あっ、あのぅー」

「うわぁっ!?」

「きゃっ!?\ドタッ/」


 突然のことにびっくりした私は、テンパりながらも声のした方を向く。

 するとそこでは、私によく似た顔立ちをした女の子が尻もちをついていたのだった。







「へぇー。じゃあミナトさんはこの町に住んでるんだね」

「そうなんですよー。あ、私のことはミナトでいいですよ?」

「私はユナ。よろしくね」

「えへへ……よろしくね」


 私たちは近くにあったベンチに座って話をしていた。

まだお互いの自己紹介ぐらいしかしてないけど、ミナトさんがすごくいい人そうなのはわかった。


 それにしても……


「私たちってなんか似てない……?」

「確かに……私は黒髪黒目ですけど、銀髪青目にしたらユナさんにそっくりかもです」

「私も黒髪黒目にしたらミナトさんにそっくりかも」

「えへへ……なんだか運命を感じちゃいますね」



 話が一区切りついたところで、私は聞きたかったことを質問する。


「ところで……ミナトさんはどうして私に話しかけてきたの?」


「えっと、さっきそこを歩いてたら見かけない女の子を見つけまして、町に不慣れみたいだったから大丈夫かなー、っと思って話しかけたんです。

……すみません、余計なお世話でしたかね?」


「いやいや、めちゃくちゃ助かる!

実は今日初めてこの町に来たんだけど、どこに行こうか決めかねてたんだよね」


「それは良かったです。ということは観光ですかね……?移住にしては流石に荷物が少なすぎますし……」


「まぁそんなとこかな」


「ユナさん1人で歩いてきたんですか?……最近は少し整備されたとはいえ街道には魔物も出ますし女性の一人旅はいろいろと危ないですよ……?」


「大丈夫。私にはこれがあるから」


 そう言って私は魔法の箒を取り出すと、少しだけ辺りを飛んでみる。

 ……まぁ流石に転移のことは言えないしね。


 一回り飛んで地面に降りると、ミナトさんは目を輝かせてこちらを見てくる。


「わぁっユナさん魔法使えるんですね!凄いです」


「まぁねぇ……ふふふ…」


「あ、もしかしてマグウェル魔法学校の出身ですか?」


「いや、私は独学で覚えたんよね」


「ええっ!?それはそれで凄すぎませんか……?」


 ミナトさんがめちゃくちゃ驚いてくる。

ふふふ……私凄かろ?


 それにしても、学校ね……。私は前世で中学校を卒業する前に死んじゃったから学校には8年と半年しか通ってない。 友達ほとんどいなかったから学校自体に未練はないけど、いろんな勉強はもっとしたいかな。……まぁこれはあとで考えることにしよう。



「……ところで1つ、お願いがあるんだけど……」








「のんびりとしていい町だなぁ…」

「えへへ……ですよね!」


 私はミナトさんと一緒にフシの町を歩いていた。

そう。私のしたお願いとは、町を案内してほしいというものだったのである。


「それにしても、よく二つ返事で引き受けてくれたね」


「えへへ……もともと今日は暇でしたし、それに困ってる人を見かけたら放っておけませんから……」


 ミナトさんはちょっぴり照れたようにそう言った。



「あ、見えてきましたよ!あそこが協会で、こっちは冒険者ギルド、あっちは町役場です」


「おぉっ!」


 小説で出てくる風景が実際に目の前にある。

その事に私はテンションが上がる。


その後しばらく道を歩いていると、焼き鳥を焼いている屋台のおじさんに呼び止められた。


「おっ!ミナトじゃねぇか!そっちの嬢ちゃんは……見かけねぇ顔だな?なんか似てるが姉妹か?

ところで串焼き食べねぇか?今日はいつも以上に美味いぞ!」


「うわぁ……いい匂い····· 。来る度にそのセリフ言ってますけど一体どこまで美味しくなるんですか」


「1兆倍だな!ははは」


「1本ください。ユナさんも焼き鳥食べませんか?」


 そう聞くミナトさんに、私は頷きかけてあることに気づく。


「私……お金もってない……」








「うぅ……ありがとうございます……」


 数分後。私の手には熱々の焼き鳥串が1本存在した。

お金ないことを知ったミナトさんが1本奢ってくれたのだ。優しい。


「いえいえ……まぁ安いものですし。それにしても、よくお金もってないで旅出来ましたね……」


「大体は魔法で創ったりアイテムボックスに入れてるからあんまり困んなかったんだよねぇ……」


 そう言って私はアイテムボックスを展開した。


 うーん……それにしてもこの世界でもお金が無い問題に直面するとは……


 すると、アイテムボックスを興味津々に覗き込んでいたミナトさんがある提案をしてきた。


「ここにあるポーション、沢山あるようですし少し売ったらお金になるんじゃないですかね……?」



そ れ だ







「ここがゴルド商店?」


「はい。普通はポーションはギルドを通して売るんですけど、ユナさんは冒険者カードを持っていないようなので……。

この町で雑貨と言ったらここですよ」


 私たちが来たのはゴルド商店、なかよし組が1人アルムちゃんの実家のお店だ。ここで前に創った回復と治癒のポーションを売れば、少しでもお金が手に入ると思ったのだ。

 私はミナトさんの後ろに続いて店の中に入る。


「すみませーん」


「いらっしゃいませ」


「あのう、これを売りたいんですけど……」


 そう言って私は回復と治癒のポーションを取り出してカウンターに置く。


「ふむ……これは……回復のポーション?こっちは治癒でしょうか?」


「あたりです!見ただけでわかるのは凄いですね」


「長いことやってますからね。ところで、これはどちらから……」


 うーん……ここで正直に言うとまためんどくさい気がする……そうだ!


「これはとある地域で発生した魔物の大発生の際に寄付されたポーションなんですが、最後まで使わなかった冒険者が市場に流したらしいです。安かったからいっぱい買ったのですが、あまり使う機会もないので……」


「なるほど……見たところかなり高品質なポーションみたいですね……。

ただ、正直こんなポーション見たことないですし、純正のではないので買取価格は大幅に下がってしまうのですが……それでもよろしいでしょうか?」


「はい。大丈夫です」


「ありがとうございます。まだありましたらまとめて買取致しますが……」


「あっ、はい」


 私はアイテムボックスの中から回復と治癒のポーションを各4ダースずつ出して置いた。

 これには流石のゴルドさんも驚いてたみたい。


 それでも「驚き」以上にならないということはこの町がやっぱりどこか異常なのだろう。







 沢山出したお陰で買取価格に少し色をつけて貰え、約10万円を手にした私はほくほく顔で店を出た。


 お金を手にした私は、夏祭りの時の小学生よろしく道端の屋台で欲望のままに肉や謎肉の惣菜などを買って、アイテムボックスに入れておく。アイテムボックスに入れておけば再度取り出すまで時間は停止してるから、いつでもあつあつ出来たてが食べれることができるのだ。便利。


 ひと通り買い込んだ私は、先程の焼き鳥のお返しとしてミナトさんにホットココアを奢り、近くのベンチに座って飲みながら話をする。


 冬のしばれる寒さにココアがしみ渡るよ……







 私たちがしばらく話していると、ミナトさんの知り合いさんかな?がこちらに向かって歩いてきた。


「おーい、ミナトー!」


「ユノさん!……あ、もうこんな時間!?

ユナさんすみません……ユノさんと夕飯を約束していたのを忘れてました……」


 空を見上げると、いつの間にか夕焼けでオレンジ色に染まっていた。

そろそろ暗くなるし、帰ろうかな。


「ふふふ……それじゃあミナトさん、私はそろそろ帰るね。今日はいろいろ案内してくれてありがとう」


「お役に立てたなら幸いです。それじゃあ、またね?……帰るってどこに帰るんですか?」


「それはねぇ……んふふ……」


「えぇー教えてくださいよー」


「まぁ、見てればわかるよ。ミナトさん、今日は本当にありがとう」


「ユナさんも気をつけてね」



「うん。それじゃぁ……転移!」


シュパッ









 家に帰ってきた私は、早速テレビを見ながら買ってきた肉串やお惣菜を食べていた。


 味は同じですごく美味しんだけど、1人で食べるのはなんだかちょっぴり物足りないような気もしたのだった。








 それにしても、あの世界に行けるとは……。

私の転移魔法便利すぎてむしろちょっと怖い。


 今日のは暇つぶしには最高すぎた。

 ポーション売ったまだお金あるし、何故か私とよく似ているミナトさんにもまた会いたいから、これからもたまに行こうかな?


 その時には、もしかしたらソフィさんらにも会えるかも。

んふふふ……今から楽しみだなぁ。



作者さんへ。

920話に繋がります。

あとは自由にやってくれて構いません。


評価、感想、ブクマ登録、いいねをして頂けますと、執筆のモチベーションとなりますので、是非お願いします!


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新作連載始めました!こちらもよろしくお願いします!! TSして女の子になったけどいつでも戻れる僕の日常
― 新着の感想 ―
[良い点] |ω'*)<チラリズム まさかユナちゃんがフシ町に来て、ミナトさんと遭遇していたなんて····· また来たら私の家を訪ねてくださいね!多分出てくると思うんで!! By. Soph…
2022/04/26 16:09 退会済み
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