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#48 TS美少女と大雪の日。

季節感ガン無視


 街から帰ってきた私は、家に引きこもりながらのんびりぐうたら過ごしていた。


 これだけだと出不精の引きこもりみたいに思うかもだけど、外に出ようにも出られないんだよね……。

 そう思いながら私は窓の外を見る。



ビョォォォォォォォオオッッ

ガタガタガタガタ



 そう、めちゃめちゃ吹雪いているのだ。



「ここまで降るとか聞いてないんですけど……」


 私は独り言を呟き愚痴る。

……そもそも誰にも聞いてないんだから知らなくて当然なんだけどね。


 それに1か月前で既にもっと北の岩場ではちょっぴり積もってたのだから、ここで降ってもおかしくないのかもしれない。


 たぶん今日は1月の中旬ぐらいだから、雪が降ってもおかしくないか。

 冬に雪が降るというのは異世界も共通らしい。

 ん?1月が冬ってことは北半球なのかな……?

その辺もあとで調べてみよう。


 そこまで考えた私は今日はもうすることも無いので寝ることにした。







翌朝。



「へくちっ……」


 朝起きるとなんだか肌寒く、私はくしゃみをした。


 家の中は私の魔法で暖房してるけど、足りなかったのかと思って私は魔法の出力を上げる。


 部屋が少し暖かくなってきたところで、なんだか外が暗いことに気がついた。


「早く起きすぎちゃったかな……?」


 そう思って私は窓を覗き込み、戦慄する。



 窓が完全に埋まっていた。雪で。




……マジで?


 一気に意識が覚醒した私はパジャマのままリビングへと向かう。


 私の家のリビングは二方に窓があって普段なら日差しが差し込んで来るんだけど、どうやらそこも埋まってしまってるらしい。


 階段を上がり2階の客間に行ってようやく窓から外の様子が見れる。



「うわぁ……」



 私は窓の外を見てそう声を漏らした。

 普段なら森の木々が見えるはずなのに、一面まっしろ。雪しか見えない。


 私が街から帰ってきた日の夜に降り始めた雪は、この数日間でかなりの深さまで積もってしまったようだ。


どれぐらい(何メートル)積もってるかな……?」


 そう思った私は、階段を降りておもむろに玄関の扉を開け―――


「ぎゃあ!?」

ドドドドドドドドド……



 家の中になだれ込んできた雪につぶされた。



「………………ぷはぁ!さ、さむい……ガタガタ」



 雪の中に埋もれた私はなんとか顔を出すと、家の中に入ってきた雪を魔法で集めて家の外に捨てる。


 なんとか出られるようになった玄関から外を見てみると、雪は私の頭よりも上まで積もっていた。

豪雪地帯か。


 昨日の時点でなんかやばそうだなぁと思っていたけど、ここまでとは……。


「あっ」


 ここまで積もってるってことは、屋根にもかなり降り積もっているハズだ。創造(・・)魔法で作った家が簡単に潰れるなんてことはそうぞう(・・・・)ないとは思うけど、せっかく創った家が潰れてしまっては悲しい。


 ……ただでさえ今は氷点下なのに……

 ……言わなきゃよかった……



「雪下ろし、しなきゃなぁ……」



 私は玄関の扉を閉めると、パジャマから防寒防水の暖かい格好に着替えるため、一旦私の寝室へと向かって行った。







「うわぁ……これは……」


 朝食を軽く済ませ、早速屋根に登った私は呟く。


 屋根の上には、思った通りかなり雪が積もっていた。


 今のとこ軋んでたりはしてないけど、多分雪質がサラサラとしているからだろう。粉雪ってやつだ。

 それでも今はまだいいけどここまま放置して溶けてきて水分を含むとどうなるか分からない。


 小さい頃は米が有名な雪国に住んでいた私は、雪下ろしの大切さを知っているのだ。



 最初は雪下ろし機を創造してやろうかなーと思ったんだけど、それでも普通に大変だし私ひとりじゃ流石に無理がある。


 それじゃあどうするのかって?

ふふふ……私には魔法がある。



「風刃っ!」


ビュッ…ブォン


……ドザザザザザ…



 そう。私が考えついたのは、風魔法で雪をどかすというものだ。楽だし一気にできるから効率がいい。


 簡単に言ってしまえば、風魔法で屋根の雪をぶっ飛ばすだけ。周りに家がないからこそできる荒業であった。


 私はこれで屋根の上に乗っかっていた雪を下ろすと、屋根から降りて家の周りに積もった雪もどかす。窓から光が入るぐらいまでやったところで、私はあることに気がついた。


 それは、この魔法の欠点だ。

 その欠点とは、氷になってたり水分が多い雪には使えないということ。だから今はいいけど時間が経ったり気温が上がってくると使えない。


 なにか根本的に対策をする必要があった。



「うーん……どうしようかな……」








 お昼ご飯を食べ終わった私は、リビングのソファでごろごろしながら魔法で家を雪国仕様に改修をしていた。


 具体的には、屋根の雪が落ちやすいよう屋根に角度をつけ逆Vみたいな形にした。

 それから軒をちょっと長めにしたので、今後は窓が雪に埋まってしまう……みたいなことは多分ないはず。


 玄関フードをつけようかとも思ったんだけど、流石にログハウス風の我が家には合わなそうだったから庇を伸ばして床も木を敷くことでウッドデッキっぽくしてみた。


 外から確認しようと庭に出てみると、なかなかにいい感じ。我ながらいい仕事をした。さすわた!


 第3話で創ったときからは想像も出来ないような魔改造を経て立派に大きくなった(?)我が家を見て、私は満足気に頷くのであった。







「雪見風呂がしたい」


 雪掻きで冷えた身体を温めようとお風呂に入ろうとしていた私は、ふとそんなことを考える。


 今までは「掃除大変そう」とか「落ち葉がー」とか言ってやめてきたけど、よく考えれば掃除は「クリーン」でできるし溜まった葉っぱもさっきの風魔法で飛ばしてしまえばどうとでもなる。


 そのことに気がついた私は、早速露天風呂を作ってしまった!


 露天風呂は元々あったお風呂場に扉をつけて、そこから行けるようにした。お湯も配管を分岐して繋げたから、露天風呂でも源泉かけ流しだ。


 あ、ちなみに露天と言っても上には屋根があるタイプのやつだから雨や雪でも安心して入れる。


 露天風呂の周りは高い垣根で囲み、そこに岩や木を植える。とりあえずはこんなもんでいいかな。この辺はあとでまた弄るかもだけど。


 そして、完成した露天風呂の周りに外から持ってきた雪を積もらせれば雪見風呂の完成だ。







 服を脱いでパパっと身体を洗った私は、早速出来たばかりの露天風呂に浸かっていた。


 やはり露天は良い。

外は寒いけど、お風呂がちょっと熱めだから丁度良い。




「ふえぇ……きもちぃぃ……」





 その後、あまりに気持ちよくてうたた寝をしてしまい危うく溺れかけたのは秘密である。


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新作連載始めました!こちらもよろしくお願いします!! TSして女の子になったけどいつでも戻れる僕の日常
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