07:パーティー準備
書き込みを終えてすぐに、俺たちは集合場所に指定したモウカリマカー峡谷へとコーボゥを走らせた。今から盛大な歓迎パーティーの準備をしないといけないからね!
「んで? 何を仕掛けようってのエディ?」
ハンドルを操りながら、人の悪そうな笑みを浮かべたチャオが助手席に座る俺へと聞いてくる。
「そりゃあ、パーティーといったら花火でしょ」
花火といっても打ち上げ花火じゃなくて火薬満載の地雷だけどさ。
俺もまたチャオと同種の笑みを浮かべながら返事をすると、幼馴染はヒュ~っと口笛を吹いた。
「あの礼儀正しかったエディ坊ちゃんがこんな悪巧みを思いつくとはねぇ」
礼儀正しかったのはそう躾けられたからであって、俺の素じゃない。兄さんは坊ちゃん気質な性格だったけど。まあもう何年も会ってないから現在はどうか分からないけど、なんとなーく、今でも礼儀正しそうだ。
「へえ、もしかしてエディって良いとこの出なの?」
「そう見えるかい?」
後部座席から顔をのぞかせるヤムに聞き返すと、「隣のヤンキー崩れなんかよりかはねー」とチャオに向かって鼻を鳴らした。
「へっ、そりゃあ悪かったな。でもま、エディの家は一応貴族だぞ」
「ええ!? 本当に御曹司なの!?」
「貴族とはいっても、田舎の、それも弱小貴族の二男だぞ」
そう、アニメ『重鋼騎士レガート』ではかつて、イセハン王朝の王族を筆頭とした身分制度があった。んだけど、フセイヤル軍が王朝を滅ぼしたのを機に、身分制度は撤廃されている。そして主人公はその王族の血を引き継いでいたり。まあ王道な設定だよね。
でもって、俺が貴族な時点でお察しかもしれないけど、この世界だと未だにイセハン王朝が続いている。だってフセイヤル軍なんて存在してないし。
とはいえ、次男の俺には家のことなんてあまり関係ない。継ぐのは兄さんだし。
「そもそも俺に貴族なんて似合わないよ」
「二ヒヒ、確かに。貧乏人だった俺とダチになる変わったヤツだったからなぁ、お前」
「何よチャオ、あんた貧乏だったの?」
「おう。それで一攫千金を夢見て嘱託軍人になったってわけよ」
軍学校は基本無料だからな。お金がなくても入れる。平和な世の中、好き好んで軍人になろうとする奴は少ない。だから軍学校を無料にでもしないと人が集まらないのだ。まあ、俺たちみたいに卒業しても任官しないで嘱託軍人になる奴も結構いるんだけどね。その理由は色々あるんだろうけど、一番多いのは今チャオが言ったように、一攫千金。
正規の軍人になると、決まった給与しかもらえない。
だけど、嘱託軍人はそうじゃない。国や軍からの依頼で収入を得るのが基本で、内容によっては多額のボーナスも出る。うまくやれば軍人の年収の何倍も稼げたりする。……うまく出来れば、だけど。
まあ実際、そんな美味しい依頼なんて都合よく降りてこないし。あったとしても報酬額に見合った危険度が伴っているわけで。マイナー級H・R1機しか持たない俺たちがそんなハイリスク・ハイリターンな依頼なんて受けた日には死んでしまう。
「だから日々、身の丈に合った依頼を地道にこなしていくしかないわけだ」
「世知辛いわねー」
嘱託軍人なんてそんなもんだぞ? 自分たちで装備を整えて、機体を整備して、依頼があればあっちにフラフラこっちにフラフラ。でもそんな生活が楽しい。
「いえてるな、それ」
俺の言葉に笑いながら頷くチャオ。
「ちょっとー。男2人だけで盛り上がらないでくれる?」
俺たちが話に花を咲かせていると、その間にむくれた顔を挟んで文句を言ってくるヤム。
「ごめんごめん。でもさ、カーマセ一家と縁を切って俺たちに付いてくるつもりなら、これからは一緒に盛り上がれるだろ? ファンナノネ・ヤム」
「そりゃまあ……そうだけどさ」
「え、何? お前盗賊やめて俺たちと一緒に来るの?」
チャオが目を丸くしてヤムの方を見る。おい運転手、前見ろ前。
「当たり前。だから姐さんたちの襲撃を教えてやったんだろ」
悪い? とのヤムに、ニヤけた笑みをこぼすチャオ。
「はは~ん。さては俺に惚れたな元盗賊娘」
「んなわけあるかい。あたしが惚れたのはエディによ」
「だってよ、エディー」
……こいつ、わざとヤムを挑発して言わせたな? でもそっかー。マジで原作ヒロインの1人を惚れさせちゃったかー。……え、マジで?
「えっと、ありがとう?」
「なんで疑問形なわけ!? そこはもっと嬉しがってよエディ!」
いやいきなり原作ヒロインから好意を告げられても戸惑うよ。これまでに惚れられる要素ってあったっけ? アニメだとヤムはイケメン主人公サバに一目惚れしてたけど……あ、そういやこの娘けっこう面食いだったっけ。……あれ? じゃあ俺も一目惚れされたのん? マジかー。俺ってイケメンだったのかー。
☆
そんなこんなで数時間ほどでモウカリマカー峡谷に着いた。時刻はお昼過ぎ。
10mほどの針葉樹の森の中をさらにひた走る。起伏に富んだ悪路も、進行方向を横切る川も、ホバークラフトで進むコーボゥにとっては大した障害にはならないので、すっごい助かる。
「やっぱ無理してでも買ってよかっただろ? チャオ」
助手席の開けた窓ガラスから入り込む風を楽しみながらチャオに言えば、苦虫を噛み潰したような渋面を作りながら「……まあなぁ」と同意する。素直じゃないなあ。
コーボゥを買うのを持ちかけた時、すっごい抵抗してたからな。チャオはもっと安い、8輪タイプの|積載車≪キャリアカー≫を推してたんだけど、俺のわがままを通させてもらったのだ。購入したあともしばらくはブチブチ文句は垂れてたけど。
「――っと、そろそろポイントの場所に着くぞ」
チャオがそう言ってブレーキをかけて速度を落としていき……停車。
お、ようやく到着か。
針葉樹の森にぽっかりと開いた広場が集合場所だ。よし、流石にまだ誰も来てないな。コーボゥから降りる。
「それじゃ、さっさと準備しますか」
「あいよ。エディ、今ある地雷全部埋めていいのか?」
どれくらい積んでたか聞くと、チャオは端末を見ながら「対H・R用が20個、対人用が18個だな」と教えてくれた。そこそこあるな。とはいえ、どれだけの盗賊が集まるか分からないんだし、出し惜しみはなしだな。
「だったら全部仕掛けてしまおう。ヤム、クレーンの操作はできるな?」
「その位はね。コーボゥから地雷を下ろせばいいんでしょ」
どこにあるの? とクレーンのカーゴに乗り込みながら聞いてくる彼女に荷台の収納部にあると答える。
「ちょっと! 収納部って荷台の下じゃないっ、ザコイアが邪魔で取り出せないわよ!」
おっとそうだった。
「チャオ! ザコイア出すぞ」
「分かった。インフレ―チェアの場所は分るよな?」
「荷台の後部でしょ――っと、あった」
インフレ―チェア。H・Rのコクピットシートで、小型エアッサー機能も有している高性能機の名称だ。
本来は、ザコイアなどのマイナー級H・Rには付いていないもので、通常だとメジャー級H・Rなどの高級機に付いているものだけど、中古に出ていたものを買い取ってレストアしたものをザコイアに積んだのだ。アニメのファンとしては何がなんでも欲しかったのよ。……めっちゃ高かったけどっ。ザコイアのコクピットに対応させるための改装費も高かったけど! 後悔はしていない!! あと値段を知ったチャオに無駄遣いすんなとグーパンされたけど!
インフレ―チェアの座席に置いていたヘルメットをかぶりながら乗り込んだ俺は、すぐさま荷台から降りてチャオにヘルメット内臓のインカムから合図。
「やってくれ!」
『了解。ベッドフレーム起こすぞ!』
うなりを上げながら、荷台で寝ているザコイア・カスタムを固定しているH形のフレームが、油圧式シリンダーの力でゆっくりと起き上がっていき、垂直まで起きると止まる。
あとは、インフレ―チェアとザコイア・カスタムをドッキングさせるためのボタンを押すだけ。もちろんただ押すだけじゃないぞ? アニメの主人公が乗り込むとき毎回やっていたセリフとポーズを取りながら押すのだ! これ毎回やるたびに心が弾むんだよなぁ! よし、いっくぞぉ!!
「ロックンロール!!」
叫びつつ、右手をメロイック・サイン(人差し指と小指を立てて、それ以外の指を折りたたんだ状態)にしてドッキングボタンを押し込む。ギュムリ!
インフレ―チェアがコクピットへ向かって上昇。合わせてザコイア・カスタムが顎を引くように頭を寝かせて、首の後ろにあるコクピットハッチを解放。そこへインフレ―チェアが入り込み、所定位置で浮遊待機。コクピットハッチが閉じて頭部が正面を向く。
それと同時にヘルメットのバイザーに外の景色が、ザコイアのモノアイカメラを通して映し出された。H・Rのコクピット内部には、他のロボットアニメによくあるようなモニターなんて存在しない。ヘルメットのバイザーに映し出されるのが基本だ。もちろん顔を動かせばH・Rの頭部も動いてその方向の景色を映してくれる。
よし、機体とシステムに問題ないな。
「チャオ、ザコイアのロックを外してくれ」
あいよ。との声とともに背中と足底のロックが外され、ザコイア・カスタムが2m程落下して大地へと立つ。立ったままだと目立つので膝をつかせようとした時、ヤムから通信。
『エディ、ついでにそのザコイアで地雷埋めるの手伝ってよ』
「ええ? H・Rにやらせるの?」
『ご不満? それともエディはこんなか弱い美少女一人に全部やらせようってわけ?』
「盗賊やってたような娘が、か弱い? ――わかったわかった、手伝うからそんなに睨まないでくれ」
自分の代わりにザコイア・カスタムの両手を降参とばかりに上げてみせると、ヤムは満足そうにクレーンアームを操作して荷台の収納部を開くと、次々と地雷を取り出していく。
それを見ながら「女って怖いな」『なー』とチャオとこそこそ通信。……あ、ヤムがくしゃみした。ダレダウワサシタノー
それからしばらくはチャオの指示に従いながら、ヤムと一緒にせっせと地雷の設置にいそしんだ。そいやさー。
「……ふぅ、これで全部か」
結構かかったなあ。西を見れば、森の向こうに夕日の半分ほどが沈んでいた。
「ヤム、そっちはどうだ?」
『こっちも終わったわ』
終わったようなのでザコイア・カスタムをコーボゥの隣で膝立ちにさせてから、インフレ―チェアでコクピットから出る。ちょうどチャオもコーボゥから降りてきたようだ。
「お疲れー。2人ともちゃんと地雷の起爆はリモートに設定したよな?」
チャオの問いかけに俺とヤムは頷く。そうじゃなかったら設置してる途中で吹き飛んでると思うぞ。
「あとは目印を置くだけだな」
「そういえばそんな事も書き込んでいたわね。なんか目立つもの置くんだっけ? 何を置くの?」
「目印になるような目立つものなんて積んでたかぁ? ……っておい、まさかエディ、あれを使うつもりかあ?」
お、チャオは気づいたか。
「フッフッフ。そう、あれを使う時が来た! 刮目せよ! ババーン!」
言いながらクレーンアームを操作して荷台の収納部から、くるくる巻きにされた強化ビニール製製品を取り出して、地面に置いたらせっせと広げて、ソレの下部に設置されているエアコンプレッサーを作動。凄い音を立てながら広げた製品に空気を送り込んでいく。むくむくと膨らんでいき、しばらくすると底部に仕込まれた重りの作用で勝手に起き上がる巨大なソレ。
完全に膨らんだら自動でコンプレッサーが止まって完成!(所要時間10分)
俺はもう一度2人に向き直り、
「ババーン!!(2回目)特大広告バルーン【熊ったベアーくん(てへぺろver.)】だ!」
センスの悪い洋服を着た全長20mほどの熊が、右手で頭をこっつんこしながらてへぺろしているバルーンを指さす。ちなみに熊ったベアーくんは、アース大陸中に店舗を構える巨大企業『アガナエル』のマスコットである。
そしてこのバルーン、『機動剣士ハンザム』のOVA『機動剣士ハンザム~箱庭の戦争~』内の終盤(3巻)において、主人公ブルータスが乗る公国軍のやられメカ『MM-3Yc ワラ』が、番組名にもなっているハンザムの派生機『IM-88-4 ハンザムAlexandra』との一騎打ちの際、奇襲に用いたことで有名だ。因みに勝負の行方は――ぜひ自分の目で確かめてくれ! ブルータスが戦いに赴く前に、勝てるのか尋ねたのに無言だった彼に対してカエサル少年が放った「頷いてよブルータス!」は名台詞すぎるから!
おっと話が逸れた。いつだって『機動剣士ハンザム』シリーズは俺たちを惑わせやがるぜ。
ともあれ、こっちの世界にもこのバルーンがあるって知った瞬間に即、輸入したね! まあ使い道がないからすぐにコーボゥでこやしになってたけど。だけどついに、こうして日の目を見ることになったぜ。
「……はぁ、やっぱコレか。まあ収納庫で眠らすよりかはマシだな」
「エ? ナニコレ?」
お、ヤムは知らないのか? まあこっちの大陸にはアガナエルのお店は一店舗もないから仕方ないな。しょうがないなー、俺が説明してやろう。原作とこっちじゃ戦争がない分ちょっと成り立ちが違うけど、概ねは一緒だから説明できるぞ。いいか? アガナエルは蛍光灯から戦艦、果ては軍用MMまで建造する超巨大家電メーカーでな? そこまで大きくなれたのは偏に――
「よーしエディ、ちょっと黙ろうか」
おん? 何だよチャオ、こっからがいい所なんだぞ?
「うんちく語る前にやること決めることがあるって言ってんの、俺は」
「おっとそうだった」
おいヤム、何あからさまにホッとしてるんだ。その内たっぷり聞かせてやるんだからな。
さて、それじゃ段取りを決めようか。俺たちはコーボゥへと戻ったのだった。
☆
「おいおいマジかよエディ~」
「何だよ不満か? チャオ」
情けない表情で俺に詰め寄ってくる幼馴染みの顔を押し返す。
場所はコーボゥの居住区にあるリビングキッチン。そこでティータイムを兼ねた作戦会議の最中。俺とチャオはソファーに座り、ヤムはコーヒーを入れてくれている。その中でお互いの役割を決めている時、チャオが自分の役割に不満を爆発させた。
「不満も不満っ、超不満だっての! なんだって俺が囮役なのよ! こういうのはヤムの役目だろう!?」
「ヤムは顔が割れてるんだぜ? それにカーマセ一家を抜けるんだ、盗賊の前に出すわけにはいかないよ」
キッチンスペースから「残念でしたー」とヤム。
俺たちが考えた作戦はこうだ。
明日、熊ったベアーくん形バルーンの下にできる限り盗賊を集め、その場で始まりの盗賊役のチャオが適当に襲撃場所の説明をして、地図を描いてある紙を取りに行くとその場を離れた瞬間、リモートで地雷を起爆。ドカンと盗賊を一掃。打ち漏らしは近くの森に潜むザコイア・カスタムに乗った俺と、反対側の森に同じく隠れているヤムのコーボゥで仕留める算段だ。
「だったら言い出しっぺのエディがやればいいだろう!?」
「俺はザコイア・カスタムでM・Dを相手にしないといけないから無理だ」
大量の地雷を埋めているとはいえ、盗賊全員が地雷地帯に入るとは限らない以上、どうしても仕留めきれないのが出るはずだ。
「だったら俺がザコイアに乗ればいいだけの話だろぉ!」
「チャオ、お前、軍学校でのH・Rの操縦技術の評価は?」
「D⁻だったよチクショウ!」
「決まりだな」
指をぱちりと鳴らして言うと、チャオは頭を抱えはしたけどこれ以上の抵抗はしてこなかった。
ちなみにD⁻はH・Rを動かすだけで精一杯な腕前。余談だけど俺はA⁻だった。
普通に優秀だったりするのだ、俺は。
「ハイ、お待ちどうさま。で、決まったの?」
「ああ、予定通りチャオが囮役だ」
ヤムにお礼を言いながらコーヒーを受け取って一口。……うん、うまい。
「ふーん。チャオ、アンタ気張んなさいよ? アンタがドジ踏んだら纏めて吹き飛ばせないんだからさ」
「気楽に言ってくれるぜ。お前こそ生き残りをちゃんと仕留めろよ?」
ソファーの上で胡坐を組んでコーヒーを啜りつつヤムにジト目を向けるチャオ。
「誰に物言ってるのさ。こう見えてもねぇ、仲間からは筋がいいって言われてたんだから」
「へっ、ただのハネっ返りだろ」
胸を張るヤムに対してチャオが鼻を鳴らす。あ、ヤムのこめかみに青筋が立ってる。
「あーあ、しーらないっと」
「? 何だよエディ?」
「悪いことは言わないから早めに謝っといた方がいいと思うぞ」
「やだよ、何だって俺が謝らなきゃいけないんだ。いいかエディ、男ってのはなあ、簡単に頭を下げちゃ終わりなの」
分かる? と言うチャオ。だけどお前知ってる?
「地雷の起爆スイッチ押すのヤムだぞ」
「………………うそーん」
「本当♡」
実にいい笑顔で答えるヤム。っていうかコーボゥから起爆できるように設定したのお前でしょうに。……忘れてた? なんで忘れるかなぁ。まあ俺から言えることは、だ。
「チャオ、明日死ぬなよ」
「エディ、おまっ、助けろよ!?」
「忠告はしてやったでしょ」
今からでも謝ればいいじゃん。
「駄目よエディ、男は簡単に頭を下げちゃいけないんだから。……そうよねえ、チャオ?」
「ハ、ハハ…………すみませんでしたあ!!」
ソファーから床へとジャンピング土下座を決めるチャオ。それをコーヒーを飲みながらちらりと見やったヤムは、
「やだ」
一刀両断だった。
「そこをなんとか! 今度町に寄った時に美味いもんごちそうするからさぁ!」
「やだ」
「じゃ、じゃあ――」
おお、ヤムに突っぱねられるたびにチャオの提案が豪華になっていく。一見、不機嫌顔のヤムだけど、チャオから見えない角度の口元はニヤついてるのがわかる。……流石は元盗賊。人の足元を見るのがお得意で。
「それじゃ、俺は部屋で休むよ」
程ほどになとヤムに小声で言って、部屋に戻った。
結局チャオが許されたのは半時間後。ヤムが引き出した提案は最終的に、チャオが今回受け取る報酬の3分の1を彼女が受け取ることになったらしい。……盗賊スゲー。
さて、作戦も段取りも役割も決まった。明日がんばりますかね!