第1話『ファンタジーを想う』
ファンタジー、それは、人類の夢である。
はい、と言うことで、ファンタジーについて話そうと思います。
ファンタジーといえば皆さんはなにを思い浮かべるでしょうか。好きなファンタジーの本などを思い浮かべましたか?
ファンタジーとはやはり、魔法や冒険で溢れる世界、誰しもが一度は体験したいでしょう。
もちろん僕も同じです。ファンタジーが幻想、と訳されるわけです。
幻を想うわけですから。
ファンタジーの王都や街を思い浮かべて欲しいのです。
いいですか?
思い浮かべましたね。
もしかして、壁にぐるりと囲まれた、平らな街を思い浮かべませんでしたか?
半数くらいはいたんじゃないでしょうか。いわゆる「テンプレ異世界街」ですよ。
それもファンタジーではありますよ。ありますけど、でもファンタジーじゃないっ!
なにが言いたいかと言いますと、ファンタジーはその程度の代物じゃないってことです。量産型の異世界ファンタジー、それは本当にファンタジーなのか。
面白い話があります。
なろうからアニメ化した作品の殆どは、上空から見た街の描写が全く同じなのです。丸い城壁に囲まれた街に、1本川が通っているんですね。このすばや賢者の孫ですね。気になる方は調べてみてください。
このすば、面白いですよね。あれもその「テンプレ異世界街」の1つですが、あれは、異世界をメインに書いているというよりは、あのギャグを面白がる作品なのでいいのです。
では、テンプレ異世界街の作品で、あまり良く無いなと言うのは何かといえば、ずばりファンタジー要素を前面に押し出している作品です。
あげればキリが無いほどの作品内で、テンプレ異世界街が出てきますよね。そう言った作品の宣伝文句が、〇〇から始まる異世界ファンタジー、〇〇な異世界転生!王道ファンタジー!などです。
およそあらゆる場面で「ファンタジー」の単語が使われているのです。
もちろん、その中にも面白い作品はあります。描写が丁寧だったり、個性が見えていたり。好きなテンプレ作品もあります。
ただ、それをみて、ファンタジーだ!これこそファンタジー!というのは少し違うのではないのか。
では、ファンタジー要素とはなんでしょうか。
それは皆さんご存知、魔法や剣、冒険、古代文明の数々……それらはファンタジー要素です!
これだけ聞くとやっぱりテンプレ……とまあ、その続きが肝心ですね。
ファンタジー要素は往々にして最近の作品には組み込まれています。しかし、それを前面に押し出し、ファンタジー作品として名を挙げるには、きっと今後を考えるとダメでしょう。
なにを偉そうなことを言っているんだ、お前はファンタジーで本でも出してるのか!なんて意見もあるでしょうね。それはわかりますし、たしかに偉そうかもしれませんが。
でも、この後に書くことを読んでもらえれば、ファンタジーが好きな人なら共感してくれるでしょう。
なにがファンタジーとしてダメなのか、それは、
「立体感のあるファンタジーになっていないっ!!」
という事です。
いやほんとに。最近見ない。
わかりやすく言います。
「最近のファンタジー、心躍る魔法と冒険の世界じゃねえ!あの昔感じたワクワク感はどこへ行ったんだっ!」
って事ですね、はい。
そうでしょう、最近じゃ本当のファンタジーは少なくなってしまいました。
では、本当のファンタジーはなんなのでしょうか。
ファンタジーとは幻想、幻を想うことと言いましたが、そのままその通りです。
ファンタジーとは、そもそも個性が溢れ、独特な世界観があってなんぼじゃ!!テンプレ、セオリー、呼び名は様々でも、要するに、幻想物語としての個性、それがない!
まあそういうことです。
もちろんテンプレのいいところはとったらいいんです。でも、街の外見まで同じってのは、気持ち悪いまである。
だって東京とニューヨークは別の街でしょ?
え?国が違うんだから当たり前だって?
いえいえいえ、異世界ファンタジー、異世界ですよ!?作品ごとに全部違う世界ですよ!?国どころか世界まで違う、なのに町の外見は同じ!そんな僕たちのいるこの地球より適当に作られた世界です。
地球を作るより丁寧になんてできるか!そういうことも言えますけど、この今住んでいる場所にはない面白さをファンタジーに求めるんじゃないんですか!?
ファンタジーにワクワクとか心躍る妄想を求めていないのなら、今すぐこの文を読むのをやめてください。きっと最後まで通じませんから。
でも、ファンタジーにワクワクとか心躍る妄想、現実にはない素晴らしさを、少なからず求めている皆さん!僕の同士です。
ということで、これからしばらく、カツキシオンなりのファンタジー論を語っていきますので、よろしくお願いします。海外のファンタジーなども読んできましたので、作品を書く上での参考に少しでもなれば幸いです。
しばらくの間、どうぞよろしくお願いします!
1話でした。初回なので何話か連続投稿しますので、続けてご覧くださいませ。
はい、ということで、ブックマーク、☆☆☆☆☆に評価を入れていただけると幸いです!感想なども大喜びしますよ!取り上げて欲しい話などがあれば書き込んでくださいませ。それでは次話で!