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第漆話

 「これは...!アルテ様、何があったか全てお聞かせ願います」


 執務室に入りアルテを見るなり目つきの鋭い美男が目を剥くが、直ぐに顔を引き締めて問い詰めてきた。

 確実にこのイケメンがエルトラなんだろう。


 「説明するさ。だから落ち着け」


 エルトラは何があったか話を聞いていくにつれ段々と顔が険しくなっていく。

 今、俺がのこのこと出て行ったら殺される気がする。俺はこの一件が片付くまで、絶対にエルトラの前には出ないと固く決意した。


 「分かりました。仰せ仕った準備は既にセラスに渡してありますので、何時でもこの城をお立ちになることは可能です。

 ですがその前に、この馬鹿なことをした輩についてお聞かせ願います」


 俺が一人勝手に怯えている間に説明が終わったらしい。ついでにエルトラから感じる憎悪の念がさっきまでとは比べ物にならない程の域にまで高まっているけど、逆に顔は無表情になったことが余計に怖い。

 誰か聞いたらこのままエルトラ自身が殺しに行きそうな予感がする。いや、確実にする。


 「断定はできない。だが、王都のある方角から歪みが感じられた。今回の件は王族が関わっている可能性がある。

 気持ちはわかるが、私が戻ってくるまで大人しくしていろ。もし本当に王族が関わっているその時は、お前たちにも手伝ってもらうぞ」


 「畏まりました。

 ですが、私達に早めにお話になるほうが良ろしいかと」


 俺にはわからなかったが、エルトラがアルテに何かを含んで言ったらしい。

 アルテが最後の辺りで俺が直接向けられていないにも関わらず、意識が飛びそうになる程の威圧を放っていた。

 ...流石は化け物の巣窟。ここから逃げ出したい。


 「考えておく。今から出る。私が居ない間の事は任せた」


 「畏まりました。無事のご帰還を願っております」


 だが、エルトラは表情一つ変えず平然とアルテを見送り、アルテも威圧を放つだけで特に何もしないで執務室を出た。


 「セラス、荷物を頂戴。

 それと直ぐにバルリアに行くつもりなのだけど、送ってくれる?」


 「畏まりました」


 アルテが声をかけると背後の何もない空間から灰色の髪と眼をした褐色肌の美女が現れ、奇麗な一礼をした。そして掌に漆黒の球を作り出し、アルテも手の上に作り出したそれに触れさせると球は忽然と消え失せ、代わりにアルテの足元から闇が出くる。


 「お気をつけて行ってらっしゃいませ」


 「ありがと。後は頼むね」


 「畏まりました。こちらの事はお気になさらずに、新婚旅行も併せて存分にお楽しみください」 


 彼女の悪戯めいた声を最後に闇に完全に飲み込まれた。



最後がなんか気に入らない。

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