第拾玖話
「村の者達がすみませんでした。
ただ、村の者達ははぐれのレッドオーガに怯え、更にはフードを被った者達が最近この辺りの森の中で活動をしているのを見た者が居りましてな。
皆、村の外に過敏になっているのです」
「事情は分かりました。
こちらは、先ほどの事は気にしていないので大丈夫です。
それにしても、森の中で活動している者達がいると警戒するのはなぜですか?
冒険者が採取や討伐で行動している事もありますよね?」
「普段この辺りで活動する冒険者は村の者か、あなたの様に我々では解決できない依頼を受けて来る者だけです。村の者が知らない冒険者が討伐ではなく居るのは不自然です。我々が知らない者達が森の中で活動しているというのならば、冒険者というよりも野党まがいの者である可能性が高いのです」
なるほどなぁ、もし本当に野党ならレッドオーガ討伐のついでに捕まえる方が良いのかな?
「ただ、この事はまだ野党と確定している事ではないですし、昨日見ただけです。なのでギルドに依頼をしておりませんし、連絡も出来ておりませんでした。レッドオーガを討伐した後に村の者が周囲を調査し、その内容次第でまた依頼を行うかもしれませんが、今回の依頼に直接関りは無いです。ですが、もしかしたら野党が襲ってくる可能性もあるので気を付けてください。もし野党であった時は、今回の依頼中に殺したとしても申し訳ありませんが、村の者が調べてからでなければお礼とギルドへの貢献としての報告は出来ません。なので襲われない限りは、隠れてやり過ごしてもらって構いません。ですがもし、何の目的で周辺にいるのかと拠点が分かった時は報告していただければありがたいですし、謝礼として今回の依頼に報酬を上乗せいたします」
「分かりました。それでは基本、レッドオーガの討伐に専念いたします。
ですが、その途中で怪しい者を見つけた場合は調査、又はこちらに敵対した場合は対処するということでお願いします」
「ありがとうございます。
それでは、こちらで見つけたレッドオーガについて教えます」
村長に聞いた限り、この村から北西に離れた場所で見られてるみたいだけど、探すのが大変そうだな。たぶん見つけたのはあの弓の人だろうし、あの位凄い人なら案内を頼んでも平気だと思うけど、良いかな?
『駄目だよ。しっかりと索敵の仕方を覚えようか』
「まだ言ってないのになんでわかった」
『君は直ぐに楽をしたがるからね。釘を刺しただけだよ。しっかり刺さったね』
「がっつりね。俺の事を分かってくれてて嬉しいよ」
『どういたしまして』
理解があるならもっと優しくして欲しかったなぁ。




