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俺が抜いたのは僧侶の杖でした。  作者: 五色 鍵錠
第1章 異世界の村で
3/5

3話:この世界のこと

これからは月、水、土曜日に投稿していただけたらと思います。これは早いですが8日の分です。

汚人ゴブリン

汚人ゴブリンといえばファンタジー世界にお馴染みのあの「ガガガ」とか「グググ」とか喋るあの汚人ゴブリン

いやいやいやいや、身体能力が上昇したって言ってもどれくらいなのか俺も把握できてないし。汚人ゴブリンの群れを退治なんて無理です!っと断ろうと思ったんだけど…。隣にいるアニスちゃんの期待の表情と村長の縋るような目を見てしまうと…。うっ、その目はずるい!ずるいよ!

「わかりました。でも、自分の力がどういうものなのかわからないのです。5日…いや、7日ほど時間をください。」


そう、自分の身体能力を完全にコントロールできるようになるまでには7日はかかる。そう判断したのだ。そんなにかかったら村は大丈夫なのだろうか、村長にならば出ていけと怒られはしないだろうか。チラッと村長の顔を盗み見るとパァァァっと効果音がなりそうなくらいに顔を明るくさせ

「本当ですか!?たった7日で…ありがたいです。ありがとうございます。」とまるでもう既に退治が終わったかのような反応をされた。それだけで俺的にはたじたじだったのに次の瞬間衝撃の事実を言われることになる。


「では、リュウセイ殿は食事係兼雑用のアニスと共にアニスの家で暮らして頂けますかな?」



衝撃の事実が告げられた数時間後、俺はアニスの家でアニスと2人きりで食事をしていた。

村長が食事係というだけあって育ち盛りの俺でも満足するような量と前の世界のコンビニ弁当などより数段も美味しい料理を出してくれた。しかし、俺はそのアニスちゃんの料理をイマイチ味わって食べることが出来なかった。もったいないと思う人もいるだろう。しかしだ、考えてみても欲しい。俺のスペックはこうなのだ。


朝比奈流星。16歳、童貞、女子との交際経験皆無。黒目黒髪、中肉中背の目を引くほどのイケメンでもなければ目を背けたくなるような不細工でもない!そんなtheモブどころか、KING OF モブなのだ!

そんな俺が目の前にいる赤髪のおそらく日本にいたとしても普通に美女扱いされるであろう同い年くらいの女の子と同じ屋根の下で1晩過ごせと言うのだ。そんなの、前の世界のヲタ友達に言おうものなら絶交ですめば良い方、下手をすれば包丁やナイフを持ち出しかねない状況なのだ。幸いにしてベッドは2つあるということで同じベッドで寝る。なんてことにはならなくて済んだが(もちろん同じベッドで寝ると言われようものなら全力で断り、床で寝ていただろうが)

と、そんなこんなで夕食を終え疲れていたこともあり二人揃って早い時間にご就寝となった(再度言っておくが違うベッドでだ)


次の日、昼頃まで寝てしまいアニスに「ねぼすけですね。」と笑われてしまった。早くも美少女と2人きりということになれてきた俺は(アニスは最初から俺がいることは気にもしていなかった)アニスちゃんの手料理に今度こそ舌鼓を打った後俺はアニスちゃんと共に村の郊外の山に出かけることにした。

「アニスちゃんはさ…」と会話を振ろうとしたところでアニスちゃんにストーップ!と止められてしまった。へ?何事?とアニスちゃんの方を見ると真剣な顔で「その、アニスちゃんって言うのやめてください!見た感じ同じ年くらいですしアニスって呼んでください。」と明るく笑顔と共に返されたら童貞兼交際経験皆無の俺に逆らうなんて不可能でコクリと頷くことしかできないのだった。

その後アニスにこの世界のことを色々と教えてもらいながら自分の能力を確かめるためカザドの森の入口へひたすらに歩いた。アニスに教えて貰ったこの世界のことは全部興味深かったたがお金のこととこの世界の種族についてはいよいよ、ファンタジーの世界に来た実感させられることだった。


まず、お金の単位は「リル」というらしい。

まず、銅貨が一番安いお金で1つで1リル、その10倍のお金すなわち10リルが銀貨で更に10倍の100リルが金貨。そして、この村では滅多に見ないがその10倍の1000リルが聖金貨と言うらしい。

そして、まぁ、予想通りというべきか物価は単純に日本との比較ができないものの普通のリンゴが5リルとなっているらしい。


そして、種族だこれは少し長い話になってしまうが、この世界には人間、耳長族エルフ矮小族ドワーフ小人族ホビット、そして獣人族ケモナーの5種族と冥王チェルノボグが支配する闇の住人達、魔物や怪物モンスターなどと呼ばれる者達が暮らしているらしい。また、それぞれの種族が種族ごとの国を作り時に王制、時に共和制と言うように国ごとに違った統治の仕方を行っているらしい。又、人間、耳長族エルフ矮小族ドワーフ小人族ホビット、の四種族八つの国々の間で8カ国連合という組織を作りそれぞれが協力する世界を作っている。(勿論人間の国の中には8カ国連合に参加していない国もある)


と、まぁこんな感じにこの世界の常識を聞いたところでカザドの森の入口へ着いたのでそこで一旦会話は中断することとなった。

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