泣き王女のためのカレンドラ
第十三話です。誤字脱字等の間違いがあるかもしれませんが温かく見てください。
イールド大付属病院精神科入院病棟のとある一角そこには、心が疲弊し泣いている女の人が・・・
「ごめん、ごめん、ごめん、ごめんなさい!!」女の人はベットを叩き発作を起こす。
すると、音に気付いたのかたくさんの看護師が来て「志乃さんがまた発作を起こしたよ。急いで、先生を呼んで!!」と他の看護師に伝える。
「分かりました」と看護師は先生を呼びに行く。
「志乃ちゃん。大丈夫だよ。大丈夫・・・」看護師は志乃の発作は続く
「ごめんなさい、ごめんなさい、あたしのせいであたしのせいであぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」志乃はベットを叩き最終的には自分を叩き出した。その手は中指と薬指だけがくっ付いていた。
沖縄から帰ってきてもうすぐで一週間が経つ私は、特に予定もなく本を読んでいる。
はぁ~暇だな。と思っているとピンポンとチャイムの音
「は~い」私は玄関のドアを開ける。
「やーあ、どうも変人天才の橘実だよ。久しぶりだね。華ちゃん、そういえばいつになったら僕の研究・・・」
私はスーと玄関のドアを閉めた。
「おい、ちょっと待ってくれよ。華ちゃん、話を聞こうじゃないか!」
橘は玄関のドアを強く叩く。
「おじさん、幸おじさん、不審者が不法侵入してきた。急いできて!!!」私は大声で幸おじさんを呼ぶ。
「おい、不審者とはなんだ。不審者とは!!!」橘は否定をしているが私にとっては幼い女の子やゴスロリ好きのただのやべー奴にしか思わない。
すると、「なんだー華。折角寝てたのに・・」とあくびをかきながら幸おじさんが出てきた。
「あっ、幸おじさんおはよう。不審者が来た。」私は幸おじさんに切羽詰まって言った。
「はぁあヤバイ奴?」幸おじさんはトボトボ歩きながら玄関に向かう
「幸さん、僕です。橘です。知ってるでしょ!!ねぇ!」橘(不審者)は大きな声で言っている。
「はぁあ、どれどれ誰だ?」幸おじさんは玄関のドアアイを見る。
「ねぇ、幸さん僕ですよ」
「わっ、不審者」とぼそっとつぶやく幸おじさん
「幸さん何言ってるんですか!!!」と驚く橘
「すまん、すまん、橘。で、何ようだい?」と聞く幸おじさん
「いや、この前言ったじゃないですか?華ちゃんの件ですよ!」
「えっ、それは来週じゃあ・・・」
「今日ですよ!!!」
「あっ、そうなんだ。じゃあ、上がって」
幸おじさんは橘(不審者)を家に上げた。
「そういえば、私の話って何?」リビングで私は二人に聞いた。
すると、幸おじさんは「お前が夏休み後半になっても橘の研究室に行かなくかつ来年、ヨーロッパにあるイールド校本校に行くからその説明も兼ねて橘には来てもらった」
「あぁ、そうなんだ」私は適当に返した。
「ということだよ。説明も兼ねてやるけど気楽にしていいよ。」
「はぁ~」私は適当に返した。
「あっ、でももう一人説明しないといけないひt・・」
ピンポンと玄関のチャイムが鳴った。
「おっ、来たかな」と橘が言うと
「失礼します。」と家入先生がリビングに入ってきた。
「あれ、家入先生!?」私は少しびっくりした。
「久しぶり、華ちゃん宿題はもう終わったかな?」
「あっ、おわっていいいいいまsyっゆ」私は慌てて言った。
「ほう、ちゃんとやっててね」と笑顔で言う家入先生だが目は笑っていない。
「あっ、はい」私は意気消沈気味に言った。
「じゃあ、そろそろお話をしますね。」橘はそう言い私たちは橘の方を向く。
「えぇ~、華ちゃんはイールド校青少年研究者育成プログラムに参加します。まぁ、普通は試験がありますが華ちゃんは僕の推薦で行くので試験はありません。期間は三年で場所はイールド校本校です。そして、その間住む所は学生寮があるんでそこに住むんじゃないかな?まぁ、これが大体の概要かな。質問があればできる限り応えますよ。」
「あのう、すいません」と家入先生が聞いた。
「はい、どうぞ」
「どうして、推薦でもう行くことは決まってるんですよね。何でですか。それと、このプログラムが終わったらどうなるんですか?」
「プログラムに参加できる条件があるんですよ。まず一つ目に試験を受ける。そして、二つ目はイールド大の教授からの推薦状をもらって論文を書くっていうのがあるんですよ。で、華ちゃんは後者で、華ちゃんは論文を書いていて僕がすごいなと思ってこのプログラムに推薦した経緯ですね。そして、プログラムが終わったらですよね。普通は研究者になったり准教授になったり実力が認められれば教授になるみたいです。」
「そうなんですね」家入先生は納得している。
「そういえば、橘もこれに参加して?」
「いや、僕はイールド校附属高校一年の時に先生に論文見せたらそのままの勢いで教授になったっていう経緯で・・」
「えっ、すご」
「いやいや、滅相もないよ。華ちゃん」橘は少し照れるように言った。
「じゃあ、もう質問ありませんね」
「はい」と一同言い
「じゃあ、行きましょうか。」唐突に言ってくる橘
「どこに!?」と私は聞く
「そりゃあ、もちろんイールド校だよ。」
こうして、私たちはイールド校(もちろん本校ではなく日本校)に向かった。
古びた校舎だがどこかに新しさを感じるそんな学校だ。
「ようこそ、イールド大学日本校に。」橘は意気揚々に言った。
すると、「僕たちんこプリキュア」「喰らえ、ハミュみゅみゅみゅ」と男たちが某日曜八時頃にあるキャラクターのコスプレをしていた。
「おい、そこの法学部の生徒。著作権を学ばなかったのか?この自称風紀委員会が取り締まってやる」と風紀委員みたいな人達が男たちを追いかけ始めた。
「淫乱委員会だ。逃げろ」と男たちは逃げる。
「誰が淫乱だ。逮捕する逮捕。放〇刑だ。待ちやがれ。」
「「うわ~~~~~」」
「はぁはぁ、いつも通りだな」幸おじさんは懐かしそうに言った。
「そうですね。」と家入先生
「さぁ、案内しますよ。」と普通に言ってくる橘
私はこんな変な状況に「いや、なんで誰もツッコまない」とツッコんだ。
すると三人は「「「いや、だってこれが日常なんだもん」」」と言われた。
「さぁ、入るぞ」と私は幸おじさんたちに連れられ校舎の中に入った。
「ここが第一講義室。通称雑談室」と橘
なんや、雑談室ってなんだと思いながら私は「広いな」と感想を添えた。
「ここが第三実験室。通称ヤ○部屋だ。」
「何をやるの?」私は橘に詰め寄った。
「そりゃあ、実験だろう。うん、多分・・」
絶対違うだろう。
「ここが図書館だ。通称仮眠室」
「寝んなよ!」
「うるさいな。みんな大学の講義で疲れてるんだから」橘は静かにとジャスチャーしてきた。
「本を読もうよ」私は橘にツッコんだ。
「ここが食堂。通称ぼったくり食堂。飯がマズいのに値段がどれも高いで有名だ。」
「ここの大学。ヤバいよ」
「まぁ、そういうな。これぞイールドなんだから」
「あぁ、そうなんだ。」私はツッコみを諦めた。
すると、家入先生が「そういえば、こんな言葉がありましたね。イールドはすべてを受け入れます。それは、残酷なことですね。って」
「そんな言葉もありましたね。」と橘
「懐かしいな」と幸おじさん
本当、大丈夫かこの大学
「そして、ここが僕の研究室。通称性癖ラボ」と橘
「やべーラボだ。」私はツッコんだ。
「まぁまぁ、お三方そこにお座りください」橘は言い私たちは座った。
「これを」と橘は私たちに本を出した。
家入先生は「これはなんですか?」と聞く
橘は「これですか。華ちゃんの論文ですよ。家入先生も読みたいでしょう」と言った。
この作品を読んでいる人(初見さんは5話、10話を見てください)なら分かると思うが橘が論文というのは私にとって黒歴史なのだ。特急呪物なのだ。だから、そんなものは読ませたくない。
家入先生は私に論文(黒歴史)を手に取ろうとする。
私は家入先生から論文を奪い取った。
「おい、橘なんちゅう物をうちの先生に読ませようとするんだ!!!」私は激怒した。
「そんな怒らないでよ。華ちゃん」私をなだめる橘
プルルルルル
「あっ、電話だ。ちょっと待って」橘は部屋を出た。
そして、扉を開け橘は「すいません。急用ができたのでちょっと行ってきます」と言い扉を閉めた。
「あっ、行ってらしゃい」と幸おじさん
「今日はありがとうございます」と家入先生
二人はそう言っているが私は大激怒なので
『待ちあがれ、橘ああああああ。汝の反省を聞いてないぞ!!!!』と橘を追いかけた。
「おい、華」
「あっ、華ちゃん」
「あぁ、またアイツ・・・」幸おじさんは吐露をたらした。
「まぁ、いつも通りじゃないんですか。それにしてもまた」
「そうですね。志乃ちゃん大丈夫だろうか」
二人は心配そうに言いながら橘の部屋を出た。
私は幕末のように走った。
『おい、待て。橘謝りやがれ!!!』
橘を追いかけると前入院していたイールド大付属病院に着いた。
そして、橘は鉄筋コンクリートの廊下を通り個室の病室に入っていった。
『おい、橘。謝れ!!!』
私は橘がいる病室に入った。
「は、華ちゃん!?ど、どうしてここに?」橘はとても驚いてる様子
『はぁあ、そんな事よりあやま・・・・』
「やぁ~あ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいあたしのせいであぁぁぁはあはあはあはあはあううぇあう~sじゅうがなgみのわ~ん」
ベットで泣き喚きベットを叩いている女の人。医者、看護師は泣き喚く女の人を押さえつけている。
私は驚き
「なんですか?これ」と橘に聞く
すると、橘は声を震えさせ「僕の妹の志乃だよ」そう言い黙り込んだ。
「アァああああああああああ」泣き喚く志乃さんその手は中指と薬指だけくっ付けていた。
私は志乃さんのそのしぐさを見て私は志乃さんに寄った。
「お、おい何をしてるんだい。華ちゃん」と橘は言うが私は歩みを止めない。
医者、看護師も「危険です。」や「近寄らないで」と言うが私は歩みを止めない。
そして、ベットに着く志乃さんはまだ泣き喚いている。
私はベットに乗り志乃さんの所に近づいた。
「え」
志乃さんはなぜかポカンとしていた。
私はチャンスだと思い志乃さんの手を取る。やはり手は中指と薬指だけくっ付けてある。
そして、私はその手をそっと志乃さんの胸に置いた。
すると、志乃さんは落ち着きを取り戻しゆっくりベットに倒れ込み眠ってしまった。
医者や看護師、橘は驚きの表情をする。
「ど、どうして落ち着いたんだ」医者ははてな文字を浮かべている。
「ねぇ、華ちゃんどうして?志乃は泣き止んだんだ?」と橘は聞いてきた。
「そうですね。私も一か八かだったんですけど志乃さんの中指と薬指だけくっ付けた手で気づいたんですよ。
このしぐさは救ってもらいたいって言う信号なんだなって」
「そうなのか」と一同は納得した様子だった。
まぁ、心霊修養っていう本にそんな文言があって多分これだろうと思ってしただけなんだけど
「と、とにかく、ありがとう」感謝を伝える橘
「いやいや、とんでもない」
「そうだ。今日から三日でいいから志乃の遊び相手をしてくれないかな?」橘は私に言ってきた。
「あっ、いいですね」と医者も賛同する。
「!?」
こうして、なんやかんやトントン拍子に進んでいき私は三日だけ志乃さんの遊び相手をした。
「うっ、うわーーーー」とあくびしながらベットから起き上がる志乃さん
志乃さんが横を見ると「うわーーー!!!」驚きの声を上げる志乃さん
私が事情を話すと「はぁあ、あの糞兄貴」と橘に文句を言っている。
「まぁ、まぁゲームしますか。テレビゲーム」私は志乃さんに提案する。
「あっ、うん。やろうか華」と答えた。
「おりゃーーーいえーーーいあたしの勝利」高らかに言う志乃さん
「く、クソーこの私が負けただと」私は地面に手を叩きつけた。
「ハッハッ、もう五時だから帰りなさい」と言われ
私は「絶対、明日は勝ってやる!!」と吐き捨て個室を出た。
次の日
「おい、志乃さん勝負に来てやったぞ」私は意気込んで病室に入った。
「お、来たか華。じゃあ、勝負だ。」とこっちも意気込んで言った。
夕方
「くそーーー、また負けた。うわーーーー!!!」私は地面を叩きつけた。
「ハッハッ、もう五時だから帰りなさい。また来いよ」と高らかに笑った。
「はぁあ、あの日みたいで懐かしいな。」
「ん?何か言いましたか志乃さん?」と聞いたが
志乃さんは「なんでもない。早く帰った方が良いんじゃない」と言われたので
私は病室を出た。
部屋を出ると家入先生、幸おじさんがいた。
「どうしたの二人とも?」と聞くと
二人は「「ちょっと話しておきたい事があるんだ」」と言って私は病院内のカフェに連れていかれた。
「話したいというのは志乃ちゃんの事なんだ」と幸おじさんは話し始めた。
「五年前、この地域にはBLACK PIGEONというギャングチームがいた。志乃ちゃんはそのギャングチームのボスの彼女だった。」
そして、家入先生が「そのボスと志乃ちゃんは桜林中の生徒だった。そのうえ、志乃ちゃんは私の担任だった。そして、あの子も・・」
「あの子?」私は疑問に思った。
「あぁ、分からないよな。華はまだ小学生だったし。あの子っていうのは和ちゃんていう子のことだ。」
「はぁあ、そうなんだ。で、今その子は?」そんなことを言った。
すると、幸おじさんは下を向くそして、家入先生が一言
「亡くなったわ」
「えっ」
何となくは予想できたけどやっぱり驚いた。
「家入先生の言った通り和ちゃんは亡くなったんだ。」
「そ、そうなんだ。まぁ、病気で死んだのかな」と言うと家入先生は
「いや、華ちゃん違う。銃殺されたの」
「えっ!?」
私はおもわず水を吹き出しそうになった。
「はっ、誰に、ま、まさか」
「そうだ。勘の良い華だったら分かると思うがそう、志乃ちゃんの彼氏BLACK PIGEONのボスに殺されたんだ。それも、志乃ちゃんの前で」幸おじさんはそんなことを語った。
「う、うわ~そりゃあんな状況になるわ」
私はない叫ぶ志乃さんを思い出す。
「まぁ、そういう事だ」
幸おじさんはそう言い
「あんまりその事を話題にしないでくれ」と幸おじさん、家入先生は頭を下げた。
私はコップにあった水を飲み干し
「分かってますよ」
私はにっこり笑い承諾した。
次の日
あぁ、昨日あんなこと言われたからどう接しようまぁ、普通に行こう。
私は病室の扉を開けた。
「おう、やって来たぞ。志乃さん!!!今日こそ勝つ!!!」
「来たな。華、あたしだって負ける気はしないね!!」
夕方
「シャーーーあたしの勝利」
志乃さんは立ち上がり喜んだ。
「クソー負けた」
私は地面に倒れ込んだ。
「あ、じゃあ私これで帰りますね。三日間ありがとうございました」と帰ろうとすると志乃さんは私の手を取り「ちょ、ちょっと待って。華」私を止めた。
「どうしたんですか志乃さん」私は志乃さんに聞く
「いや、本当ありがとう華。少し話さないか?」
「あっ、はい」私は志乃さんの所に座る。
テレビの音が流れ
「あたしって最低だ。」志乃さんは話し始めた。
「あたし、あの糞兄貴より愛されなくて褒めてもらえなくてグレてそれを、止めようとした友達はあたしをハニーっていう男が銃で撃って死んじゃった。あぁ~ごめん華。急にこんな話をして・・」
私は「大丈夫だよ」と言った。
「じゃあ、話の続きをするね。それでさ、その友達が死ぬ直後に言ってたんだよ。」
志乃さんは手を開き中指と薬指だけ閉じた手を見せた。
「これをすると、私か誰かが救ってくれる。って言ってくれたんだけどその友達もそして、誰も救ってくれなかったんだよね。だからあたし苦しくなって・・・学校や施設で暴れて精神が壊れて・・・いつの間にかここにいたんだよ。でも、病院でも誰もあたしを救ってくれてる人はいなくて医者や看護師はあたしを放っているような気がして暴れて・・本当こんなあたしって最低だよね。」
涙を堪えながら志乃さんは私に伝えた。
私は無意識に志乃さんを包み込むように抱いた。
「えっ」志乃さんはすごく驚いていた。
だけど私はギュと抱きしめた。
「大丈夫ですよ。志乃さん。」
「華。君はあたしに最初に会った時からあたしを救おうとした人なの?」
私はにっこり笑い
「はい、困ってる人は助ける主義なんで!」
「そう、ありがとう。」とシクシクと泣いていた
「遅いよ。和。あたし五年も待ったんだから救うの遅いよ。もっと早く救ってほしかった。けど、ありがとう。救われたよ。和」
私の胸で志乃さんは泣き友人の和さんと話しているみたいだ。
「そうだ。これで終わりだけど明日も来れるかな?」志乃さんは唐突に言ってきた。
「えっ、別にいいですけど・・・どうして?」
「あぁ、それはねこれ」志乃さんは求人募集の本を出した。
「求人?」
「そう、もう大人だしアルバイトぐらいしないとなって思って」
「ふ~ん。みんなには言ったんですか?」
「いまさら、精神病の患者が働くってなったら多分反対されちゃうと思うから。みんなには黙っておいてね」
「で、私にどの求人がいいか聞きたいと言う事ですね。」
「よ、よく分かってるじゃん。ていう事で明日、よろしくね。」
「は、は~い。じゃあ、また明日」私は病室を出た。
「おう、じゃあな」
「はぁあ、本当にありがとう。和」
窓を開けて天にいる和に感謝を伝える志乃だった。
「ただいま、幸おじさん」
私は家に帰った。
「おう、遅かったな。華。」
ご飯の準備をしている幸おじさん。
「ごめん、ごめんちょっと志乃さんと話してて」
「ふ~ん、そうなんだ。風呂沸いてるから入りなさい」
「は~い」と私は風呂場に向かった。
そして、お風呂に入りご飯を食べ幸おじさんとテレビを見た。
まだ、夕日が明るい酉刻半の時
志乃は求人募集の本を読んでいた。
すると、看護師が現れ「志乃ちゃん、ご飯ですよ。」と病室に入ってきた。
志乃は驚き求人募集の本を急いで隠した。
「あ、ありがとうございます」
志乃はご飯を受け取った。
「本当、最近おとなしくなったね。」と看護師は志乃を褒めた。
「いやいや、そんな訳・・」
「いや、本当よ。前まではいつも夜泣き出してしまうほどすごかったんだから。でも、今とてもおとなしくなってるよ。先生も来週ぐらいには普通病棟に戻そうかなとか言ってるし」
「えっ!!そうなんですか」
志乃は嬉しさを隠せないそれもそのはず医者からこの特別病棟から出られればすごいよと言われたからだ。
「じゃあ、このまま頑張ってね」と看護師は病室を後にした。
志乃はよし、頑張ろうと思いながらご飯を食べた。
もうすぐ亥刻になりそうになる時
志乃の病室に一つの影がその影は志乃の病室に入った。
その頃、志乃は求人募集の本を読んでいた。
扉の開ける音で求人募集の本を隠そうとする志乃だが隠せなかった。
それも、そのはず、扉を開けた男はすごい速さで志乃のいるベットに座っていたからだ。
「やぁあ、久しぶりだね。ハニーいや、糞女。元気だったかい?」男は飄々と言う
志乃はその声を聴き確信した。和を殺した奴だと
「な、なんで、お前がここにいるんだ。逃げたはずだろう」志乃は驚きを隠せない
「まぁ、そんな事もあったな。」男は笑う
「で、何の用だ。前橋?」震える声で志乃は言う
「フッ、前橋?懐かしいなその呼び方。今の名前はフォードっていう名前なんだ。お前を見に来たんだよ。だけど、五年前大暴れしたからさ危ないと思って顔も変えたっていうのに声でバレタかさすが、俺の元ハニーだ。」
フォードはそう言った。
「はぁ、そ、そうなのか。でも、お前がいなくなってBLACK PIGEONは無くなりお前の夢は潰えたぞ」
するとフォードは大きく笑い「何を言っている諦めるわけないじゃないか今はBLACK DOVEとして活動して計画は着々と進んでるぞ」
「そ、そう」
「あっけないな、昔だったら尊敬の意ぐらい普通だったのに」
「するわけないだろう。人殺し」
志乃はベットのテーブルを叩いた。
「それにしても、ここはいいな。テレビもあるし一定の娯楽もある。最高の施設だな。」
フォードはちょこまかと病室を歩いてた。
「確か和だっけ?その子も生きていればこんな生活が出来てたのにな」
「何、言ってやがる。お前が・・・」
「俺が殺したっていうのかい?」
「あぁ、そうだろう」
「笑わせるね。糞女。こんな考え方もできないのかいお前がグレたから和は死んだって」
「はぁ何言って・・・」
「はぁ~生きてたらもう十九歳か就職した奴は仕事、進学した奴は勉強にアルバイトを忙しくも楽しくやってる時期だ。それなのに和はお前を救うために散っていった。あぁ、悲しい慈悲深いね。」と志乃の目を見ながら言う
志乃はフォードの目を睨みつける
すると、フォードは志乃に近づき囁いた。
「お前のせいで和は夢を潰されたのにな・・・お前はえぇ~求人募集を見てやがる和も普通に働いてみたかったんじゃないのか?そして、テレビゲームとかいろいろ挑戦してみたかった事があったんじゃないのか?それをこんな糞女に潰され・・・」
「やめて」
志乃はフォードを突き放した。
「まぁ、このくらいにしておくよ。じゃあな、糞女!」
フォードは病室を去った。
「やめて、やめて、やめて!!!!」
志乃は地面から崩れ落ちた。
「ごめんなさい、ごめんなさい和。あたしどうすればいいのかな。やっぱり死んだ方が良いのかな?」
「あっ、うん」
「分かった。いこう」
フォードがいなくなって五分後志乃も病室を抜け出した。
そろそろ寝ようと思った時
家の電話が鳴った。
幸おじさんが出ると素早い速さで電話を切り外に出る支度をした。
「どうしたの幸おじさん」あくびをしながら私が聞くと
「志乃ちゃんが病院から抜け出したらしい」
私は幸おじさんが言った言葉に驚愕した。
「えっ、嘘でしょう」
私は頭が真っ白になった。
「じゃあ、行ってくるから」と玄関のドアノブを幸おじさんが掴もうとした時
「私も行く!!」
幸おじさんにはっきり聞こえるように言った。
無意識的にそう言った。
「は、何言ってるんだ。華。お前は・・・」
「うるさい、三日も遊べばもう友達だろ。友達を助けるのが私の役目ってもんじゃないの?」
私は幸おじさんに熱い視線を送った。
すると、幸おじさんはやれやれという表情をしながらトランシーバーを渡してきた。
「ったく、見つけたらこれで連絡しろよ。」幸おじさんは玄関を出て言った。
私も外に出たが・・・だが、しかしどこにいるの?私は見当もつかなかった。
なので、一回作戦を立てるためにいつもの公園に行った。
いた。
志乃さんは公園で倒れ込んでいた。
私が近づこうとすると
「近づかないで」
志乃さんそう叫んだ。
「ど、どうしたの?志乃さん」
私は志乃さんに聞いた。
「あたしって最低。和の将来をぶっ壊しちゃった。あたしなんていない方が良いんだ。」
志乃さんは立ち上がりハサミを出し
「だから、ここで死ねばいいんだ!!!」
首にハサミを近づけた
私は驚きながら「く、狂ってるよ志乃さん。だ、誰がそんな事を・・」
「元から狂ってるよ。これは、あたしの和が言ったことなの」
「なるほど」
私は志乃さんの状況がものすごくヤバイ事が分かった。
志乃さんには和と言う死んだ和さんじゃないヤバイ存在がいる事だけは分かった。
まぁ、今そんなこと関係ない誰が志乃さんをこんな風にしたのかが即決の問題だ。
私は話題を変える。
「ねぇ、志乃さん?」
「うん、どうしたの?華?」
「いや、聞きたいんですけどどうして急に和さんと話したんですか?」
「あぁ、それはあの方が来たから」
「あの方って?」
「あたしの昔のボスよ。あの方はあたしの病室に来てあたしに和の苦しさについて教えてくれた。だからあたしは」志乃さんはハサミを首に近づけた。
うん、なるほどそういう事か私は確信する。
まず、志乃さんは和さんが死んだあとイマジナリー和さんを作った。
そして、イマジナリー和さんは志乃さんに死んだ時の事を必要に言ってきた。
そのせいで志乃さんはおかしくなってしまい精神病棟に入った。
だが、それでもイマジナリー和さんは志乃さんを苦しませた。
だけど、志乃さんにとって転機が訪れた。私の登場だ。私が志乃さんを落ち着かせたことでイマジナリー和さんはいなくなり志乃さんの記憶からも一時的に消えた。
そして、昔のボス(前橋)が現れトラウマを詳細に思い出させまた、イマジナリー和さんを復活させ今の状況と言う事か。
じゃあ、今私にできる事はイマジナリー和さんを消滅させることだ。
私はトランシーバーを取り幸おじさんに連絡を入れた。
【ん?どうした華?】
「見つけたよ。公園にいるから」
【いたんだな。公園だな。少し待ってろ】
「あっ、幸おじさんちょっと聞きたい事があるんだけど?」
【ん?どうした華?】
「和さんの話し方の特徴ってどんなの?例えば、一人称とか」
【分かった。今、家入先生がいるから聞いてみる】
三十秒後
【分かったぞ。一人称は僕で話し方は華みたいだってさ】
「ありがとう。幸おじさん」
【で、何をする気…】
私は一か八かの作戦を実行することにした。
志乃さんはハサミをまだ持っている。
「あっ、流星群」
私は指を指し大きな声で叫んだ。
志乃さんは私が指を指したところを向く
今だ!!私は走って志乃さんに向かってタックルした。
志乃さんが持っていたハサミはどっかに飛んでいった。
「ちょ何するの!!」
志乃さんは驚いて私を突き放そうとするが私は放さない。
そして、志乃さんの手を掴み中指と薬指だけくっ付けその手を志乃さんの胸に運んだ。
「あっ」
志乃さんはすぐに落ち着きを取り戻した。
「あ、あれあたし、どうして」
「まったく、志乃あなたはいつも」
「えっ!?な、和?」
志乃さんは驚いているようだが一応言っておくと私である。
「志乃、何寝ぼけたこと言ってるの?僕の事忘れた。」
「いや、和死んだんじゃ・・・」
やべ、ここまで考えてなかった
「ただここにたまたま来ただけだよ。それにしても志乃はこんなところで何してたの?」
「えっ、あたしは・・・あっ、前橋があたしのせいで和は死んだって言って死のうとしてた。」
私は呆れた演技をして「バカなの志乃アイツに騙されて死ぬなんてバカ!!」
「ご、ごめんなさい」
志乃さんは泣き出してしまった。
私は志乃さんをそっと抱き寄せた。
「僕も救うって言ってたのに救えなくてごめんね」
なぜか私まで潤ときた
「ううん、大丈夫だよ」
志乃さんは私を強く抱きしめた。
「そういえば、アイツになに言われたの?」
私は志乃さんに聞く
「ちょっと泣きそうだからこのまま抱いて言ってもいい」
「うん、いいよ」
すると、志乃は放し始めた。
「前橋はあたしがグレたから、和が死んだって・・・そして、和がゲームとかバイトできる可能性をあたしが潰したって言ってきて・・・」
志乃さんはまたぐずりだした。
私は強く抱きしめ「それは単なる過程であって事実は僕が前橋に撃たれたっていう事実だけじゃない。まったくこれだからずる賢い奴の言う事を信じるなって」
「ご、ごめんなさい」志乃さんは謝ってきた。
「謝らなくていいよ。悪いのは前橋なんだから・・あとこれだけは言えるよ。僕に可能性がなくなっても別に志乃は何やってもいいんだから」
「うん、そうだね。」
志乃さん元気な声で言った。
「あっ、最後にこれ言っておこう」
志乃さんはそう言った。
「うん、何」と聞くと
「実は前橋、顔や名前を変えてね。今はフォードっていう名前でBLACK DOVEのリーダーなんだって」
私はその言葉を聞き仰天した。
「えっ!?ちょ、志乃」と聞こうとしたが志乃は私の胸の中で寝ていた。
そんな時「お~い華」と幸おじさんの声
「あっ、幸おじさんこっち」と呼ぶ
直ぐに幸おじさんたちは来て志乃さんは病院に連れて行かれた。
「華、ありがとう」
幸おじさんは私に感謝を伝えた。
「あの幸おじさん実は・・」
私は志乃さんが言っていた事をすべて話した。
「なるほど、分かった。医者と杉畑さんに言っておくよ。言ってくれてありがとう。」
「うん、じゃあ先帰るね」私は家に向かおうとすると
「華、まだ何か隠してないか?」
「ん?いや何も」
「本当か?」
幸おじさんの圧力によって私は志乃ちゃんのアルバイトの件について話した。
「そうか、まぁそうだよな。十九歳だからな。一つぐらいさせてあげようかな。」と言い
私は「志乃さん本人に選ばせてね。」と忠告した。
「分かってるよ。じゃあ、俺は病院に行くからおやすみ華」
「はい、おやすみ。幸おじさん」
こうして、志乃ちゃん病院抜け出し事件は終わった。
あとで、幸おじさんに聞いた話なんだけど志乃さんは精神が落ち着きアルバイトをするらしい工場のバイトらしい来週が初出勤ですごい緊張しているそうだ。
で、私は何をしてるかと言うと
「おい、華ちゃん。あと48時間後に始業式だ。早く宿題を終わらせろ」
「そうだ、そうだ。クラスでお前だけだぞ。宿題終わってないの早く終わらせろ!!」
「イエッサー凪さん、ムッツリマン」
ムッツリマン家で凪、ムッツリマン、詩音、龍雅で私の夏休みの宿題終わらせ会をやっていた。
「ただいま」と扉を開ける詩音
「いや~暑かったでしゅね」と荷物を持つ龍雅
龍雅は私以外の三人にアイスを渡した。
「あっ、華ちゃんは宿題が終わってからね」と凪の言葉で
チキショーーと思いながら宿題を終わらせていた。
第三節 夏休み篇 終
次回 第四節 B.P.篇 開幕
読んでくれてありがとうございました。もし面白いと思ったら☆を一つでもいいです。(原作者が大喜びします)あと、ぜひご感想もしてください。
例としては(例:シンプルに物語が面白くない)等をお待ちしてをります。
そして、誤字脱字があれば即座に報告をお願いします!!!




