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ドリームアイランド  作者: スピカ
プロを目指すぜ!
92/313

92《鯛焼き十勝産》

 8月23日(金)

 健は今日バイトが午後からなので、行く途中で恵比寿屋に寄ってみることにした。

 早めに家を出て、ゆっくりチャリをこぎながら…


(ただ普通にお昼鯛焼きにしようと思ってるだけだよ、別にやましい気持ちなんてこれっぽちも持ってないし?

ついでにひよりちゃんと話せたらいいかなぐらいは思ってるけど、それだって別にやましい気持ちなんて…

ずっといつ恵比寿屋行くかばっか頭にあったけどそれも別にやましい訳じゃないし…

ひよりちゃんに会いたいのだって別にやましくなんか…

ただ、純粋にまた会いたいなーって思ってるだけであって、やっぱりやましい訳では…)


 言い訳みたいな事をループする頭。健は前回までのひよりの態度から自分のことを好きではないか?と思ってるのです。


(ひよりちゃん、俺のこと好き…なのかな?気になってしょうがない…だってひよりちゃん可愛いし…

そこんとこ聞いてみたいけど、まだ会ったばっかでそんなの変だし…

ただ様子見も兼ねて!

なんて、俺1人で妄想してない!?

そうだよ認めるよ、俺もうひよりちゃんが気になってるよ!

果歩の事があってまだ間もないのに…どうかしてるよ。

でも本当にただ純粋にでも、仲良くなりたいんだ。だって秋ちゃんの友達だし)


 そんな考えをひたすらグルグルして、松阪駅北、恵比寿屋に着いてしまった。


(ヤバイよドキドキするけどバレたらカッコ悪いよ平静に、普通に、そうだよ全然普通、やましくないっ)

「いらっしゃいませー、!健君!」

 いきなりのひより登場にドキッとしたが隠して笑顔で言う健

「今日はお昼鯛焼きにしようと思って」

 対するひよりもひよりでドキドキを隠して

(やだ平静にっ)

 ニコッ!

「あ、そっかー。ここのは材料が十勝産だからね!健君なら違いとか分かりそうだよね」

「あはは、そんな分かんないって。名前食いだよー」

「名前食い(笑)じゃあ注文は鯛焼きの…小豆にする?十勝の」

「うん、鯛焼きあんこ1つとクリーム1つにするよ」

「OK、じゃあちょっと待っててね」


 待ちながら。

(エプロン姿も可愛いや…なんか看板娘みたい、クス)


「お待たせしましたー。どしたの?何か変かな」

「ううん、ひよりちゃんてなんか看板娘みたいって思って」

 ひよりは照れる。

「そっそんな事無いよぉ」

(照れ方も可愛いな)

「またまた。俺ならひよりちゃんが店にいるならまた来ちゃうけどなぁ」

 ニコニコ。ひよりはボッと赤面。

「やだな、健君お世辞上手なんだね。はい、鯛焼き」

 そこで自分が爆弾発言したと気付く健。赤面してしまい、

「あ、うんありがと。お世辞…でもないけどね」

 隠せない本心をはにかみながらさりげなく付けただけのつもりの健にひよりはアワアワ。

(えっ!?それってどゆ事!?)

挿絵(By みてみん)

「じゃ、じゃあまた来てくれるかな!?」

「クス、いいとも」

 ニコッ

(キャーッ!!)


 別に落とそうという魂胆で笑った訳ではなく天然の健。でもひよりはプルプルして

「な、なんかいいとも懐かしいねー」

「あれ?違った?クス、でも俺もたまに見てた。じゃあ…ほんとにまた来るね。ここの鯛焼きマジ久々だから食うの楽しみ。じゃあね」

 ひよりは頬を染める。

「うん…」


 小さく手を振り合い、健は店を出ていった。

(健君て実は天然?でも笑顔超素敵だったよ~)

 感動が後からきちゃったひより。そこに見ていた店長が

「今のコ知り合い?カッコいいねー」

 健は金髪毛先散らしキノコで痩せ形。

「あ、秋ちゃんのギター仲間です」

 秋はたまに散歩でここまで来る。

「へー、モテそうだね」

 ウリウリと肘で押される。

「うん…」


 恋する乙女状態のひよりに、店長は見守る事を決意した。


 健はバイト先のマックスバリュまで立ちこぎでまだドキドキが続いていた。

(なんであれだけの会話がこんな嬉しいんだろ…こんな気持ち初めてだよ…)



実はドリアイは「けいおん」の影響あるんだけど、作話って難しいよね、けど楽しいけど!

スピカは狭小な人間だから、そこが作風に出ないように努力はしてます!☆

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