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ドリームアイランド  作者: スピカ
プロを目指すぜ!
85/314

85《それぞれの花火大会①》

セドナは日浦のバイトの楽器屋。

 8月14日(水)PM8時、鳥羽湾で花火を見る日浦一家&茜。


 茜ははしゃいで

「昨日の遊園地もここも毎日開催てすご過ぎる」

 日浦は茜をチラ見して

「ははっ、三重県人は花火大会好きなのかな?」

「地元育ちの地元民には普通だからね~」

「三重県人で良かったって思う所だな」

 あかりと凍夜は頷き。

「真の嫁になったらあたしも三重県人だもんね」

 茜の笑顔が弾けた。

「あらー!ちょっと真っ!」

「茜やめろってそんな事言うの」

 日浦は赤面。だが暗くてそれは見えない。

「えっ…」

 一気に沈黙が走った。


 ヒュルル~ヒュルル~ドーン、バーン…

 ヒュルル~バーン…

「真…あたしと結婚したくないの?」

「えっ!?」

「あたし、東京で真名人(マナト)に“押しかけ妻”って言われて…“そこら辺ハッキリさせてこい”って言われて…怖かったけど勇気出して三重に来たの…」

「茜、それは…」

(しまった!なんて言えば…っ)

 父母祖母は“ほれ見たことか”と目配せし合い口をつぐみ花火を眺める。俯いた茜。

「でも今、真…あたしじゃ嫌って意味だよね?あたし、あたし…っ

ごめん真、あたし真のこと諦めるね…今まで許嫁(いいなずけ)だって勝手に言っててごめん。真が実は嫌なの我慢してた事今分かったから」

「!?茜、それは…違うよ」

 そこで日浦は親達を気にして茜の手を引き少し離れた。


 声が聞こえない位置にきて日浦は弁解する。

「茜、俺も…いつかハッキリさせなきゃって思ってたけど、どうやら今がその時らしいな。

茜…俺…も、茜のことはぶっちゃけ好きだよ?可愛いと思ってる」

挿絵(By みてみん)

 茜はウルッと目を潤ませて日浦を見上げた。

「真…なら許嫁のままでいいの?」

 しっかり頷く日浦。

「でも…まだ早いってゆうか」

「あたしが高2だから?」

「それもあるけど、このまま結婚に一直線じゃな…」

 苦虫を噛んだような顔。途端に頬を膨らます茜

「何それ!真今あたしが好きって言ったよね、でも浮気したいって事?」

 慌てる日浦。

「いや違くて!茜もそうゆうの怖くない!?」

 完全に膨れ面の茜。

「怖いって何それ!あたし真だけでいいもん!」

(ブハッ!責任が!)

「ごめんって!これは俺の心の問題だ」

「ほんとにあたしが好き?」

 頬を両手で挟まれ真剣な表情の強い眼差しで射られ赤面の日浦。

(くうっ可愛い過ぎる!)

「茜で…いいよ…あと2年待つよ」

 茜は日浦の目をじっと見て赤面し拗ねるみたく口を尖らす。

「こ、今年でもいいけど。今夜も泊まるし」

「駄目だって!俺に時間をくれ!」

 茜はじーっと見て、フッと表情を和らげた。

「クス、分かったよ。真のそんな真面目な所も好きだもん。でもひとつだけ確認だからね?真があたしでいいって言ったのずっと信じてていいんだよね?」

「ああ」

 男らしくまっすぐ見つめ返した!茜は満足げにニッと笑った。

「真、もうちょっとだけここで花火見よう?」

「ああ、いいよ」

 そして、ためらいながら互いに手を繋ぐ。不器用に、だがしっかりと。



 16日朝。

「茜、見送り行けなくてごめんな」

「ううんいい。今回真の返事聞けただけでいいよ」

 母はニコニコ

「あらどんな返事?」

「フフフ…真、あたしと許嫁でいいって!」

 ニヤケちゃう茜。

「あらー!じゃあ将来は茜ちゃんがうちのお嫁さんになるので決まりね♥」

「あーもう頼むからそゆ事言わないで!」

 日浦は軽く赤面。

「ハイハイ、でも良かったわ♥」

「んじゃ俺先行くわ、茜、元気でな?メールしろよ?」

「うん、真も音楽頑張ってね」


 既に新婚カップルのような初々しさの朝の玄関であった。


先日スーパーでかっぱえびせんミニ4連が68円!だったから喜んで買ってきた。●年ぶりのえびせん!

嬉々として夜食に開封。「うわ!?くさい!!」こんなくさかった?ガビーン。エビセン党の人ごめん…

でも慣れればいいのだぜ!エビセン臭の部屋で寝た。

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