82《あいつのパンツ!》
8月13日(火)午前8時at桃園の日浦家。
「あ、おばちゃんあたしお茶碗洗うよ」
「あらそぉ?助かる~」
朝食の茶碗洗いを買って出る茜。その時真は。
洗濯機から洗い終わった服を取り出していた。そう、洗濯干しは日浦の朝の日課!出勤前にマッハで干すのだ。が…
(ハッ!?ガビーン)
茜のパンツ&ブラジャー…
(やっぱりあった!こ、これはっ…俺触っていいの?あるかもと、いや多分絶対あるだろと期待はしてたけど)
つい眺めて。
(俺が触ったって知ったら茜は?でもスポブラなんだな、パンツもちっちゃくて可愛い)
ハローキティのパンツ&ブラ。
(ドキドキ。でも洗ったやつだし?使用済み等ではないっ!けど、一緒に洗ったんだ)
顔が弛む!だって好きなコのと一緒に回った洗濯物!昨夜日浦はベッドでタオルケットを被り悶々しながら「やっぱり俺は茜が好きだ」と自覚したのだ。でもやっぱり踏み出せない恋。縮める勇気が出ない距離。茜は今同じ屋根の下にいて胸のジレで切ない夜。「茜はまだ高二だから」ということにして自分の気持ちを隠すことにする。
なので茜が茶碗洗い終わる前にマッハで干し終え出勤したのだった。
さて、午後2時。
「おばちゃーんお洗濯取り込むねーっ」
「あらあら助かる♥娘がいるみたいでいいわ~♥」
茜はご機嫌で取り込んでいき、
「♪~、!」
(あったぁ真のパンツ!)
やはり眺める。そして茜も口元が弛む。
(パンツまでモノトーンかぁ。でも真っ黒ではないのかぁ)
グレーの星柄ボクサー。
(これを真が履いて…ごくり。ってやだな!あたしバカじゃない!?けど一緒に洗ったんだドキドキ)
思考回路は日浦とほぼほぼ同じ。相性の良さは間違いないのです。
かたやPM3時過ぎの七郎に佐藤社長からメールが入った。
⬇メール文
〈新しいコの紹介。小岩井ミルクちゃんです。本名だよ。彼女はアルビノで15歳。容姿のせいで引っ込み思案だから優しく接して欲しい。添付の宣材は猫田が撮りました〉
添付ファイルの写真は…
「!!」
(可愛い…なんて綺麗なコなんだろ…)
“撃ち抜かれる”とはまさにこの事。
ロング白髪は緩くウェーブ・白い肌・唇は桜の花びらのよう・瞳が紫…
(カラコン?)
写真は白バックで服はシンプルな白いワンピースだ。
あまり笑うのは得意じゃなさそうな控え目の笑顔、だがとても魅力的で…七郎には衝撃だった。
(なんか視線が釘付けになっちゃう…こんなコもいるんだな~。
佐藤さんがずっと追い回したってのも頷けるよ。被写体にしてあげたいもんこのコ。そしてうんと魅力的に撮ってあげたいって思っちゃう)
七郎はうんうんと頷いたのだった。
その夜帰宅した日浦はたたんである洗濯物を部屋で確認し…
(たたみかたが母さんと違う!やはり茜か!茜がたたんだパンツ…)
自分のなのについ大事に眺めました。
そして翌朝洗濯機前にいる所を、洗面所にきた茜に見られ…
「真が干してたの!?」
「すまん!下着はなるだけ見んようにするから!」
「う、ううん、な、眺めてもいいよ」
「いやっ断じてそんな事はせん!」
ちょっぴり嘘つきな日浦キュンでした。
パンツでこんなにドキドキして初々しい。でも好きな人の下着ってやっぱり、いつまでもドキドキしちゃう物なのかなぁ?
恋愛と無縁なスピカは…よく分からないが…やはりドキドキするんだろーか?




