81《昔は何も平気だったけど!?》
8月12日(月)夜8:20。茜が風呂に入ってる間に。とーやパパに呼ばれた日浦。
「真。ちょっとそこに座りなさい」
「何?」
「お前…果たして何も感じんか?」
ギクッ!
「なっ、なんだよ」
「くっ、俺はお前をそんな子に育てた覚えは無いぞっ」
「???」
ドキドキ
「仕方ない、ハッキリ言うか…
お前よ、お前茜ちゃんのこと一体どう思ってるんだ!」
日浦はガビーン!
「お前!女の子がわざわざ遠路はるばる一人で!“遊びに来たかった”は建前だ!何も目的が無いとは思うな!」
アワアワする日浦。
「いっそ風呂に一緒に入れば良かったものを!今からでも入ってこい!」
「~っ!!アホか!!16の女子と18の男が一緒に入っちゃ駄目なの!!まったく何言うかと思ったら!」
日浦の誕生日は9.6で茜は10.10。
「真っお父さんは悲しいぞっお前がそんな、うやむやにして女の子から逃げ続けるような男になってしまったなんてーっ」
泣くふり。そこに母登場。
「茜ちゃんは許嫁であるあんたの気持ちを確認したくて来たんじゃないかしら?」
「んなっ」
祖母も登場。
「真がいつもかわして言葉だけの許嫁だったからねぇ。白黒はっきりつけに来たんじゃないのかい?」
「どうなの?」
「どうなんだ真!」
迫られる。日浦は若干しどろもどろになり
「ど、どうって、茜はまだ高2だぞ?高校卒業したら他の男に目移りとかするかもしれないだろ?」
ピシャリと言い放つ母
「それなら今まででも充分目移り出来るわよ、だって東京よ?」
※東京に対する勝手なイメージ。
父もフンッとあぐらの膝に両手を置き、
「男の沽券に関わる問題だな!」
日浦はガクブル。
「父ちゃん沽券の意味知ってる?」
「茶を濁すんじゃない…真よお前はこの茜ちゃんが桃園にいる間中に態度をハッキリさせろ…いや、ちゃんと言葉にして伝えろ。じゃないとお前は女の子をただキープするいやらしい男だぞ!」
一転心配そうに言う母
「まさか真、茜ちゃんじゃ嫌なの?それなら無理強いはしないわよ?一緒に謝って許嫁解消してあげるわよ?」
エキサイトする父
「なにっ!?お前とゆー奴は、本当にキープなのか!?」
「違うっちゅーのーっ!今まで本気で許嫁とか考えた事無かったし!
勝手に周りが言ってるだけで二人共大人になったら無かった事になると思ってたってゆーか!?」
「なら必ずここで答えを出しなさい。」
声が揃った父母。
「茜ちゃんをまたうやむやなまま帰しては駄目だ!かわいそうだ!」
「そうよ真!例えノーでも必ず答えを伝えるのよ!?」
「でもさ」
「まーこーと~っ」
日浦は負けてガク~。
「…っ…わ、分かりました」
丁度そこへ茜が!
「お風呂上がったんでどうぞー」
「!」
黄色Tシャツ・青い短パンの茜は頬ピンク&濡れ髪!
気になる茜の可愛い風呂上がりに赤面して咳払いする日浦。
「ああ、分かった」
(可愛いな!ドキドキ)
母はニヤリ。
「真が次でいいわよ♥」
「そうだな真入れ」
何も知らない茜は
「あ、お湯ぬるいかも。湯船浸かったから」
日浦はまたドキッ。
「!ははっ夏だしいいよ」
父は笑い。
「ははっさっき真に一緒に入れって言ってたんだよ」
「えっ」
「ごめんな茜、でもそんな変態行為は絶対しないから」
茜はタオルをぎゅっと握りしめ俯くと
「…真ならいいよ?」
「いや駄目だから!んな冗談言うもんじゃないって!」
(あーもう可愛いわっ)
茜は振り切って上目遣いの拗ね顔!
「冗談じゃないよ。だってあたし達許嫁でしょ?」
※男勝りな茜は普段は絶対上目遣いなどしないのだ!
「あらまー♥茜ちゃん本当にうちの真でいいの?」
コクリと頷く。日浦は赤面してそそくさと退場。
「風呂入らせて頂きます」
「逃げ出したわね」
「ヤレヤレいつもの男らしさがどっかいっちゃったよ」
嬉しそうに笑い合うあかりと一二三。
さて、バスルーム。ぶっちゃけ茜はタイプな日浦。
(そういえばこの体こすり、茜の直後じゃん!)
赤面。つい匂いをかぎかけ…
(ハッ!?何やってんだ俺は!?これじゃムッツリ変態になってしまう!俺は断じてそんな事はせん!)
すぐ石鹸をつけ体をこするが、動作がギクシャク。顔が弛む。
(意識するとお湯まで意識してまうわ。子供の頃何度か一緒に入ったのに!
あの時と何が違うって、そりゃ、胸がこう…って、何を想像しとんじゃ俺はっっ!(泣)
しかしこれで茜の胸や尻を…っってアカン!)
日浦さん、一人で疲れてます…
湯上がりの日浦は庭に逃げました。
「リキ、俺どうすればいい?」
「キュ~ン」
(茜イコール結婚、じゃないならいいんだけどなぁ)
「クゥン?」
「はぁ」
ため息。
(茜は俺もまんざらじゃないんだよ…可愛いと思うし、実際久々に会ったらますます可愛いくなってるし)
これを欲目と言わずして。
(他の男が付かないかぶっちゃけ心配してまうしなー。そう、ぶっちゃけ茜でいいんだけどー。なんかそうすると俺の運命もう決まってるみたいな)
「リキ、分かるか?この気持ち」
「ワン!」
(舐めてあげる!)
ペロペロ。
「ははっリキくすぐったいよ、そうか分かるか」
リキは単に真を励ましているだけである。
再会した茜に燃え上がっちゃっている自覚がある日浦。だが未来が決まってしまうのはまだ怖くて。でも目の前の茜は可愛くて。自分の感情に板挟みで日浦はその丸い大きな瞳を揺らした。
挿絵の凍夜パパを書くの実は難しかったんですよ。えへ。
さて、好きな人の直後に風呂入ったら、誰もが日浦みたくなるよね?て思うんですが、皆さまどうですか?\(^^)/




