69《おばちゃんのプレゼント》
モンプチは伯母ミチカの店で七郎のバイト先。
8月6日(火)AM10:30atモンプチ、客足に一段落つき休憩中。
「七郎ちゃん明日は初モデルね~おめでとう」
「ありがと伯母ちゃん」
「それでなんだけど、ねえ?うちの店のホームページにさ、RUIのコーナー作らない?」
「えっいいの!?」
「うん。まあうちのホームページじゃささやか過ぎるけどぉ」
「ほんっとーーーにいいの!?」
「うん。今度画面の模様替えしようと思ってて、そういえばどうかなってね。プロ目指すんでしょ?ならホムペもあった方がいいかなってさ。“うちのこ・RUIを見たれ!”って画像リンクして」
「~~~っおばちゃんありがと~っ!!実は前に1回ホムペ欲しいねってみんなで話してたんだよ~、もうみんな絶対喜ぶっ」
――回想――
それは健の一言からだった。
「ねえ秋ちゃんRUIはこうやって路上で布教活動してるけどさ、よく聞く話だとブログとかTwitterとかSNSとか、秋ちゃんはそんなのやんないの?」
「え~面倒だし果たしてどんだけ効果あんのか不明じゃん?無駄骨折りたくないし」
「へー意外、でもだからやんないのか」
「秋ちゃんは生で直接キャーキャー言われたいもんね♥」
「おう、そうなんだよな!いつか絶対」
日浦が
「それがキャーキャー言われる為の下ごしらえじゃないのか?」
秋はジタバタ
「本末転倒になりたくないの!そっちばっかに時間取りたくないだろ!?」
健も
「ライブハウス出るとか」
「え~そんなに客来ないっしょまだ。やるなら満員がいいぜ」
「理想高ー」
「いやほんとその方がいいんだって!ノルマ不足分支払いたくねーだろ?」
「だがホムペを持つのは手間じゃないし、曲だけ載せとけばいいんじゃないか?勝手にファンがつく」
日浦もとらぬ狸の皮算用。秋はブーたれた。
「現実どうやんの?俺ら誰もネット環境無いじゃん」
「まあ、そうだがな…」
「ネット欲しいよなー」
誰も“僕がネット環境を用意します”とは言わない。
健がニコッとして
「そゆのマーケティングて言うんだよね?」
七郎は
「?何それ」
「広告活動の事だよ」
「マーケティングか、ホムペがあったら俺らのイケメン写真載せれんのになー」
「写真?曲じゃないのかよ」
「顔ファンじゃ!」
メラメラ。とらぬ狸。七郎はキャピッと
「秋ちゃんならいけるよ!♥」
「ならインスタやれば?(笑)」
日浦が適当に言った。
「お前こそ」
ぷくっと膨れた秋。
「じゃあさ、日浦とRUIの両方載せていいかな」
「リンク1ページあげるから自由に使っちゃっていいわよ?でもあたしが出来るのはそれだけよ?」
「うんOK!曲だけなら充分だと思う。実はね、健君がホムペ作れるんだよ~元パソコン部なの」
「あら?じゃあこっちも困った時相談出来るわね~」
ミチカのホムペは独学。
「そだよ~。じゃあ早速連絡しなきゃ」
以下七郎メール
〈朗報!おばちゃんが今度モンプチのホムペ模様替えの際に僕らに1ページくれるって!RUIと日浦君の共同使用となりますがどうかな〉
一斉送信!
みんなの返事
秋〈マジ!?やりっ!やる!〉
日浦〈おぉ!?なんと!やりたい〉
健〈えっマジ!?ラッキーだね♪〉
みんな即OKで、ならば早速と“明日の夜RUIは秋の部屋に集合!その時日浦はメールでやりとりする!”と決定して、明日のミーティングまでに各自案を考える事になった。
加齢は…自分の容色(ようしょく。見かけの事)が衰えるのが1番恐ろしいスピカ。
曲がりかどをとっくに曲がって、毎日寝る前必死に鏡見て努力…
頬のたるみ、それだけで絶望感じてくるんだよ…
怖いよ~(泣き)容色衰えると死にたくなるよ、死なないけど(泣き)




