62《猫田はプロ》
8月3日の夜の事です(°∀°)V七郎はモデルのレッスン。主役の水上秋は登場してません。
デジカメを確認してる猫田を七郎はじっと見た。
「どう撮られたか今見せるから待ってねー」
「あっまた僕の心読みましたね?」
「イヒヒ。よし、これだなやっぱ。ほら」
見ると。
「あれ?ポーズのじゃない…」
それは“さっきは良かった”と言われてホッとした一瞬の。
「ニャハハごめーん、実はあのポージングただの保険だったんだー♪最初からこーゆーの狙ってたの!」
「なんで…」
それは普通に立ってる中にも動きのある、ほんとに一瞬を切り取った感じで、下ろした右腕の肘に左手をかけた所。力が抜けて自然な表情。
⬆宣材写真
「他のも見る?」
見せて貰うと。
「な?やっぱこれが1番いいだろ?」
(撮るの上手い…)
「でも意味無いなら何回もポーズさせたりしないで下さいよ~っ」
拗ねるフリ。
「ごめんごめん、でもその方が合間にリラックスするだろ?最初から“はいリラックスしてー”なんて言われたら逆に緊張しちゃうだろー?」
「まあそうかもですけどー」
可愛く頬膨らませると猫田は頭をポンポンしてくれ
「よしよし、でもこれで分かるだろ?七郎はこーゆー感じでいいからな?」
「僕、自然にって事ですか?」
「今後ポーズとか出来るようになっても本質は自然な七郎そのものである事がお前の見せ方だと思うぜ?」
(さすがプロ)
「“さすがプロ”だって?」
「!あっまた~」
「ニャハハ」
七郎は感動した!言葉に出来ないが、そんな何かを感じた!
(上手く言えないけどこれがプロか!自分の写真なのに自分で、僕ってこんな顔なのか!て感じ!)
軽い衝撃。魅力的な写真だった。
「ハイじゃあレッスン続きやろーか!」
カメラを置いて。
「ちょっとウォークしてー、それからまたちょっとポーズして今日は終わりね♪」
猫田の手本。
(おぉ!今度は更家じゃない!すっげー)
初めて目の前で見たモデルウォークに感激!
「ハイッ真似してー」
七郎は精一杯やった。
「ニャハっ、やっぱり面白れーな初心者はっ♪」
猫田は笑いながら、こうしてみろああしてみろと直してくれた。
とりあえず慣れてきた所で。
「よーしだいぶ歩けるようになったな。じゃあウォークはここまで!
形だけは覚えたろ?明日もやって、後は自分で慣れるように!まあ七郎君はランウェイ歩く事は無いだろうから…
でもま、ポージングにも影響するから出来てねー」
最後にまたポージング!
「じゃあまた俺手本やるからー真似してねー♪」
姿見の横に猫田は立った。猫田と鏡の七郎が並ぶ。
「ハイこう!」
「はい!」
鏡の自分と猫田を比べて気をつける七郎、猫田はたまに直接触れて手直ししながら次、次とポーズしていく。
(綺麗な年上のお兄さんに触られて、お金の為とはいえドキドキする。猫田さん指綺麗)
「ニャハハ七郎ときめいてんな♪」
七郎はドキ!赤面
「スミマセン!」
「いいよいいよ!でも今度のは実際に雑誌とかで見そうだろ?」
「最初のは?」
「ニャハ、柔軟体操も兼ねて七郎君に探りを入れてたのよ!それにあれやった方が後の動きが良くなるだろ?新人は」
(そうなのか、そんな重要な意味が)
「最初からこっちより動きに大きさが出る。それに緊張も解ける」
ポーズの指南をする猫田はとても綺麗だった。
(やば、僕猫田さんみたくなりたい!)
アレルギーで喉かゆい、鼻水出まくり。でも網戸なら盆前にふいた…水ぶきじゃ駄目なのか?
暑さで網戸のふき直しなど無理!それに洗剤つけると何回もふかなきゃないし、無理ー(死)




