57《会議!》
7月27日(土)昼12時過ぎ、喫茶モンプチにて。
「あ、秋ちゃんやっと来た」
光と律が向かい合わせで座って待っていた。
「お前ら早えーな今日は」
「だって七郎君の一大事だよ?」
コップに水を持って七郎がテーブルに来る。
「みんな僕の為に集まってくれてありがとー♥」
集まったのを見てミチカが声をかけてくる。
「七郎ちゃん、今日はあたし一人でいいから抜けていいわよ」
「あ、ごめんなさい伯母ちゃん」
七郎がエプロンを脱いで席につく。
「お前名刺とか貰った?」
「うん、そうくると思って。ほらこれだよ」
ポケットから出す。
「へー、イチゴモデル事務所?」
「初めて聞く…知らないけど」
「なんか出来たばっかでモデル募集中らしいよ」
「へー」
「架空とかない?調べた?」
「ううんまだ」
「お前自分の事だろ」
「ん~だって僕の主軸はバリスタだし~昨夜はそっち調べてたから。それに今日集まるならその時でいいかって思って~」
秋はガクッ
「そんなもんなのか」
「じゃあ早速調べよう」
スマホで検索する律。
「あ、ちゃんとあった」
「どれどれ?」
みんな律のスマホを覗き込む。
落ち着いている律はリンクを確認したり、変な所がないか等チェックしていった。
「うん、ちゃんとしてるかも」
「だね~」
律が七郎をじっと見た。美少年・律の瞳は色の薄い黒曜石のようで、うるわしい。馴れていないとドキドキしてしまう。
「怪しくないとして、七郎はどうなの。やってみたいの?」
「うーん…とりあえず興味はある」
「ならやってみれば?」
真面目に七郎を見つめる秋。その目に七郎のハートが震えた。
「秋ちゃん…」
「興味あって、チャンスがあって、掴まないで後で後悔なんてすんな。人生は1度しかない、若いからとか、石橋叩いてとか、そんなんでチャンス棒に振んな」
うるっとしちゃう七郎。
「っでも秋ちゃん、もし東京行っちゃったりしたらもう会えないんだよ!?それでもいいの!?」
ガタ!席を立つ秋、七郎の手を握る。
「何言ってんだよ!電話やメールがあるだろ!それに東京なんか同じ日本なんだ、北海道や沖縄より全然近いし!会う気になればすぐじゃん、俺はお前がもし寂しいっつったらすぐ飛んでってやるよ!」
「ぐす、秋ちゃんカッコいいよ…」
涙ぐむ七郎。そこに伯母ちゃんが小皿にクッキーを出して持ってきた。
「みなさんはいこれあたしのおごり。
七郎ちゃん、あたしも興味あるならやってみればいいと思うよ?」
「そうですか?」
「東京なんてほんとにすぐよ。それに、君らの友情は距離なんかで消えないでしょ?それともやらなくていい?」
「…ううん、やって…みたい」
「なら決まりだな」
背もたれに肘をかけ頬杖。
「七郎…スターになっても俺を忘れんなよ」
秋も涙ぐむ。
「うん。じゃあ今から僕やるって電話かけるよ」
「あ、待って!でもさ、騙されて脱いだりとかない?」
光に七郎は
「そういう事はしないって佐藤さん言ってた。社長だし嘘じゃないと思う」
「そう、ならいいの」
「今みんないるうちに電話する」
一堂うなずき見守る。
ピピピ。プルプル…
呼び出す間、緊張する七郎の手を握る秋。
「あ、もしもし佐藤さん?こんにちは。僕昨日スカウトされた七郎です…あの、昨日の返事を…」
『あ、もう?早いね。で、いい返事かな?』
秋の手をギュッと握る七郎。
「はい、僕モデルやってみようと思います」
『そうか、良かったー!君はうちの第1号モデルだよ!』
「え、他にいないんですか?」
『うん、だから期待してるよ~。あ、心配しないで?徐々に増やす予定だから』
「そうですかー」
七郎は脱力した。
『じゃあ正式な契約書書いて貰うから後で事務所に来てね。松阪市の清生町なんだけど』
「え?東京じゃないんですか?」
『違うよ東京だと思ったの?(笑)残念だったかな?』
「いえっ全然!良かったです!」
『昨日まで偶然大阪にいてねー君が松阪って言ったから、これは運命だと思って待ってたよ。やっぱり運命だったね』
「エヘヘ、そうですね」
七郎ははにかんだ。
少し話して電話を切り、ブイサインの七郎。
「良かったな!」
「第1号!」
「うんもう楽しかったらいいや(笑)」
「これでモデル誕生じゃん」
「でももしヤバくなったらためらわないですぐ辞めろよ?」
「うん」
秋の言葉に頷いた七郎を見て律が
「クス、秋ってお父さんみたい」
「ナナコー!良かった東京じゃなくてー!」
秋は父親ぶってハグ。そして七郎の頭をなで、
「他の奴らには俺からメールしとくから」
「うんありがと♥」
手があいたミチカが来て
「良かったねーほらクッキー食べて」
「いただきまーす」
「伯母さん俺コーヒー」
「あ、俺も同じ」
「じゃああたしも同じ」
「僕入れるよ」
七郎が席を立つと
「あらいいわよ七郎ちゃん」
「ううん、もうエプロン着けとくよ」
そう言って七郎はパタパタとカウンターに入っていき慣れた手つきで抽出マシンを扱いだす。
夜9時前。
秋は周・孝・健・日浦に一斉メール。
〈七郎の件でお知らせ。電話するっつったけど面倒だからメールな。今日話して、やることに決めて、電話して、採用決定。イチゴモデル事務所っていう出来たての所で第1号モデルだってさ。
お前ら急に親戚になろうとかすんなよ?(笑)〉
返信は。
周〈いや、親戚なれないから。なりよう無いから〉※七郎は母子家庭一人っ子、ミチカも子供無し。
孝〈了解。これから七郎にメールする〉
日浦〈そんな事思わんよ。報告サンキュー〉
健〈分かった。良かった!〉
(うむ。これで七郎がスターに…なるのかなぁぁ!!うわーん!!)
嬉しいけど毛布をかぶって泣いちゃう秋であった。羨まし泣きである。
今日も遅くてごめん。
最近アニメを思うように見れなくて(掃除に忙しくて)日常の嫌な事に心が負けてしまい気味…
改めて、自分はアニメが必要だ、アニメは命だ
と思うスピカ。
今はANGEL beats、ひぐらしのなく頃に、宇崎ちゃん、刀剣乱舞 を見てます。録画たまってる…
見たいよぉしくしく(T-T)




