26《家族会議!》
6月1日(土)PM8時 水上家茶の間にて。大人達は晩酌。
徳蔵がまず挨拶をする。
「えーゴホン、それではただ今から秋が今回小説持ち込みに落ちたのはなぜかを話し合う会を始めます。
じゃあまず秋、お前あれにどんな目標を持ってた?」
「んー?ほら、あんまテレビでやんないような漫画みたいな映画あるだろ?俺そうゆーのに魅力感じててー、そうゆーの書いた」
「そーか。お前理想像がはっきりしてていいぜ?そこは立派だ。
目指すべき姿はそれなんだ!突き進むのみだ!」
徳右衛門の質問
「秋、次書く話はもう決まってんのか?」
「んー大体?」
徳右衛門は残念そうに自分の額をポン
「そうかー!じゃあその次でいいから西部劇書いてくんねーかな??」
「爺ちゃん好きだよなー」
休みの日によくDVD見てる。
「あらもうラノベはやめるの?」
「ううんまたラノベに戻るよ」
「西部劇は?」
「いつかやっちゃるわ!」
「ヨッシャー!」
「俺もけっこう好きだからさーあの雰囲気」
秋のコップはカルピス。
徳蔵はスルメをくわえ
「ラノベ風味西部劇?幻獣とか乗って魔法の銃を撃ち合うんか?
まあまあ有りそうだな、でもシュールにすっとすげー微妙なんね?」
秋は今回の落選作を“ハイテンション&シュール”と自分で言っていた。
「たまたま今回シュールにしただけ。今回で俺はまだシュールの勉強が足らないと分かったからそっちはもっと勉強しとくんだー」
プシッ。徳右衛門が冷蔵庫からカクテルパートナーを出してきて開けて、※カクテル派
「ま、あんまプレッシャーかける訳じゃねえが喜与春もお前に期待してっからな?
あいつも昔ミュージシャンになりたがったからよ…
ま、あいつは結局楽しくやれればいいかって所に落ち着いちまったけど。
きっと秋にもっかい夢見てるぜ」
「軽く聞き流せ」
徳蔵が言うと徳右衛門が
「可愛いがってるって意味だ」
「でも秋キヨハルの為に絶対ならなきゃなんて重く受け止めんなよ?」
「うんでもそれじゃ内心俺も無理って思ってるみたく聞こえるけど」
わざとらしく口を手で覆う父。
「いやぁんな事は~無いっ」
「2兎追うものってか、ガハハ」
「マジっ!?」
「こら爺ちゃん。いいのよいくつでも目指しなさい?」
「秋は両刀遣いになりな」
「やあねそれ言うなら二刀流」
※両刀遣い意味…甘党の酒好きor男女両方を恋愛対象にする者。
「言っとくけど俺マジだかんな!」
「おう、真面目にやれや。適当じゃ駄目だ」
「そうよ当たって砕ける度に強くなるのよ」
秋はガクッ
「母ちゃん…」
「るみ、それじゃ受からんぜ」
「あっ?あらごめん(笑)」
爺ちゃんからの小説の感想は。
「あれが駄目だったのはよ、シュールにしようとして1枚フタがさっちまってはじけ切れない感じがしたんじゃねーか?自分でも薄々感じてたろ?」
秋はしゅん
「うん」
「よーしよしそうだよな、“ゴタゴタを永遠に続ける連中”っつう設定だけでもう充~分シュールだから、無理しなくて良かったんだよ。
純粋にハイテンションで突き抜けて良かったのさ。
まあ全体の長さも丁度飽きない長さで終わってたし、唐突に終わって“トゥビーコンティニュー”っつうラスト1文もカッコいいな。
だからな~…欲を言えばただ日常喧嘩してるだけじゃなくて、喧嘩しつついつの間にか事件を乗りきってるけど本人達は分かってない、とかのストーリーがあったらもっと良かったよ。
ま、今回はシュールに飲まれたな。ガハハ」
酔ってきた徳蔵の主張
「それだけじゃねー敗因は幼さもだって!」
「徳ちゃん落ちても褒めてあげて」
「分かってる、まあキレとテンポは良かったぜ。キレとテンポが悪ぃと駄目って、秋は分かっててちゃんと出来るもんなー♥」
親指立てウインク。
「今日のカルピスは苦いぜ…」
「頑張れるように抱っこしてあげる」
ギュッ。オッパイに頭埋もれる秋。
「母ちゃん俺18なんだけど」
徳右衛門が指をくわえて可愛く
「いいなぁ秋は。るみ、俺にも」
「るみは俺のだっての!」
すると徳右衛門は仏壇に向けて
「うぅ、喜与ー!徳蔵が意地悪するー!」
「ったく俺が抱っこしてやっか?」
「いらんわ!」
結局秋の今回の敗因は、学習不足の幼さとシュールに飲まれた自滅、という所だろうという事になった。
母のオッパイに埋もれ、って光ちゃんに見せたいわー(笑)
でも幼馴染みだからこんな家庭だって知ってんのかな。
今夜はタイ産マンゴーを食べました。(父がスーパーで勇気を出して買ってきてくれた)黄色い細長いやつ。赤い丸っこいのと違いマンゴー特有の生臭みが無くてアッサリ美味しかった。マハチャノとゆー品種。
皆様もマハチャノを見かけたら是非一度ご賞味下さい。スマホ大で黄色く細長い。うまし。




