112《デモ2準備》
9月28日(土)夕方、水上家に夏輝(秋の姉)の車が止まり、小さな女の子が飛び下りた。
「秋ちゃーん!泊まりにきたよー♥」
「おー竜ちゃん!待ってたぜハニー♥」
会って一番にひし!と抱き合い、竜の耳にささやく秋
「今日も綺麗だぜ?会えない間ずっと恋しかったよ…お前をこの腕に抱ける俺は果報者だな」
小さな女の子、竜はクニャクニャと照れながら
「も~口だけ。でもね?秋ちゃんあたしを食べて…」
「おっ!そーかそーか、なら…お前を食べてやる~ムシャムシャ」
「くふっ♥クスクス…」
竜をガバッと捕まえて、頭や耳、首肩腕と、口を素早くパクパクさせて食べるふりをしていく遊びで、竜はこれが大好きだ。
「プハー!うまいっ竜ちゃん最高!」
ぎゅうっ
「エヘヘ秋ちゃん好き♥ねえもっかいして?」
「なら…ムシャムシャ~!」
「きゃはは」
「じゃあ頼むわよ秋、いつも言ってるけど手ぇ出したら承知しねーからな」
「姉ちゃん分かってるって、頬っぺたチュー止まり」
「よろしい」
秋の頭を撫でる姉は秋の8つ上。
竜は秋の公認彼女で小1の6歳だ。3歳から彼女であり、よく泊まりにきていつも秋のベッドで一緒に寝る。よく来るので近所民とも顔馴染みである。
イブニング、団らん時間に皆でトランプをしながらTVを見て、竜は徳右衛門の肩を揉んだ。
「あぁ~最高だなぁ、気持ちいいなぁ~♥竜ちゃん今夜はワシと寝んか?」
「え~秋ちゃんがいい。爺ちゃんはこれで我慢して?」
「え~駄目なのぉ?爺ちゃんは悲しいな」
「俺の彼女なんだから当然」
「けっ何ゆっとんじゃいロリコンめ、なら留美さんや、今夜くらいワシと」
「駄ー目!留美は俺のだってんだろ」
徳蔵に差し止められ仏壇に向かい訴える徳右衛門
「うぅ、喜与~っ秋も徳蔵も意地悪だよぉ」
チーン
「秋ちゃんっ」
竜は秋の頬を両手で挟み、正面からじっと見つめた。
「へ?」
ぷちゅ。秋の頬に小さな唇が押し当てられた。
頬を上気させて秋を見つめ直す竜。
「好き。他の女の人に取られないようにツバつけとくのよ?」
6歳なのに妙に色っぽくて秋はドキッとしてしまう。
「竜ちゃん今なんかすごく大人っぽかったぜ?」
「もう6歳なんだから当たり前よ」
秋の頭を抱いて撫で撫でして甘い声。
「ヤバい、俺過ち犯しちまいそう」
「ママが18なるまでエッチは駄目って言ってるから、あともう少し我慢してね?」
「そ、そか。うん、俺頑張る♥」
「けっ何ゆっとんじゃこのロリコン」
「12年なんてスグでいっ」
そして一緒に寝るのである。秋のシングルベッドで。
電気を消してピロートークして、満足気に目を閉じた竜の頭を、秋はいつも寝息に変わるまで撫で続けてやるのだ。
10月3日(木)
「梅田スタジオ7日の午前11時~12時予約取ったから6日まで超練習すっぞ!」
「ラジャー!」
という訳で4日間、練習練習!
窓は閉めてるし音量は控えてるが防音じゃない為近所にRUIは周知されている。
それに秋は小学生時から店の前で歌を披露してる為近所民は皆秋を応援している。
――曲順決めの回想――
「なんかアルバム作りみたいだね」
健が言うと七郎も
「あっ僕も思った!」
「デモだけど自主制作アルバムだよね」
「流れ考えねーとな、1曲目何にする?」
「秋ちゃん決めていいよ」
「いよっ発起人!」
「んー、じゃあ…」
1作目の3曲以外を書き出したメモを見て。
「頭っぽいのはスターライトかペガサスだな。次っぽいのは…センドワーズ?真ん中勢いあるの集めて終盤落ち着くか…
すっと終盤始めがどっちか…ペガサス後にすっか。ペガサス、スクリーム、で最後ペガサスリンギングバージョンでどう?」
「うんいんじゃない?」
「健ペン回し出来るようになった?」
「僕出来るようになったよ♥」
「特訓したもんなっ」
「うん♥」
七郎のはスティック回しである。だが健は取り合わず、
「今関係無いじゃん」
「あ~さてはまだ出来ないな?」
秋は流し目で両手指差し。
「僕はスティック回す為に頑張りましたー!」
「よーしよくやった」
「うにゃん♥」
秋に顎下を撫でられ甘える七郎。
「真ん中は純情恋歌とハートを軸にして…」
カリカリ書いてく健。
秋はタコ口でちゃぶ台に張り付いた。。
「その口やめろって」
そして決まった曲順はこうだ。
1スターライト
2センドワーズ
3猫になりたい
4アンタッチャブル(元気バージョン)
5純情恋歌
6ハートのモールス信号
7宇宙人エール
8ペガサス
9スクリームソング
10希望
11ペガサス(リンギングバージョン)
「多分35分くらいだな、時間余裕だからやっぱ1曲ずつ録る?」
「え~ライブ感は!?」
「ドラム全部一発で出来るか?」
※ドラム持ってないので練習はスティックか菜箸です。
「そう言われると緊張するけどイメージはOK」
「1曲1曲はいっぱい練習してるじゃん、間違わないから繋げても大丈夫でしょ」
「そか?ならマジで全曲通し一発録りしちゃう?」
「決まりっしょ、ライブ感」
「きゃ~ん、超ワクワクするね!」
「よしっなら練習だ!」
デモは約35分なので、1回のミーティングで最大3回通し一発練習が可能だ。
竜ちゃんのキャラデザずっと迷いました。
曲順に挙げた11曲全て、作詞作曲してみたよ に投稿済みなのでどうぞ。




