102《素通り!》
9月4日(水)
健は卓上カレンダーを見て思った。
(今年は受けないけど今日が三重県の登録販売者試験日か…
今年はテキストはもう大丈夫だけどまだ経験が足りないから…来年は受けないとだから頑張ろ)
時計は丁度お昼前。
(…よし、今日も恵比須屋に寄ってみよう!)
そう決意するや高鳴り出す心臓。
今日のバイトは午後から。チャリをゆっくり立ちこぎで、しかし道を進むにつれて考えはまたグルグル巡りをし始める…
(今日はひよりちゃんと何話そう…鯛焼き美味しいってゆっとこ。
でも鯛焼き詳しくないから他に何か…
そうだ、ひよりちゃんの好みとか知りたい。
あっ、てゆっても男のじゃなくて、音楽とか漫画とかっ!)
一人で赤面。
(でもでも前回からまだ1週間も経ってないし、あんまりしょっちゅう行くと思われても良くない気がするし。だって俺が来ると思って待っちゃわない?…ってそれじゃ俺がひよりちゃんが俺を待ってると思ってるみたいだよ!
そうじゃなくて、単に習慣的に捉えられたら待たせちゃうってだけでっ…)
また赤面。
(そんなの悪いよ、どうしよすごく会いたいのに…っ)
悶々悩み続け、あっという間に恵比須屋の前。
(どうしよ…やっぱり寄れない!)
ピューッと店の前を駆け抜けちゃった健。
だがその姿を窓から偶然ひよりが見ていた。
(健君、急いでるけどまさか遅刻しそうとか?健君でもそんな事あるの?)
ひよりは勘違いして…
結局翌日恵比須屋に寄った健。ひよりは笑顔で開口一番、
「昨日急いでたの見たよ♪間に合った?」
(見られてた!?…っ恥ずかしい!)
「ア、ハハ、うん間に合ったよ。家の時計見間違えたみたい」
「アハっ、意外にドジなんだ~」
「うん、でも今日はバッチリ。ひよりちゃんの顔も見れたし」
(ホッ、どうにか誤魔化せたかな)
健がはにかむとひよりはパッと目を潤ませて赤面
「こっ、こんな顔で良ければいつでも…見にきてね?」
(ハッ!?また言っちゃったのか俺!)
「あ、うん…もっとしょっちゅう来てもいいかな」
どさくさにまぎれて今度は意図的に更に言った健。
「うん…いいとも…」
恥ずかしそうに言うひより。
カアア。互いに照れる二人を店長は陰から見守っていた。
今夜のおやつは、お握り。卵ふりかけ・ごま塩・ごま の合わせ技だ!あとね、公募でGETした
下総醤油!
マジうま~♥木のオケで造ってるって。香り・味が華やかで軽やか。うま。有り難う御座います。




