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金魚と私  作者: なちょす。
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私のこと

20歳にして仕事を辞めた。

高校の時から勤めて5年を迎えてすぐのことだった。

元々気に食わないことばっかだった。それなりに自分で成果を上げて人から認められてると実感し始めた矢先のことだ。でも辞めた理由もそれなりにくだらない。

思えば今までもずっとくだらないことばかりの人生だ。


小、中両方一貫でそれなりに頭のいい進学校に通っていた。親は離婚して母1人で三人の子供を育てていた。母は教育熱心で勉強スポーツ両方の教育に力を注がせるたいぷだった。バスケ部だった私は学校終わりすぐに部活終われば塾。もちろんご飯食べる時間なんてなくて部活から塾の移動時間におにぎりをつまむ程度。そんな生活を中学三年間送らされていた。


「来週実力テストでしょ?勉強は進んでるの?」


「あー。うん。」


「なにその返事。どんだけあんたにお金かけたと思ってんの、それなりの結果とそれなりの進学してくれないと困るわ」


家でもこんな会話ばかり。はっきり言うとこの母は私の事を作品か何かと勘違いしている。自分が作り上げたものが優秀であればあるほど、美しければ美しいほど、人から評価されるほど自分の価値をあげてると感じるのだろう。


しかしはっきり言って私は頭の出来も運動も中の下程度。母の期待に添えることなんて全くないに等しい。


「ちょっとなにこの点数!!!」


案の定私の実力テストは最低の結果。

私はどんどん周りから差をつけられ、母の期待に押しつぶされ、ついには塾に行かなくなった。

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