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無口な少女は心で語る  作者: かあいかとさ Kais
2章 和音ちゃんはかわいい
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藤田美月の誕生日

今日、6/20は藤田先生の誕生日!なので、ちょっとしたお話を。

明後日の日曜日は私の大・大・大好きな恋人、美月の誕生日!プレゼント、何にしようかしら!

美月が好きなもの・・・・百合?でも私は作品を作ることは出来ないし・・・・。他に好きなもの・・・・私?

プレゼントは、わ・た・し。って?キャー!そんなの、そんなの・・・・。


「乃木先生。」


て、てか、もう私は美月のものだし!うーん、そうなるとあげられるものが・・・・。


「乃木先生!」

「ひゃっ、ひゃい!?」

「手、止まってますよ。採点、しなくていいんですか?」

「あっは、はい、します。」

「もうすぐ学園長の誕生日なのは分かりますが、少し落ち着いてください。」

「は、はい。」

「まあ、今日はその採点以外の仕事は、私達でやっておきますから。見たところ、まだ誕生日プレゼント、決まってないんですよね。」

「え、あ、ありがとうございます!」


ありがとう!先生たち!よーし、採点を早く終わらせるぞ!




「ただいまー。美月は、まだ帰ってないわよね。」

「あ、おかえりなさい。藤田先生はまだですよ。プレゼント、決まりました?」

「あー・・・・まだなのよ。」


やっぱり、考えても考えても、決まらないのよね・・・・。


「うーん、難しいですよね・・・・。ネックレスみたいな小物類はどうですか?」

「美月、そういうのあまり好きじゃないのよね・・・・。」

「じゃあ、デート、とかはどうですか?」

「いいわね。でも、どこ行くの?」

「フレンチレストランとか・・・・。」

「和音ちゃんの方が美味しいわよ・・・・。」

「夜景とかはどうですか?」

「近くにそんなところあったかしら・・・・?」


手詰まりね・・・・。うーん・・・・。


「あっ!」

「なに、なにか思い付いたの?」

「乃木先生が1日執事をやってみてはいかがでしょうか?」

「それはいいわね!早速、執事服買ってくるわ!」

「あっ、待ってください!ありますから!」

「え?なんで?って、ああ、漫画用に買ってたわね。」

「そうです。一応、入ると思いますよ。大きめのを買ったので。」

「そうなの?ありがとう!じゃあ、コーヒーとか淹れる練習するわ!」

「はい、頑張ってください。」




よし、OKね。執事服、ちゃんと着られたし、ネクタイも歪んでないわね。

今日が本番!サプライズのために、一昨日と昨日は美月を避けたせいで、少し拗ねてたわね。それも今日で巻き返すわ!


「ん、んぅ・・・・。ゆうり、おはよう・・・・。」


あ、起きた。よし、朝の挨拶からね。


「お早うございます。お嬢様。」

「ん・・・・えっ、ゆ、優理!?」

「どうかなさいましたか?今日はお嬢様の誕生日ですよ。ささ、お顔を洗いに行きましょう?」


なるべく、かっこよく見えるように、背筋を伸ばして軽く微笑む。練習してきたもの簡単にできるわ。そして、美月の白くてほっそりとした手を取ってゆっくりと立ち上がらせる。美月は驚いているようね。成功だわ!


「ささ、行きますよ。」

「う、うん。」


美月を先に歩かせ、後ろからゆっくりと付いていく。洗面所に着いたら、美月が顔を洗うのを見ながら、タオルを用意しておく。顔を洗い終わったら、部屋に戻る。


「では、お嬢様、こちらのドレスに着替えましょうか。」


今日のために用意した、露出控えめの大人っぽいドレスを出す。すると美月は目を輝かせていく。


「え、え、も、もしかして、このために一昨日と昨日、いなかったのか?」

「ええ。」

「え、うそ、本当に?うわぁ・・・・優理、かっこいい!ありがとう!」


そんな笑顔で言われたら・・・・やばいわ。うう、抱き締めたい・・・・。で、でも、まだ続けなきゃ。


「まずは、着替えましょう?下に料理を準備してもらっています。」

「ああ!」


そのあと、料理の皿を運んだり、コーヒーを淹れたりする度に美月は喜んでくれた。あーもうむり、かわいすぎる・・・・。結婚したい・・・・。

そして、夕食も食べて、夜になった。


「お嬢様、お風呂はいかがなさいますか?」

「入るよ。一緒に入ろう?」

「はい。」




「お背中、流しますね。」

「ああ。」


私には見慣れた、しかし飽きることの無い、きれいな裸、その背中を、ゆっくりと洗う。


「かゆいところはございませんか?」

「ええ、大丈夫。気持ちいい・・・・。」

「そうですか。それはよかったです。」


やがて、背中を洗い流してから、スポンジを渡し、自分も洗ってから風呂をあがる。




「お嬢様、今日はありがとうございました。」

「ああ、こちらこそ、ありがとう。それより・・・・もう、0時だ。執事は終わりにしよう。」

「え、で、でも。」

「いーや、一緒に寝よう。私の恋人の優理。」


"恋人の"を強調して言いながら、手を引っ張られてベッドに押し倒される。


「今日はとってもかっこよかったよ、優理。ありがとう。」

「う、うん。」


そんなに顔を近付けてきたら、とろけてしまうよ・・・・。


「うん、かっこいいよ・・・・。チュッ」


そのままキスをされた。


チュッ、チュッ・・・・


何度も何度もキスをしてくる・・・・。まだまだ夜はこれからと言わんばかりに・・・・。

お読みいただき、ありがとうございました。


Twitterが変わりました。新しい方をフォローしていただけると幸いです。


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これから少しバイトなどで忙しいのと、やや体調が悪いので1、2週間ほど更新を休ませていただきます。申し訳ありません。

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