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いたん  作者: 陽炎
6/10

とある光景

 

 グランドにて汗を散らせ、走る。


 ある者は真ん中を突っ切ろうとボールを転がしつつ走り、ある者らは彼からパスを受けようと、左右に走る。


 守り側はパスルートを切らせ、ドリブルしてくる相手に張り付き、ボールを奪う隙を伺う。



 ほかのスポーツでもそうだが、スポーツは実に奥深さを感じる。

 特にサッカーの場合は、ボールを持ったとき、ドリブルをするのか、パスをするにもどこに出すのか、その一瞬とも思えるようななかで判断を下し、ゲームの流れを作っていくから、よりそう感じる。




 いまは体育祭の真っ最中でクラス対抗のサッカー試合だ。


 相手は分が悪いことに体育科だ。


 俺たちの高校は、県のなかでも有数の進学校であると同時にスポーツにも力を入れている。なかでも陸上と水球に力を入れていて、全国大会に出場するレベルらしいが、サッカーはどうだったか…… 。


 まぁ、それでも普段スポーツに熱入れている者たちのほうが俺たちよりアドバンテージあるのはたしかで、開始前から既に俺たちのクラスではあきらめムードが漂っていた。が、


「 木戸っ 」


 手を挙げ、声を掛けた相手からパスを受け取る。


 たしかに敗け戦であるのは変わってないが、一点でも決めようと躍起に走る、あるクラスメイトによって、みな気持ちが入れ替わったみたいだ。


 しかし、意外とあいつ走れるんだな。前線にいたと思ったら、いつの間にか守りへ移ってるし。


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