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1ページ:能力の確認


 (確認、か。確か、神がそういう類いの力を与えるとか言ってたが、どうやって使うんだ?)


 彼は悩みながらも、とりあえず甥から何回か聞いた事があったラノベとやらの話を元に、それらしき言葉を話す………事は出来ないから、頭の中で念じていった。

 幸い、それから五分と経たずに、<自己解析>と念じればいいと判明した。彼は目の前に現れた半透明な板のようなものを見る。そこには、彼に関する情報が刻まれていた。


・・・・・ ホムンクルス

称号

『唯一の魂』『適合者』『異なる命』

スキル

『鎧の刻印』『自己解析』『言語理解』


 彼は、それを見て思う。


 (種族はホムンクルス……称号?これは何だ?)


 彼がなんとなく文字に触れると、また新しく似たものが現れ、そこには触れた文字の詳しい説明が載っていた。


称号

世界に認められた証に刻まれるもの。それぞれが所有者に様々な効果を与える。その効果が良いものとは限らない。


 (成る程、じゃあ称号のそれぞれの説明は…………)


『唯一の魂』

ありとあらゆる魂の中で、唯一な魂を持つ者。所有者の精神力を大幅に強化する。


『適合者』

魂と肉体が完全に適合している者。所有者は、その体を思った通りに動かせ、基礎能力が上昇する。


『異なる命』

この世界に存在する他の生物とは、どれとも異なる方法によって生まれた命を持つ者。所有者の精神力を大幅に強化する。


 説明を全て見終わり、説明を消して彼は納得の表情を浮かべる。


 (称号の効果が二つも重なってる。だからこんなに落ち着いていたのか)


 実際、彼は地球に居た時から異様に冷静だったのだが……それはまた、別の話だ。

 称号を確認し終わった彼は、次にスキルの説明を開く。


スキル

己の努力の結果身につく、成果の結晶。それぞれが様々な効果を持つ。


『鎧の刻印』

体に刻まれた刻印から、鎧を瞬時に出し入れ出来る。鎧は所有者の魔力によって構成され、所有者と共に成長する。


『自己解析』

自分の名前、種族、称号、スキルを確認出来る。


『言語理解』

あらゆる言語を理解し、読み書き、話せるようになる。


 (自己解析、これは今使っているやつだ。言語理解は、かなり便利なのが分かる。爺の言葉が分かったのも、これの能力だろうな)


 だがこれは分からない、と。彼は一つのスキルを見る。『鎧の刻印』、恐らくこれが神が与えた力なんだろう。だが、刻印?

 彼は自らの体を見回し、左の二の腕に腕に薄く青白く輝く、緻密な刺青があるのを見つけた。


 (これが刻印か。何か、ひんやりしたものを感じる。これが魔力、なのか?)


 それは、彼が今までに感じた事のない感覚だった。だがそれに恐怖ではなく、頼もしさを彼は感じていた。


 (試してみたい……けど、それは服を着てからだな。裸に鎧を着てたら、それはただの変態だ)


 確認を終えた彼は、やる事がなくなり、やがて深い眠りへと沈んでいった。



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