7.大学病院の精神科入院
某県、某市にある、有名な大学病院……。
精神科病棟は、**荘という、本館から切り離された、別棟にあります。
外来診察は、本館の診察室です。
本館の建物は明るく活気もあります。
院内コンビニへ向かう途中に、左折する通路あります。
さりげなく、『←**荘』と書かれた小さな案内板、出てます。
本館の活気とは裏腹に、薄暗く、人通りも少ない通路をクネクネ進むと、**荘に辿り着きます。
重症の患者さん、もし、抜け出したら、二度と病棟に戻れないであろう構造です。
**荘の入り口は厳重にロックされ、入り口のインターホンを押して、看護師さんに中から開けてもらわないと、絶対に入れません。
中は病室とデイルーム、中庭とあり、もちろん、禁煙です。
患者さんは、入院前に、禁煙を厳重に約束させられます。
受付に行くと、外出オーケーの患者さんの、行き先と用件を書かれた所定の用紙に気付きました。
結構、何人もの患者さん、名前と、用件は「タバコ」と書いてありました。
そうです、煙草とライターを詰め所に預けること、外出時間内であること、医師の許可、をクリアすれば、
喫煙OKなのです。
病室への煙草、ライターの持ち込みは厳禁です。バレたら、その日のうちに強制退院です。
大学病院は、ルール遵守には、非常に厳しい印象です。
ルールを守れないから、精神科病棟に入院なのでは?
と疑問もあります。
ルールを守れないなら、即強制退院、ではなく、段階あっても良いような気もします。
でも、そんな大学病院でも、煙草のように、案外、弱さを素直に訴えてしまえば、
そこはうまく対応してくれるようです。
大学病院に限らず、人は案外、「それを世間はどう思うか?」を考慮しながらも、
弱さを出した人には、優しいものですよね…。
もし、お世話になるなら、私もあの大学病院のようなところに入院したいです。
他人事ではないので……。
入院されてる方も、在宅の方も、無理されませぬように……。




