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49/50

49.星になってると信じたい、信じさせて

 何回、あの夏の日を迎えても、あの子がいなくなったのが実感できない。

 忘れもしない。

 私は4歳になる子供を寝かしつけたあと、家のことをやっていた。

 夜10時のことだった。

 実家の父から電話があった。

 私はどうせ、仕事の相談事だろうと思って、気軽に電話に出た。

「善文、死んだよ。」

「えっ?」

 部屋の中が見えてるのに、見えない。

「自殺した。」

「……。」

 言葉が出なかった。

「お父さん、大丈夫……?」

 父が、自分の息子の死体、第一発見者だった。

 私は関西から車で、関東まで帰ることも考えたけど、子供のことを思うと躊躇した。

 翌朝、一番の新幹線に子供と飛び乗った。

 あれから、同じ夏をいつも迎えている。

 死んだのが信じられなくて、今も隣にいるような気がする。

 電話をかければ出るような気がする。メールをすれば返ってくる気がする。

 星になってると信じたい。星になって、私達を見守ってくれてると信じたい。

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