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49.星になってると信じたい、信じさせて
何回、あの夏の日を迎えても、あの子がいなくなったのが実感できない。
忘れもしない。
私は4歳になる子供を寝かしつけたあと、家のことをやっていた。
夜10時のことだった。
実家の父から電話があった。
私はどうせ、仕事の相談事だろうと思って、気軽に電話に出た。
「善文、死んだよ。」
「えっ?」
部屋の中が見えてるのに、見えない。
「自殺した。」
「……。」
言葉が出なかった。
「お父さん、大丈夫……?」
父が、自分の息子の死体、第一発見者だった。
私は関西から車で、関東まで帰ることも考えたけど、子供のことを思うと躊躇した。
翌朝、一番の新幹線に子供と飛び乗った。
あれから、同じ夏をいつも迎えている。
死んだのが信じられなくて、今も隣にいるような気がする。
電話をかければ出るような気がする。メールをすれば返ってくる気がする。
星になってると信じたい。星になって、私達を見守ってくれてると信じたい。




