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「うわー。いや、マジでごめん。」
なんて言ってきたのはよくわかんない奴。
「えっとねー。僕の部下の手違いでもう地球に魂がない、んです。分かり易く言うと君はもう死んでるよって事なんだけど…うん、本当にごめんね?」
は?え、いやいやいやちょっと待ってどういう事?だって私今、現在進行形で生きてるよ!?
「んで、こっちの手違いだからお詫びとして転生する時に何か特典的なモノを付けようかと思ってるんだけど何がいい?世界を選べるのは当然として、剣と魔法の世界とかSF的な世界とか地球によく似た世界とか色々あるよ?」
うん、よし無視しよう!!取り敢えず変な人には関わらない!
「いや、無視しないでよ。寂しくて泣いちゃうよ?それに変でもないしまず人じゃなくて神様だよ?もっとこう何か無いの?」
なんで心で言ったことが分かった!?は!もしかして顔に出ていた!?
「ううん。顔、と言うより魂以外無いから出ようにも出ないよ。それに神様なんだからちゃんと心で言ってる事も聞こえるよ?」
なんだって!?
「取り敢えずはさぁ、自分の状態を認識してよ。君は今どういう経緯でここに来た?」
え、どういうって…あれ?覚えてない…。いやいやいやでも家は出たしいつも通りに登校して…ない…。学校の前の横断歩道を渡る時に…トラックが突っ込んできたんだ…。
私は避けれなくてそのまま…。
「そうだよ。そのままトラックに跳ねられて病院に搬送されるも敢え無く死亡。そして魂のみの存在となり、今ここ。みたいな感じなんだけども把握できた?」
はい…。できました…。
「よし。それじゃあさっきまで僕が言ってたのは覚えてる?」
いえ、覚えてません!
「そんな元気よく言わないでよ…。ま、いいや。じゃあ簡単に説明すると、お詫びとして転生する時に産まれる世界や容姿、才能、知識等の何らかを選び、次の生を満喫してほしいって事なんだけど、何か質問は?」
えーっと、その都度質問させて下さい。今やっても覚えれない。
「うん。分かった。」