表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/102

――聖受歴1,537年 終耀月15日 晴れ



 

 あは。 

 あはははは。はは。

 ………………もう、笑うしかねえ。


 あの野郎……マジで達成しやがった。

 二日で、砦七つ。

 ほぼ素通りだったけどよ……つまり、事前にあの野郎が何らかの工作してたっつうことだろ?

 あいつ、マジで何者だよ。本当に人間?

 そこからして既に怪しい気がしてきたのは俺だけじゃねえよな?

 謎の達成感と恐怖でいっぱいになる俺らの横で、平素通りの微笑みを浮かべる黒歌鳥。

 その様子のどこにも、浮かれるとかそういう高揚した感じはしねえ。

 つまりは、ヤツにとっちゃ二日で砦七つなんて無茶も大したことねーって事か?

 深く考えたくねえし、考える気もねーが……真面目に空恐ろしいな、こいつ。

 敵に回したくねえと思ったことのある相手は、何人もいるけどよ。


 その視界に入りたくねえな、って思ったのは初めてだった。


 ……まあ、もう手遅れなんだけどよ。

 俺はもうがっつり奴の視界に入っちまってんだろうな……。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ